四方を海に囲まれ、世界有数の海洋国家である我が国にとって、海でつながる諸外国と連携・協力を図り、海で発生する様々な問題を円滑に解決することは非常に重要です。海上保安庁では、諸外国の海上保安機関との間で、多国間・二国間の枠組みを通じ、海賊、不審船、密輸・密航、海上災害、海洋環境保全といったあらゆる課題に取り組み、「自由で開かれたインド太平洋(Free and Open Indo-Pacific:FOIP)」の実現に向けて、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の維持・強化を図るとともに、シーレーン沿岸国の海上保安能力向上を支援するほか、国際機関と連携した様々な取組を行っています。
令和5年度は、新型コロナウイルス感染症が収束したことから、海上保安庁では、コロナ禍前のように各国と対面で会合や訓練を行ったほか、オンライン会合も引き続き取り入れつつ、各種国際業務に取り組みました。