Column Vol.06
迫り来るサイバー脅威に備えて〜海上保安庁の人材戦略〜
総務部情報通信課
迫り来るサイバー脅威に備えて〜海上保安庁の人材戦略〜
総務部情報通信課
サイバー空間では、近年、国家等の関与が疑われるサイバー攻撃が多く発生しているほか、高度なサイバー能力を有する国家機関等が他国の重要インフラへのサイバー攻撃を行ったとされる事例が指摘されるなど、重大な事態への発展のリスクをはらんでおり、海上保安庁においても、サイバーセキュリティ上の脅威に対応するため、情報通信システムの強靭化に取り組んでいます。
この取組を進めるため、情報通信課では、高度かつ専門的な知識をもった人材の確保と育成を進めています。
人材確保の観点では、IT分野の知識やスキルを持つ人材を採用するため、SNSによる情報発信や大手求人サイトへの掲載などを行い、幅広い世代にアピールして、募集活動を行っています。
人材育成の観点では、海上保安庁全職員を対象として、情報セキュリティに関する基礎的な知識を習得させる研修を定期的に実施し、サイバーリテラシーの基本原則や、日常業務で注意すべき情報セキュリティリスクについて教育しています。
さらに、サイバーセキュリティ分野の業務を行う職員に対しては、最新のサイバー攻撃に対応する知識や分析能力などを習得する高度かつ専門的な研修を行っています。
こうした研修を行うことで幅広く人材の育成を行い、全職員に対し基本的なサイバーセキュリティに関する意識を醸成するとともに、専門性の高い対応ができる体制を整えています。
このような人材の確保と育成の取組は、海上保安庁がサイバーセキュリティ上の脅威に対応するための基盤となるものです。サイバーセキュリティの強化は一朝一夕に成し遂げられるものではありませんが、これからも海上保安庁は、サイバー空間の荒波に立ち向かうための「人材の確保」と「育成」を続け、未来に向けて確かな基盤を築いていきます。

就職情報サイトへの人材募集掲載

情報通信課職員の勤務状況

外部講師によるフォレンジック演習

インシデントハンドリング訓練