海上保安官になるには、人事院と海上保安庁が行う、海上保安大学校または海上保安学校の学生採用試験に合格し、採用され、各校を卒業する道のほか、海技資格等の有資格者は、有資格者採用試験に合格し、採用される道などがあります。
|
海上保安官の仕事 > 目指せ! 海上保安官
海上保安官の仕事
目指せ! 海上保安官
海上保安官になるには
海上保安官になるには、人事院と海上保安庁が行う、海上保安大学校または海上保安学校の学生採用試験に合格し、採用され、各校を卒業する道のほか、海技資格等の有資格者は、有資格者採用試験に合格し、採用される道などがあります。 待遇
海上保安庁採用試験のホームページはこちら!
試験日程・受験資格等をご確認いただけます。 職員採用情報 URL : http://www.kaiho.mlit.go.jp/ope/saiyou/top.html 海上保安大学校・学校 学生採用試験 海上保安大学校
海上保安大学校は、広島県呉市に設置された海上保安庁の教育機関であり、学生は、将来、海上保安庁の幹部となる職員として必要な高度な学術・技能を学び、あわせて心身の練成をはかります。 卒業後は、初級幹部職員として、日本全国の巡視船等に配属されます。その後、本庁や管区海上保安本部、巡視船等に勤務しつつ、幹部職員として経験を積んでいくことになります。 ◆カリキュラム
◆学生生活
海上保安大学校は全寮制で、各学年1人ずつの4人が1部屋に入り、規律ある団体生活を送ります。学生は、この団体生活を通じて、リーダーシップ、チームワークの体得や気力・体力の練成を図ります。 ◆年間行事
◆一日の日程
海上保安大学校では、学生生活をホームページで公開しています! https://www.jcga.ac.jp/ 学生の声
本科第1学年 新川 友梨 幼いころから、人の役に立てる仕事がしたいと漠然と思っていました。高校在学中、海上保安大学校の存在を知り受験しました。高校までは集団生活を送ったことがなく部活動も行っていなかったため、全寮制であることに不安を感じていましたが、入学前に行われるオリエンテーションで寮生活の基本や基本動作等を教わり、入学時には不安はありませんでした。 私は体力にあまり自信がなく、訓練についていくことができるか不安でいっぱいでしたが、端艇や遠泳といった訓練を経験していくにつれ、肉体面だけでなく精神面での成長を実感することができました。また、不安や疑問など気になるところがあっても、近くに同期や上級生がいることですぐに助けてくれます。毎回の訓練を全力で取り組むことにより、辛いことがあったとしても前回の訓練をバネに乗り越えることができます。 希望を胸に、夢の実現に向けて頑張っています。皆さんとこの大学校で会える日を楽しみにしています。 本科第2学年I群 市川 優希 私は、自分を変えたい、もっと強くなって人の役に立ちたいという思いで海上保安大学校への入学を決意しました。入学して間もない頃は、慣れない生活への不安と戸惑いもありましたが、同期の支えや上級生の手助けがあり、すぐに前向きに頑張ろうと思えました。そして私は今もこの海上保安大学校で、時には壁にぶつかり失敗しながらも、仲間と助け合いながら様々なことに挑戦しています。受験生の皆さんは今、進路や将来のことで不安や悩みがたくさんあると思います。この大学校での生活は、毎日が新しいことの連続で、また集団生活をしていることで周囲から学ぶことも多くあり、必要な知識・技術の習得だけでなく、人として成長できる場です。この大学校だからこそ味わえる楽しみや充実感がたくさんあります。今は不安なところもありますが、将来への前向きな希望を胸に目標に向かって進んでいます。 本科第3学年I群 吉田 友範 私は、将来人の役に立つ仕事をしたいと思い、海上保安大学校への入学を決めました。大学校での生活は大変と思うこともありますが、自分を助けてくれる同期を含めた仲間が常に近くにいます。この関係が強い絆となり、全員で訓練や乗船実習、行事などを乗り越えることができました。また、この関係は大学校生活だけでなく、現場赴任後も続くものなので、本当に貴重な人間関係が築けると思います。また、海上保安業務は多岐にわたります。私はその中で真剣に業務を見つめ、将来のために教官方や同じ目標を持つ仲間と日々精進しています。ここでの生活は厳しさがある反面、得られるものは本当に多く、そして貴重なものばかりです。一緒に大学校、そして現場で頑張ってみませんか。 本科第4学年II群 福井 貴弘 私は、幼い頃から体を動かすことが好きで、もともと公安職に興味がありました。中学生の時に職場体験学習で海上保安部に行き、様々な業務があり、やりがいを感じられる職業であると感じ、海上保安官になりたいと思うようになりました。海上保安大学校では訓練に勉学、乗船実習等があり、厳しい、忙しいと感じることもあります。しかし、これらの困難を同期と協力し、時には上級生の手を借りながら乗り越えることで、日々成長することができます。立派な海上保安官はもちろん、立派な人間になることができる大学校であると思います。また、全学生が体育部活動に参加して、体力錬成に努めます。新しい競技に挑戦する者もいれば、これまで経験した競技を継続する者もいます。大学生として対外試合もあるため、練習には熱が入り真剣かつ楽しく体育部活動を行っています。皆さんも、海上保安大学校で見識を深め、様々な事に熱中できる、充実した生活を送ってみませんか。 海上保安学校
