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命を救う 

 海は、様々な活動の場所として利用されていますが、その一方で、船舶の衝突・転覆等の海難事故も発生しています。また、海水浴中に離岸流等で沖に流され、尊い人命が失われるといったマリンレジャーの痛ましい事故も発生しています。
第五管区海上保安本部では、海の危険性や自己救命策の確保について普及・啓発を行うとともに、事故等が発生した際には、巡視船艇・航空機等を迅速に出動させて救命活動を行い、尊い人命を救うことに全力を尽くしています。

 

1 海難救助

 第五管区海上保安本部は、海難発生時、迅速に捜索・救助を行うため、平成15年4月に設置した警備救難部救難課運用司令センターをはじめ、海上保安(監)部署により、24時間体制で海難情報の入手に努め、巡視船艇や航空機による即応体制を整えています。
 また、医師等が搭乗したヘリコプターと巡視船「せっつ」との連携により、遠洋等で発生した急患を迅速に救助することができるよう、洋上救急体制も整備しています。
 さらに、転覆船内からの救出、ヘリコプターでの吊り上げ救助など、高度な知識、技能を必要とする海難に対応するため、救難強化巡視船「とさ」を配備し、日頃から他の巡視船艇・航空機と厳しい訓練を行っています。
 平成22年は、約181名を無事に救助しました。

 機動救難士による吊上げ救助
 

 (1)機動救難士による吊上げ救助

 平成21年11月、ヨットから海中転落し、約12時間漂流後、関西空港海上保安航空基地のヘリコプターにより発見・救助された時の模様。

 自己救命策の詳細はこちら

 救助された方の喜びのひとコマ
 
 (2)救助された方の喜びのひとコマ

 救助された方から、ヨット雑誌『KAZI』(2月号)の誌面及びご自身のブログで、第五管区の捜索エリアの正確さと捜索能力に驚嘆する旨のお言葉を頂く。




      
 フェリー横転事故
 
 (3)フェリー横転事故

 平成21年11月、横転・座礁したフェリー。(乗客等21名を吊上げ救助)

自己救命策の詳細はこちら

 
 救助された方からのお礼状  (4)救助された方からのお礼状

 救助後、フェリーに乗船されていた方から、救助に対するお礼の葉書を頂く。








救出訓練 (5)救出訓練

 海外における捜索救助に関する必要な知識、行動要領、技術の習得を図り、消防等他機関が属する国際緊急援助隊救助チームとの連携体制の強化。


安全教室 (6)安全教室

 クルーズ客船等のプールを使用して、乗船客に対し、溺者の救助方法の説明や、クーラーボックス等の救命道具を使っての救助体験を実施。


 

炎上する漁船の消火にあたる巡視船
 
写真
沈没する貨物船
 
写真
沈没船船内の捜索にあたる巡視船「とさ」潜水士
 

 

最終更新日:2011年8月 9日 16:49

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2 マリンレジャーの安全推進(海の事故防止)

 西日本の拠点港湾である阪神港及び国内有数の船舶通航量を誇る明石海峡や友ヶ島水道周辺海域は、マリンレジャーが活発で海の事故が多発していることから、第五管区海上保安本部警備救難部救難課に 「マリンレジャー安全推進室」 を設け、海洋情報部(海の相談室)や交通部(交通安全対策)とも連携を図りながら、訪船指導や啓発活動を積極的に実施して、事故防止対策に取り組んでいます。

 船舶海難発生地点図(平成18~22年)
 (1)管内では毎年約300隻の船舶海難が発生

 左図は、平成18年~22年における、船舶海難発生地点図です。

 平成22年人身事故者数
 (2)平成22年人身事故者数

 平成22年の管内の人身事故者数は、310人(前年比19人減少)。


 
 安全指導
 (3)安全指導

 海中転落者のうちライフジャケット着用者の生存率は、未着用者の約2.2倍。
 このため、ライフジャケットの着用率向上に向けた普及啓発活動を積極的に推進しています。
 

 

マリンレジャー安全情報 

 第五管区海上保安本部では、誰もが楽しく安全なマリンレジャー活動を行えるように、マリンレジャーに伴う死者・行方不明者数の減少を目標として設定し、これを達成するための取り組みを進めています。
 マリンレジャー安全情報総合ページはこちら
 

