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ライフジャケットの常時着用

 ライフジャケットは、日本語名で 「救命胴衣」 と呼ばれるとおり、命を助けるためのものです。    
確かに、磯釣りや磯遊びなどのレジャーを行う場合、ライフジャケットの着用義務はありません。 でも、ライフジャケット着用の有無で生死を分けるといった事例が沢山あることも事実。 私たち海上保安庁では、海中転落事故の救助活動を行うたびに 「ライフジャケットさえ着用してくれていたら・・・」 という悔しい思いが募ります。 
大切な命を守るため、海上でのレジャーを楽しむ際は、ライフジャケットを常時着用しましょう。 

「暑苦しい」 とか 「邪魔になる」 といったご意見もごもっともですが、命に代えられますか? 事故はあなたの思いもよらず、不意にやってきます。 突然、海中転落・・・泳ぎに自信がありますか? でも、服を着たまま泳ぐのは、とても大変です。 その上、ケガをして泳げなかったらどうしますか?  

小型船舶の検査備品として対応するものは結構高価ですが、ベストタイプはもちろん、腰に巻くタイプや膨張式で邪魔になりにくいものなど、沢山の商品が出回っています。 磯釣りや海浜でのレジャーに使う簡易なライフジャケットなら、安価なものから色々取りそろっています。 磯釣りにしか使わないのなら、わざわざ高い品物を買う必要もありません。 

一番大切なのは、体に合った適切なライフジャケットを常時着用すること。
それだけで、助かるチャンスが大きく増えるのです。 

ライフジャケットを正しく安全に着用しましょう (Windows Video 15分)

ライフジャケットは正しく安全に着用しましょう
 釣りなどのマリンレジャーを楽しむ場合は、万が一誤って海中に転落した場合でも、浮いていれば助かる確率が高くなることから、安全のためライフジャケットを正しく着用してから楽しみましょう。
この映像は、ライフジャケット着用の必要性や重要性をマリンレジャー愛好者の皆様に知っていただくために海上保安庁・第三管区海上保安部・水産庁が協力して作成したマリンレジャー安全啓発用の映像です。 左の画像をクリックすると Windows Media Player による映像が表示されます。

映像の利用方法や映像を見るためのパソコン環境の詳細等については、海上保安庁動画配信コーナーの記載事項をご覧ください。

      ※映像開始13'30頃から画面に表示されるアドレスが間違っていますのでご注意ください。
誤 
http://www.kaiho.milt.go.jp/info/mics/   正 http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/mics/
誤 
http://www.kaiho.milt.go.jp/info/mics/m 正 http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/mics/m 

 


 
連絡手段の確保

 釣りに行くなら、ひとりで行かず皆で行きましょう。 ダイビングをするときは、バディーを組んで複数名で潜りましょう。
釣り安全 「五管五則」 や 「ダイビング事故防止」 でも提唱しているように、複数名でいることにより、事故発生時に対処しやすくなります。 
でも、二人でいても連絡手段がないと、非常時に救助を求めることもできません。 ましてや、あなたひとりしかいない時、連絡手段なしに行動するなんて、無謀以外のなにものでもありません。 

普段お使いの携帯電話で結構です。 防水パックに入れて携行しましょう。  防水パックに入れたら防水電話に早変わり、パックに入れたまま操作や会話も可能です。
最近では、防水機能付きの携帯電話もありますが、海に落とせば沈んでしまいます。 防水パックは空気層があり、海に浮くので安心です。 



 
118番の有効活用
 
118番は、海上保安庁専用の緊急電話番号。24時間休み無く対応しています。  
海で事故にあったり、事故を知ったときは、迷わず全国共通・局番なしの118番に電話連絡してください。 

118番に電話すると、最寄りの管区本部・運用司令センターにつながります。 
兵庫南部や大阪、和歌山、徳島、高知沿岸から電話したら、第五管区海上保安本部運用司令センターにつながります。  

 118番に連絡する際は、「いつ」 「どこで」 「なにがあった」 などを簡潔に、落ち着いて通報してください。 

 


 自己救命策とは、その名のとおり 「自分の命を自分で守るための方策」 を言います。
これは、平成12年7月9日、明石海峡で発生した悲劇的な海中転落事故を契機に、このような事故を二度と繰り返さないために 「自己救命策確保キャンペーン」 が展開されることとなったものです。

明石海峡で発生した海中転落とは・・・


平成12年7月9日、明石海峡において家族5人が乗船するプレジャーボートから、子供が不意に海中転落してしまいました。 その子供は救命胴衣を着けておらず、溺れそうな様子を見たご両親は、慌てて次々と海に飛び込み子供を助けようとしたのです。
しかし、明石海峡は潮の流れも速く、父親・母親とともに力尽きて海中に没して行方不明となってしまいました。

この事故では、ご両親ともども救命胴衣を着用してさえいれば、命を落とすことはなかったのではないかと悔やまれる事故でした。
この事故が起こったプレジャーボートには、2人の子供が残されていたのですが、救助を呼ぶための連絡手段もなかったことから、救助活動も大幅に遅れることとなってしまいました。

このような悲しい出来事を2度と繰り返さないためにも、ぜひとも 「自己救命策」 を確保していただいたうえで、マリンレジャーを安全に楽しんでもらいたいというのが、私たちの願いです。   
 

最終更新日:2012年2月16日 10:56

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第五管区海上保安本部
 警備救難部 救難課
  マリンレジャー安全推進室
  
  電話 078-391-6551(代)
 

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