海上保安学校は、京都府舞鶴市にある海上保安庁の教育機関であり、学生は実践的な授業により、海上保安庁の一般職員として海上保安業務に必要な知識や技能を学び、あわせて心身を鍛錬し、各分野のエキスパートへと成長します。卒業後は、巡視船艇の乗組員等として、日本全国に配属されます。その後は、希望と適性に応じ、潜水士や国際取締官、航空整備士といった各分野のエキスパートとして進むことも可能です。 ◆カリキュラム
◆学生生活
海上保安学校は全寮制で、同じ自習室・寝室で生活する「班」と、4〜5の班で「分隊」を編成しています。同じ部屋では先輩期学生と後輩期学生が、課程やコースに係わりなく一緒になって生活しており、これら学生生活を通じて、海上保安官に必要な規律、責任感、協調性、気力・体力の練成を図ります。 ◆年間行事
◆一日の日程
海上保安学校では、学生生活をホームページで公開しています! http://www.kaiho.mlit.go.jp/school/ 学生の声
船舶運航システム課程47期 杉山 力斗 私は海上保安庁に入庁する以前に海上保安官から実際に話を伺う機会がありました。 その時から興味を持つようになり、調べていくうちに海上保安官になりたいという気持ちが芽生え、入庁を志望しました。 海上保安学校では、必要な知識や技能の習得のため、様々な授業や訓練が行われています。 時には厳しい環境の中で壁に当たる時もありますが、共に生活してきた仲間と励まし合い支え合うことで乗り越えることができます。 同期の仲間は皆、出身は違えど入校した当初から常に困難を共にしてきたかけがえのない存在であり、私も含め各々が現場で活躍できる日を夢見て海上保安学校での1日1日を大切に過ごしています。 現場に出ても、仲間達と共に常に学ぶ姿勢を忘れず日々精進していきます。 皆さんも海上保安官として日本の海を守る仲間になりませんか? 情報システム課程 23期 福田 赳士 私は、高校生の時に進路で悩んでいた際、海上保安庁の存在を知りました。その中で警備救難業務に興味を持ち、特に自分自身を極限まで鍛え、海難現場にて救助活動を行う潜水士に憧れて海上保安学校を受験しました。海上保安学校での生活は規則正しく、毎日勉学と厳しい訓練に励んでいます。今までに経験のないことばかりで辛くて挫けそうにもなります。 しかし、一緒に汗と涙を流してくれる仲間がいることで乗り越えることができます。また、辛いことばかりでなく、楽しいこともたくさんあります。通信機器の運用や航行安全に必要な知識技能、海上取締りに関する法律などといった新しいことを学ぶことができます。さらに、2年間を通して様々な行事もあり、それに向けて全員で積極的に取り組むことで、座学では学べない多くのことを学べます。ここで学び、経験した事は忘れることはないでしょう。海上保安官を目指す皆さん、私達と共に日本の海を守りましょう。 海洋科学課程 24期 百木 実咲 海上保安学校海洋科学課程は、海図を作るために必要な知識や技術を学べる全国で唯一の学校です。メインイベントである測量実習では、学校の前の海を自分達で測量し、最後には一枚の海図を作り上げます。 現場での経験が豊富な教官方の授業はとても面白く、またどんな質問にも理解できるまで熱心に答えて下さるので、日々大いに成長できます。船内生活をモデルにした寮内生活や、遠泳等の訓練など、厳しく大変な面もありますが、同期生との支え合いで乗り越えられますし、むしろ学生の間でしかできない貴重な経験ができます。海洋科学課程卒業後の業務において、海上犯罪取締りや人命救助などに直接関わることはありません。 しかし海図作成等の業務を通じて日本中の海の安全を守っているという点で、スケールが大きい、とてもやりがいのある、面白い仕事です。 海上保安官を目指す皆さん、日本の海を一緒に切り拓いていきませんか? 海上保安学校門司分校
海上保安庁では、船舶、航空機や無線通信等の有資格者を対象に門司分校での採用を行っています。 門司分校では、採用された者に対して、約6ヶ月間、海上保安官として必要な知識、技能及び体力を練成するための初任者研修を行っています。また、現場の職員に対して資質と能力の向上を図るための業務研修も行っています。 ◆カリキュラム
学生の声
