令和6年11月23日、海上保安機関のシンクタンクである海上保安国際研究センターは、日本財団海上保安研究基金の助成を受け、公益財団法人海上保安協会と共催により初の学術シンポジウム『海上保安における競合と協力─今日の国際環境といかに向き合うか─』を開催しました。
今回のシンポジウムでは海上保安分野における国際環境をメインテーマに、同研究センターに所属する研究員と外部の有識者が、国際法や地域情勢についてそれぞれの知見に基づき、白熱した討論を交わしました。
会場には200名以上の来場者が詰めかけ、質疑応答の場面では参加した高校生や大学院生などから活発な質問がなされ、パネリストからの「海洋における秩序の維持、領海警備において武力行使ではなく法執行機関として活動していくことが海上保安庁の使命であり、任務である。」という発言に会場いっぱいの拍手が湧くなど、非常に盛況で有意義な機会となりました。

会場の様子
また、本シンポジウムはオンラインでも多くの方に視聴いただきました。
海上保安国際研究センターでは、このような機会を今後も定期的に設け、様々な学問的知見を有機的に統合した政策提言を行うなどにより、海洋の安全保障をはじめ海上保安に関する諸課題に対し適切に対応する学術的基盤を構築するとともに、「海上保安機関のシンクタンク」として、世界的な議論をリードし、また海上保安庁が世界の海の秩序と安全の維持・発展に寄与することを目指し、日々研究に励みます。

登壇者による討論
