Column Vol.07
新たな相棒となるか!?大型ドローンの飛行実証
新技術活用推進室
新たな相棒となるか!?大型ドローンの飛行実証
新技術活用推進室
海上保安庁では、効果的かつ効率的な業務遂行や省人化・省力化を図るために、新技術を活用した様々な取組を進めています。取組の一つとして、海難救助への先行投入、灯台や航路などの状況確認、海域火山周辺での海洋調査への活用を目指して、令和6年9月から、大型ドローンを用いた飛行実証を行っています。
実証では、洋上の巡視船からの離発着や、専用の通信機器を用いた長距離飛行、各種センサーを用いた船舶や灯台などへの情報収集能力、海面における海洋観測能力を確認し、現場運用における課題の洗い出しを行いました。
また、火山島や海底火山の調査を安全かつ効率的に行うため、火山灰や火山活動に伴う変色水のサンプルを大型ドローンで採取可能か検証しました。
今後も、国内外のドローン市場の調査や飛行実証を続け、導入可能な機体や活用方法についての検討を進め、さらなる海上保安能力の強化を目指していきます。

サンプル採取の実証で使用した大型ドローン

大型ドローンによる採水の実証の様子


ドローン搭載型火山灰採取装置と採取された石や砂

飛行実証で使用したドローン

大型ドローンから撮影した映像

巡視船からの離発着の様子

将来の観測候補地の西之島(2024年7月撮影)