Column Vol.15
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)における海上警備
第五管区海上保安本部 総務部総務課
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)における海上警備
第五管区海上保安本部 総務部総務課
令和7年4月13日、大阪市此花区の夢洲において「2025年大阪・関西万博」が開幕しました。万博は世界中から政府要人や多くの方々が来場する世界的な一大イベントであり、大阪・関西万博の会場は四方を海に囲まれた人工島にあることから、夢洲周辺海域における警備の重要性は極めて高く、また、開催期間184日間にわたる長期の対応が求められます。
万博会場を所管する第五管区海上保安本部では、万博開催の2年前から「第五管区海上保安本部万博準備室」等を設置し、本庁及び管内部署と連携してテロ対策や要人警護といった警備対策、災害発生時の対応、そして海上交通の安全確保について準備を着実に進めるとともに、あらゆる事態に備えた関係機関との合同訓練を実施してきました。また、海事関係者に対しては「海上・臨海部テロ対策協議会」において作成したリーフレット等を活用し、自主警備の強化、船舶管理の徹底や不審事象を認めた際の海上保安庁への速報を依頼するとともに、海上保安庁が実施する海上警備等へのご理解とご協力をいただきながら、官民一体となってテロ対策に取り組んでいます。広報面では、2025年日本国際博覧会協会との連携の象徴として万博公式キャラクター「ミャクミャク」と、海上保安庁マスコットキャラクター「うみまる」「うーみん」とのコラボが実現し、イベントでも共演しました。
そして、まさしく現在、万博会場の周辺海域では、巡視船艇・航空機が24時間体制で海上警備等に従事しています。
第五管区海上保安本部では、引き続き、高い使命感を持って課せられた任務を遂行していきます。大阪・関西万博にご来場された際は、会場周辺海域で警備に従事する海上保安官にもぜひご注目ください。

万博公式キャラクター「ミャクミャク」と建設中の万博会場をバックにツーショット

万博会場周辺海域における現地海上警備訓練