Column Vol.01
巡視船インターネット環境のカイゼン!〜衛星コンステレーションの活用〜
総務部情報通信課
巡視船インターネット環境のカイゼン!〜衛星コンステレーションの活用〜
総務部情報通信課
海上保安庁では、情報通信システムの強靭化の一環として、令和7年3月、「衛星コンステレーション」による高速衛星通信サービスを一部の巡視船に導入しました。
衛星コンステレーションは、中・低軌道に打ち上げた多数の小型非静止衛星を連携させて一体的に運用するものであり、これを利用することで、高速かつ大容量のデータ通信が実現できます。
この高速衛星通信サービスを利用できるスペースX社の「Starlink」やEutelsat OneWeb 社の「OneWeb」を巡視船に搭載し、まずは業務用の回線として利用できるように調査及び検証に取り組むとともに、業務に支障のない範囲で、携帯電話が通じない海域にいる巡視船内であっても、乗組員が休憩時間に家族と通信アプリで連絡をとったり、SNSや動画等を閲覧できたりする環境を構築していきます。
これにより、円滑な業務の遂行のみならず、乗組員の船内生活の待遇を向上し、離職防止や人材確保につながるものと期待しています。
衛星コンスレテーションは、今後、すべての大型巡視船、測量船への整備を目指していきます。

巡視船の甲板に設置された「OneWeb」のアンテナ

遠洋を航行中の巡視船でも携帯電話が使用できます!