令和6年10月1日から、鹿児島県鹿児島市七ツ島(鹿児島港谷山二区)に整備された鹿児島航空基地七ツ島運航支援センター及び鹿児島海上保安部船舶燃料給油施設の運用が始まりました。
「海上保安能力強化に関する方針」に基づき、更なる尖閣領海警備体制の強化や大規模・重大事案の同時発生に対応するため、令和2年2月以降順次、鹿児島海上保安部に配属されたヘリコプター搭載型巡視船6隻が七ツ島基地の新しい桟橋、岸壁に係留されています。七ツ島運航支援センターと船舶燃料給油施設は、これに隣接して設置されました。
七ツ島運航支援センターは、機体を洗浄する装置も備えた海上保安庁最大の格納庫とヘリポートを有しており、巡視船に搭載する10機のヘリコプターを一元的に整備することができます。
船舶燃料給油施設には、海上保安庁最大の3,500KLの燃料タンク2基を有しており、液状化対策を施しているため、災害時においても安定的に巡視船へ燃料給油を行うことができます。
七ツ島に完成したこれら一体の施設は、“七ツ島海上保安基地”と呼ぶにふさわしいスケールの大きなものとなりました。今後、七ツ島基地をホームベースとした大型巡視船やヘリコプターの活躍がますます期待されています。

七ツ島基地の全容