Column Vol.17
最後の児童を一日海上保安官として海の事故ゼロキャンペーン
宇和島海上保安部
最後の児童を一日海上保安官として海の事故ゼロキャンペーン
宇和島海上保安部
令和5年7月14日、宇和島海上保安部は閉校になる小学校の児童を一日海上保安官に任命して海の事故ゼロキャンペーンを実施しました。
愛媛県の南端に位置する愛南町立久良小学校は、水産業が盛んな港町の高台に建つ小学校として明治8年から地域とともに長い歴史を歩んできましたが、令和5年度をもってその幕を降ろすことになりました。地元の漁業者のほとんどが同校の卒業生であり家族のように子供たちを大切にしている久良漁協から最後の思い出に子供たちを巡視船に乗せられないかとの相談を受けて、児童を一日海上保安官として海上での活動を実施してもらいました。
当日、一日海上保安官として任命された全校児童の7名は、まず久良漁港内を一緒に歩いて漁業者などにリーフレットを配って大きな声で事故の防止を呼び掛けました。その後、児童らは巡視船「たかつき」で沖合に出て拡声器やライトメールを使って漁船などにも呼び掛けました。
洋上で広島航空基地のヘリコプターと合流すると児童らはひときわ大きな歓声を上げて、船の周りを低空で旋回するヘリコプターに対して手を振り続けながら最後まで元気一杯に務めを果たしてくれました。
対応した職員の声
宇和島海上保安部 交通課 安全対策係長
土屋 篤史
この行事を無事に終え、児童はもちろん、地域の方々にも喜ばれる仕事が出来たことに加えて、地元報道機関などにも大きく取り上げられたことは、自分自身も達成感を得ることができました。
今後も地域の要望に応えながら、地域に貢献する活動を続けていきます。