自分の命は自分で守る 自己救命策 3つの基本  海で命を守る方法 (生死の明暗 海で守ろう 3つの掟)
第五管区海上保安本部では、海上での死亡事故減少のため、自分の命を自分で守るための方策 「自己救命策」 確保キャンペーンを推進しています。
1 ライフジャケットの常時着用
2 連絡手段の確保 (携帯電話を防水パックに入れて)
3 118番の有効活用 (海上保安庁緊急電話番号)


詳細はこちら
釣り安全 五管五則 釣り安全 五管五則 (釣り人のための事故防止策)
 マリンレジャーに伴う海浜事故のうち、釣り中の事故者が約4割と突出しています。このため、「釣り安全五管五則」を提唱し、釣り人に呼びかけています。

詳細はこちら
ダイビングの事故防止 ダイビング事故防止
全国でスキューバダイビング中の事故が増加しています。
技量に応じた計画を立てて、健康や体調を管理し、気象や海象(潮流・潮汐など)を把握して、バディーと一緒に安全なダイビングを楽しみましょう。 


詳細はこちら
ボードセーリング・サーフィン事故防止  ボードセーリング・サーフィン事故防止
気象や海象(潮流・潮汐)などの情報を把握して、無理をせず、ルールとマナーを守って事故を防止しましょう。

詳細はこちら
海水浴・磯遊び・潮干狩りなどの事故防止  海水浴・磯遊び・潮干狩りなどの事故防止
海水浴などの気軽なレジャーにも沢山の危険が潜んでいます。
しっかりと体調管理を行い、気象や現地の海の状況を把握して、安全にレジャーを楽しみましょう。 
詳細はこちら
プレジャーボート事故防止  プレジャーボートの事故防止
第五管区内では、全体の約4割がプレジャーボートによる海難となっています。
無理のない航海計画を立て、気象・海象の把握、連絡体制の確保、体調管理を十分に行うなどしっかりとした準備を行い、出航前の船体・機関の点検、ライフジャケットなど所定の装備を確認したうえで、ルールやマナーを守って安全運航に努めましょう。 

詳細はこちら
水上オートバイ事故防止  水上オートバイの事故防止
 水上オートバイは、操縦者免許や船舶検査が必要であり、航走時にはライフジャケットの着用、法定書類や備品のとう載など、遵守すべき項目があります。「船舶」として守るべきルールや住宅街近くで騒音を立てない、漁業施設の近くを航走しない、遊泳者やダイバーには近づかないなど、守るべきルールも沢山あります。これらをしっかりと覚えて、ルールやマナーを守って楽しいレジャーを行ってください。
詳細はこちら
ヨット事故防止 ヨットの事故防止
 ヨットの中には大型で船舶検査が必要なもの、ディンギーのように小型で検査が不要なものなど色々な種類があります。しかし、ヨットの大小を問わず海上を航行する上で守るべき共通のルールやマナーがあります。一方、小さなヨットならではの注意事項や遠距離を航海するヨットが行うべき約束事もあります。これらのルールやマナーを守って事故防止に努めましょう。 
詳細はこちら
ミニボート事故防止 ミニボートの事故防止
  ミニボートとは、免許や船舶検査が不要な船舶で、次のすべての要件を満たす船舶をいいます。ミニボートは気軽に利用できる反面、海上では危険がいっぱいです。事故防止のための注意事項を守って安全にレジャーを楽しんでください。
1 船の長さ3m未満
2 推進機関の出力が1.5kw未満(約2馬力)
3 直ちにプロペラの回転を停止することができる機構を有する船舶
その他のプロペラによる人の身体の障害を防止する構造を有する船舶


詳細はこちら
 
 
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最終更新日:2015年8月 3日 12:45

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生命を救う を担当する部局

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  警備救難部

 海上における警備業務、救難業務、環境防災業務の3つを担当する部局であり、いわば海保の正面業務を担当しています。

  詳しくはこちら

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 海のもしもは118
tel118_2020.jpg 海上保安庁では、海上における事件・事故の緊急通報用電話番号として、局番なしの3桁電話番号 「118」 番の運用を行っています。

次のような場合に通報をお願いします。

・ 船舶衝突や転覆、乗揚げ等
の海難事故
・ 海で人身事故に遭遇、または
目撃した
・ 不審船を発見した
・ 密輸・密航事犯の情報を得た

など

お電話の際は、「いつ」 「どこで」 「なにがあった」 などを簡潔に、落ち着いて通報してください。


 詳しくはこちら

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 マリンレジャー安全推進室

第五管区海上保安本部
 警備救難部 救難課
  マリンレジャー安全推進室
  
  電話 078-391-6551(代)
 

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