海上保安レポート 2016

はじめに


TOPICS 海上保安の一年


特集 法治平安の海を護る


海上保安官の仕事


海上保安庁の任務・体制


■本編

1 治安の確保

2 生命を救う

3 青い海を守る

4 災害に備える

5 海を知る

6 交通の安全を守る


語句説明・索引


図表索引


資料編

6 交通の安全を守る > Column vol.15 海難減少を目指せ!「安全の種まき運動」
6 交通の安全を守る
Column Vol.15
海難減少を目指せ!「安全の種まき運動」
第七管区
ラジオでのPR活動
ラジオでのPR活動

佐世保海上保安部では、管内で発生する海難の多くを小型船舶が占めていることから、小型船舶の海難減少をめざす保安部独自の取組みとして、今年度から「安全の種まき運動」を展開しています。

この運動は、海難防止の重点項目を地元長崎県の方言を使った短いフレーズで表現し「発航前点検の徹底」を「機関ば点検したね?」、「常時適切な見張りの徹底」を「周りば見たね?」、「気象・海象情報の把握」を「天気ば調べたね?」と言い換えて呼びかける取組みです。

フレーズの語尾に「たね(種)」がついていることから、「安全の3つの種」を「蒔いて(覚えて実践して)」、「安全の花を咲かせましょう(無事故で帰港しましょう)」と小型船の安全講習会などで3つのフレーズと合わせて呼びかけています。

この運動の一環として、3つのフレーズを書いたグッズやリーフレットを作成し、出港前の小型船に配布するほか、安全講習会やケーブルテレビ等のメディアに出演して周知するなど、小型船舶の運航者に海難防止の重点事項を実践してもらうよう働きかけています。

交通課職員がラジオに出演して「安全の3つの種」を紹介した際、パーソナリティーから「地元の言葉でいいですね」とコメントがあり、リスナーからも好評を得られたことから、当保安部が行うイベントなどの機会をとらえて周知を図っていくこととしています。

管内では周年、多くの小型船が活動していることから、冬季は安全の種周知グッズに「安全海路(カイロ)」を準備、使い捨てカイロとリーフレットを防水パックに入れて配布して、事故なく入港して「ホット」してもらう暖かい取組みも行っています。

当保安部では、管内の小型船舶利用者皆さんに安全の心がたくさん芽生え「安全の花」が咲くように引き続き、「安全の種」を蒔いて育てていきます。


安全の種まき運動リーフレット
安全の種まき運動リーフレット