海上保安レポート 2024

はじめに


TOPICS 海上保安の1年


特集 海をかけるひと


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 生命を救う

2 治安の確保

3 領海・EEZを守る

4 青い海を守る

5 災害に備える

6 海を知る

7 海上交通の安全を守る

8 海をつなぐ


語句説明・索引


図表索引


資料編

2 治安の確保 > CHAPTER III. 外国漁船による違法操業等への対策
2 治安の確保
CHAPTER III. 外国漁船による違法操業等への対策

我が国の領海排他的経済水域(EEZ)では、将来にわたる水産資源の安定的な供給を維持するため、外国漁船による操業が法令によって規制されているほか、EEZでは周辺諸国等との間に各種漁業協定が結ばれ、これに基づくルールが定められています。

海上保安庁では、我が国の領海EEZの漁業秩序を維持すべく、厳格な監視・取締りを行うとともに、関係省庁とも連携し、外国漁船による違法操業の根絶に努めています。

令和5年の現況

令和5年においては、「排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の行使等に関する法律(EEZ漁業法)」違反で外国漁船1隻を検挙しました。

今後の取組

海上保安庁では、引き続き、地元漁業関係者等からの取締り要請にも適切に対応するため、関係機関との連携強化を図るとともに、必要な要員や巡視船艇・航空機の増強、資機材の整備を進め、情報収集・分析活動に基づく的確な監視・取締りを実施していきます。

我が国排他的経済水域で無許可操業を行った中国さんご漁船を検挙

令和5年2月、しょう戒中の鹿児島航空基地所属の航空機が、鹿児島県臥蛇島西方約80qの我が国排他的経済水域において、無許可操業を行っている中国さんご漁船を認めました。その後、現場に急行した鹿児島海上保安部、串木野海上保安部及び種子島海上保安署の所属巡視船により、当該漁船を停船させ、中国人船長を「排他的経済水域における漁業等に関する主権的権利の行使等に関する法律」違反(無許可操業)の容疑で現行犯逮捕しました。

無許可操業を行う中国漁船を停船させている状況

無許可操業を行う中国漁船を停船させている状況