消火活動中の巡視艇りゅうせい |
フェリー船内で行方不明者を捜索中の特殊救難隊 |
平成27年7月31日、北海道苫小牧沖を航行中のフェリー「さんふらわあだいせつ」(10,140トン、乗客71名、乗員23名)から「車両甲板で火災が発生した」と第一管区海上保安本部へ118番通報がありました。
この通報を受け直ちに巡視船艇・航空機、特殊救難隊等を現場に投入し、乗客・乗員の救助、行方不明者の捜索を行うとともに、漂流防止及び消火活動を実施しました。当庁巡視艇及び民間商船により、行方不明となっている乗員の二等航海士を除く、乗客71名、乗員22名を救助し、8月1日、2日も引き続き消火活動を実施しましたが、鎮火に至らず二等航海士の捜索は困難を極めました。
翌日3日、船内を捜索中の特殊救難隊が行方不明となっていた二等航海士を発見しましたが、その後、死亡が確認され、事故発生から10日後の8月10日、海上保安官により火災の鎮火が確認されました。
本事案において現場に投入された最大勢力は巡視船艇15隻、航空機8機、特殊救難隊9名と平成27年度最大規模の対応勢力となり、船舶火災の恐ろしさをあらためて実感させるものとなりました。