初任者課程 74期 吉川 文雄 私は、平成27年まで海上自衛官として35年間勤務していました。54歳の定年退職を前にまだまだ船艇要員として活躍できる船に乗りたいという強い気持ちがあり、家族を強引に説得して海上保安学校門司分校に入校しました。オリエンテーション、入校式と厳しい訓練や行事を乗り越えて一ヶ月が過ぎましたが、毎日が戸惑いと失敗の連続です。今の自分から逃げようとしたことも何度もあります。しかしその都度、熱い思いで指導して下さる教官及び74期の同期に助けられ今があります。私達は、スタートラインに立ったばかりで修了式まであと五ヶ月やることは沢山あり、後ろを振り向く暇などありません。親子ほどの年齢差がある同期ですが、お互いを敬い絆を深め融和団結し、現場で必要な知識技能の習得等、何事にも全力で臨みたいと考えます。現場に出ても同じ志を持った仲間と仕事ができることを誇りに思い、海上保安官として全力を尽くしていきます。 海上保安学校宮城分校
海上保安学校宮城分校は、海上保安庁の航空要員を養成するための教育機関です。海上保安学校航空課程卒業者にヘリコプターの操縦資格を取得させるほか、現場で活躍している航空機職員(飛行士、整備士、航空通信士)に、それぞれの業務に必要な資格、特殊技能(吊り上げ救助等)や航空機運航に関する安全対策知識を習得させています。 学生の声
航空整備基礎課程 50期 小原 征也 私は、高校生のときから人命救助の仕事がしたいと思い、海上保安学校に入学しました。入学後、航空機を使って海上保安業務を行う仕事があることを知り、同校在学中に航空機整備職員の適性調査を受け合格。現在は、仙台空港にある海上保安学校宮城分校で航空機整備職員になるための研修を受けています。宮城分校ではパイロット、航空整備士、航空通信士など航空基地などで働く職員の研修を行っています。初めは航空機整備についての知識がなく専門用語に戸惑いはありましたが、授業で航空機の構造や材料、システムなどの座学と板金作業や計測作業などの実習を受け航空機のことが少しずつわかるようになり不安も消えました。 航空整備士は航空機の整備だけでなく、同乗し行方不明者の捜索や海難現場での吊り上げ救助も行います。こんなにやりがいを感じられる仕事はなかなかないと思います。現場で早く経験を積んで信頼される航空整備士になるのが目標です。 国家公務員総合職採用
海上保安庁海洋情報部及び交通部では、国家公務員総合職の技術系区分の試験合格者を対象に職員の採用を行っています。 ◆海洋情報部
採用当初は、海洋情報部内の技術系の部署に配属され、主に海洋調査や観測技術等に携わります。その後、海洋情報部以外の部署や他省庁において政策の企画立案等の経験を積み、将来的には海洋情報部の幹部として組織のマネジメントに携わります。また、国際機関や大使館での在外勤務や、内閣官房、他省庁といった幅広い活躍の場もあります。 ◆交通部
採用当初は、主に交通部内の技術系の部門に配属され、航路標識の技術開発等に携わります。その後、交通部以外の部署において政策の企画立案等の経験を積み、地方の管区海上保安本部、海上保安部の交通部管理職を経て、将来的には主にインフラ整備、通信等の技術分野における幹部職員として海上保安行政に携わります。また、宇宙航空研究開発機構(JAXA)といった、安全分野における幅広い活躍の場もあります。
様々な研修
ほとんどの海上保安官は、大学校・学校を卒業後巡視船艇に配属されます。その後は、経験を積みながら、自分の適性や希望に応じて様々な研修を受けることで、それぞれが目指す道に向けてキャリアアップを図っていきます。 ◆海上保安大学校特修科
海上保安学校卒業生・門司分校修了生を対象とした幹部職員を養成する研修です。在職年数や資格等の基準を満たしている希望者から、試験により選抜し、海上保安大学校における教育で初級幹部として必要な知識・技能を身につけます。 ◆航空整備士研修
航空機の整備を行うエキスパートを養成する研修です。海上保安学校在学中に選抜試験に合格した者等が、必要な知識・技能を身につけます。その後、航空機整備作業を行うほか、航空機に搭乗して海難救助等の業務に従事します。 ◆潜水研修
海難事故が発生した場合に、転覆船舶等に取り残された方の救出や漂流者の救助等にあたる潜水士を養成する研修で、呉市にある海上保安大学校で行われます。約2ヶ月にわたる研修・訓練では、潜水業務に必要な知識・技術、転覆船を想定した救助活動やヘリコプターとの連携を想定した実践的訓練等を行います。 ◆語学研修
外国人犯罪の捜査を行うためには外国語が不可欠であり現場の捜査で必要なプロフェッショナルを養成する研修です。研修修了後国際捜査官等として犯罪捜査等の業務に従事します。 海上保安官のライフプラン
◆海上保安官のキャリアパス
海上保安官は、船艇や陸上、警備救難業務や交通安全業務、ときには大使館での勤務など多種多様な業務を繰り返しながら、経験を積んでいきます。また、潜水士や国際捜査官などスペシャリストとしてのキャリアパスも個人の能力や適正等に応じ開かれています。以下に、海上保安大学校を卒業して幹部職員となった海上保安官(例1)、海上保安学校を卒業後、特修科を経て幹部職員となった海上保安官(例2)、海上保安学校を卒業して救助のエキスパートとなった海上保安官(例3)のキャリアパスの一例を紹介します。
◆海上保安官の給与モデル
海上保安官の給与(諸手当を含む)は、一般職の国家公務員の給与に関する法律等の法令の定めに従い支給されています。以下に海上保安官の月収の例を紹介します。 |