令和5年5月に広島県においてG7広島サミットが開催され、またそれに併せて同年12月まで、全国各地で関係閣僚会合が開催されました。
特に、今回のサミットでは、会議場が海に囲まれた臨海部にあったことに加え、各国の首脳等が会議場と訪問先の宮島との間を海上移動することも計画されていたことから、海上保安庁においては、80隻を超える巡視船艇やヘリコプター、さらには無操縦者航空機「シーガーディアン」等を全国から集結させるとともに、全国から集めた職員約550名を動員し、万全の体制で海上警備・警護にあたりました。
G7広島サミット及び関係閣僚会合の各開催地を所管する各管区海上保安本部では、警察等関係機関との事前訓練等による連携強化はもちろんのこと、会議場等周辺海域に民間船の「航行自粛海域」や「事前通報対象海域」を設定するとともに、海上における不審者、特異な行動を行う船舶等の通報を海事・漁業関係者へ依頼するなど、地元の方々のご理解・ご協力を得ながら、官民一体となってテロ対策に取り組み、海上警備・警護を完遂することができました。
▶ 詳細は、「治安の確保」
配備に向かう海上保安官
全国から集結した巡視船艇