日本海中央部の「大和堆(やまとたい)」は、周囲に比べ水深が浅く、イカやカニなどの日本海有数の好漁場となっています。近年、大和堆周辺の我が国排他的経済水域(EEZ)では、違法操業を行う外国漁船が確認されていますが、大和堆周辺で操業する日本漁船の安全確保を最優先として、巡視船が違法操業を行う外国漁船に対応しています。
背景図:海上保安庁、ⒸEsri Japan
水産庁との合同訓練の状況
中国漁船に退去警告を行う巡視船
退去警告を受ける中国漁船
北朝鮮漁船に退去警告を行う巡視船
北朝鮮漁船に放水をする巡視船
夜間に巡視船から放水を受ける北朝鮮漁船
北朝鮮漁船に放水する巡視船
日本漁船付近を警戒中の巡視船
令和5年も、違法操業を行う外国漁船が大和堆周辺海域に近づくことを未然に防止し、日本漁船の安全を確保するため、我が国イカ釣り漁業の漁期前の5月下旬から大型巡視船を含む複数の巡視船を大和堆周辺海域に配備するとともに、航空機によるしょう戒を実施し、同海域において14隻の外国漁船に対して退去警告を行いました。
また、5月31日には、水産庁とより緊密な連携を図ることを目的に、巡視船等と漁業取締船が合同で、違法操業を行う外国漁船への対応を想定した退去警告、放水措置訓練等を実施しました。