海上保安レポート 2024

はじめに


TOPICS 海上保安の1年


特集 海をかけるひと


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 生命を救う

2 治安の確保

3 領海・EEZを守る

4 青い海を守る

5 災害に備える

6 海を知る

7 海上交通の安全を守る

8 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

8 海をつなぐ > Column Vol.18 海上保安大学校と米国コーストガード・アカデミーが双方にとって初となる協力に関する文書を締結
8 海をつなぐ
Column Vol.18
海上保安大学校と米国コーストガード・アカデミーが双方にとって初となる協力に関する文書を締結
海上保安大学校

海上保安大学校と米国コーストガード・アカデミーは、令和4年5月に締結された海上保安庁と米国沿岸警備隊との協力覚書付属文書に基づく日米共同の取組「SAPPHIRE(サファイア)」の一環として、これまで行ってきた学術と教育訓練に係る交流をさらに拡大して関係を強化し、日米双方の海上保安機関の大学校教育を一層充実させることを目的とする文書を令和5年4月21日(日本時間4月22日)に締結しました。

署名式は、ウィリアム・ケリー米国コーストガード・アカデミー学長と江口満海上保安大学校長の出席により約90年の歴史を誇るハミルトン・ホールにおいて和やかな雰囲気の中で行われました。

署名後、ケリー学長は「海上保安大学校との長い友情の歴史をさらに発展させ、お互いの教育訓練の充実に繋げていきます。」と述べて本協定が両アカデミーの歴史的な関係をさらに強化するものであるとしてその意義を強調して歓迎しました。

江口大学校長は、「1949年、海上保安庁が創設された翌年に、後に初代海上保安大学校長となる伊藤邦彦氏は海上保安庁長官の命を受けて米国コーストガード・アカデミーなどを訪れ、4ヶ月間にわたり海上保安大学校設立に向けた調査を行いました。」「1951年に米国コーストガード・アカデミーをお手本として海上保安大学校が誕生し、今日までその伝統が引き継がれています。」と述べて両アカデミーの交流の歴史に触れるとともに、「学術交流や学生間の交流を通して両アカデミーの関係がさらに強固なものになっていくことを確信しています。」と述べました。

署名後は、米国コーストガード・アカデミーが最高の敬意を示す際に行う栄誉礼の式典がケリー学長と江口大学校長による巡閲とともに行われ、13発の祝砲が鳴り響く中、両アカデミーにとって初となる協力に関する文書締結に花が添えられました。

*SAPPHIRE(サファイア)(Solid Alliance for Peace and Prosperity with Humanity and Integrity on the Rule-of-law based Engagement)「法の支配の取組における誠実と仁愛に基づいた平和と繁栄のための強固な連携」

署名式
栄誉礼の式典