尖閣諸島周辺海域では、平成24年9月以降、中国公船が荒天の日を除きほぼ毎日、接続水域を航行しており、領海侵入も発生しています。
このような厳しい状況の中でも、海上保安庁は、領土・領海を断固として守り抜くとの方針の下、法執行機関として、国際法や国内法に基づき、冷静に、かつ、毅然とした態度で対応しています。
尖閣諸島の概要
尖閣諸島の位置関係
尖閣諸島は、南西諸島西端に位置する魚釣島(うおつりしま)、北小島(きたこじま)、南小島(みなみこじま)、久場島(くばしま)、大正島(たいしょうとう)、沖ノ北岩(おきのきたいわ)、沖ノ南岩(おきのみなみいわ)、飛瀬(とびせ)等からなる島々の総称です。
尖閣諸島周辺の領海の面積は約4,740km2で、東京都と神奈川県の面積を足した面積(約4,605km2)とほぼ同じ広さです。また、尖閣諸島周辺の領海・接続水域を四国と重ね合わせると、その広さや形が良く似ています。海上保安庁では、この広大な海域で、昼夜を分かたず、巡視船艇・航空機により領海警備を実施しています。
日本政府の基本的立場
尖閣諸島が日本固有の領土であることは歴史的にも国際法上も明らかであり、現に我が国はこれを有効に支配しています。したがって、尖閣諸島をめぐって解決しなければならない領有権の問題はそもそも存在しません。(外務省HPから抜粋)
中国公船等の状況
尖閣諸島周辺海域における主な情勢
中国公船による接続水域入域・領海侵入
平成27年においては、中国公船による領海侵入件数は、平成25年に比べ減少したものの、荒天時を除きほぼ毎日、接続水域を航行している状況に変化はありません。また12月には、外観上、明らかに機関砲を搭載した中国公船を尖閣諸島周辺海域において確認しており、依然として緊迫した情勢が続いています。海上保安庁では、我が国の領土・領海を断固として守り抜くという方針の下、関係省庁と緊密に連携し、領海警備に万全を期してまいります。
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中国公船に対応する巡視船 |
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外観上、明らかに機関砲を搭載した中国公船 |
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尖閣領海警備専従体制
海上保安庁では、尖閣諸島周辺海域における中国公船への対応に万全を期すため、大型巡視船14隻相当による尖閣領海警備専従体制を確立するとともに、その運用に必要な係留施設、船艇用品庫等を整備しました。