Column Vol.05
ルカン礁ドリフトダイバー7名を吊上げ救助!〜関係機関と連携〜
第十一管区海上保安本部那覇海上保安部、宮古島海上保安部、那覇航空基地
ルカン礁ドリフトダイバー7名を吊上げ救助!〜関係機関と連携〜
第十一管区海上保安本部那覇海上保安部、宮古島海上保安部、那覇航空基地
令和5年6月19日、午前11時48分頃、第十一管区海上保安本部に対し「沖縄県糸満市沿岸約12kmのルカン礁でドリフトダイビング中の7名が行方不明」との118番通報があり、直ちに巡視船・航空機を現場へ急行させるとともに、関係機関へ情報提供を実施しました。
ダイバーたちは、潮の流れに乗って広範囲を移動する「ドリフトダイビング」中に行方不明となったもので、現場はリーフの影響で潮流が速く、上空からはダイバーは黒い点にしか見えないなど捜索が困難であることに加え、海難救助は日没までが勝負であり、早急な発見・救助が求められました。
通報から約2時間後、捜索中の那覇航空基地所属のヘリコプターが行方不明者6名を発見し、機動救難士により2名を吊上げ救助しました。残る4名は巡視船「はりみず」により救助を試みましたが、波の影響により船の動揺が激しく船上まで引き上げることが危険であったことから、救助計画を直ちに変更のうえ、スタンバイ中のヘリコプターを追加投入し、吊上げ救助しました。
残る1名の捜索が難航する中、通報から約3時間後、連携して捜索に当たっていた沖縄県警のヘリコプターが発見し、連絡を受けた那覇航空基地のヘリコプターに同乗する機動救難士により吊上げ救助しました。
時間の経過に伴い漂流範囲が拡大する困難な状況でしたが、高い救助技術に加え、関係機関との連携など的確なオペレーションにより早期の発見・救助に繋がりました。