海上保安大学校学生のご親族様より(海上保安学校学生のご親族様のメッセージはこちら)
周りに対する気配りは、年齢以上(女子・父親)
わが子は、海上保安大学校の4年生で、学業や寮生活に日夜励み、たくましく育っています。
入学前及び入寮当初は、本人はもとより親も期待と不安で胸が一杯でした。入寮後しばらくしてからの入学式で見たわが子は、少し凛々しくなっていました。
その後、夏休み等の帰省のたびに、わが子のいい意味での成長ぶりに驚かされてきました。特に、周りに対する気配りは、年齢以上のものを感じます。これは、海上保安大学校の学生に共通することかと思います。
海上本大学校の学生は、一般大学の学生生活とは異なり、早朝の体操から夕方までの勉学、そして寮生活と、日々充実したものと思います。また、貴重な休日には、活発に行動する学生も多いと聞いています。
親としては、わが子の成長を今後も大いに期待しています。
今踏み出せる一歩を(男子・父親)
入学式から4ヶ月が過ぎ、入学時と比べると遠泳訓練による日焼けとともに随分たくましくなったと感じています。
高校2年の夏、海上保安官になる、海上保安大学校を目指すと聴いたとき、海上保安官の現場は、過酷で危険を伴うこと、全寮制での生活、厳しい教育環境に飛び込むことに大変不安もあり、一般大学を選択することも助言しました。しかし、息子の海上保安官になる、海上保安大学校へ入学するという強い意志を感じ、応援するようになりました。
65期同期の皆さん、今踏み出せる一歩を、一歩一歩、100歩先のことは考えず、日々、地道に成長し、進歩を積み重ねて、人間的進化をしてほしいと思います。
また、応援してくださる先生方、上級生の皆さん、同期の仲間、家族の想いを自分自身のモチベーションに変えて進歩・進化していくことを願っています。
女子ならではの仕事がある(女子・父親)
四国の山間部で育った私達夫婦にとって、海という世界は、どこか縁遠い存在でした。
娘が海上保安官への道を選択した時も、正直その内容にピンとくる事がなく、不安な気持ちのままオリエンテーションに行く姿を見送りました。そして実際の活動内容を理解したのは、入学式後に資料館を見学してからのことでした。またホームページで学校内の様子を詳しく知る程に、当初あった「女子で大丈夫なのか?」という思いは「女子ならではの仕事がある」に変わりました。
近年、緊迫する周辺諸国との海上事案が報道される度に、第一線で活躍される先輩達を頼もしく思い、同時にその一翼を担うべく日々勉強に励む学生の皆さん達に対して、私達の期待は高まるばかりです。
ここでしかできないさまざまな貴重な体験を(男子・父親)
高校1年生から希望していた大学校に進学し毎日忙しくも規律あるなか、とても充実した生活を送っているようです。教官の方々を始め、上級生や同期の皆さんに支えられ、各種点検や訓練、端艇巡航などここでしかできないさまざまな貴重な体験をさせて頂いています。広大な敷地・充実した施設と設備、恵まれた環境のもと心身ともに成長できる場であると親子共々感謝の気持ちでいっぱいです。
慣れない集団生活、厳しくつらい事もあるだろうと親の心配をよそに、本人はここは自分が来たかった場所だからと常に前向きです。本当に逞しくなり、頼もしくなりました。
海上保安大学校で過ごす4年間、上級生や同期との絆を深め、切磋琢磨しながら成長してほしいと思います。また、海上保安官になるという自覚と誇りを胸に、まずは一日も早く大学校の一員として役に立ち、正義仁愛の精神のもと社会に貢献できる人間になってほしいと願っています。
人と人との‘つながり’を大切に(女子・母親)
娘は小学生の頃、テレビや映画で海上保安官という仕事を知りました。「将来は海上保安官になる。」との思いを胸に抱き続け、念願叶ってその第一歩となる保大に合格し、はや4年が経とうとしています。受験に際しては、学校説明会に出かけ、勉強や寮生活等の学校に関する詳細な説明を伺いました。その全てを理解した上での入学でしたが、実際の生活は並大抵のものではなく、想像以上に大変な毎日が続いていたようです。しかし、娘の周りには、適切な指導をして下さる上級生の方々や、教官方、また、互いに助け合い、励ましあって成長を共にする同期の仲間たちがいます。その全ての人達とのつながりの中で、最上級生となった今、下級生のために自ら考え行動する頼もしい娘の姿があります。今後もこの学校で培ってきた、人と人との‘つながり’を大切にし、どんな困難にも助け合い、協力し合って立ち向かえる人へと成長できるよう、応援していきたいと思います。
海上保安学校学生のご親族様より(海上保安大学校学生のご親族様のメッセージはこちら)
この数ヶ月での確実な成長を感じています(女子・父親)
将来的な目標を見失いかけていた娘に、妻と私は、たまたま見知っていた海上保安官という職を勧めてみました。娘の反応は「受験してみようかな。」程度でしたが、体が小さい娘は保安学校「海洋科学課程」を受験、運よく採用内定を頂き、旅立ちの前には髪をバッサリ切り落とし、舞鶴での保安学校生活を始めております。
親の心配を他所に気持ちをしっかり持って頑張っているようで安堵していると共に、訓練等の話を聞き、思っていた以上に根性があったことにも驚かされております。
娘曰く、「辞めても他にやることが見つからないので頑張る。」(それで大丈夫か?)
帰省中は保安学校生活から解放され、まったりと過ごしている娘へ親から二言、「この数ヶ月での確実な成長を感じています。」「正義仁愛の精神を身に付けた一人前の海上保安官となって、国民の負託に応えてくれることを期待しています。」
若い学生が颯爽と敬礼で迎えて(女子・父親)
無口な娘なので、進路の話をする機会はなかった。それが、急に海上保安学校に合格したという。
「どうしようかな。」相談を受けたのは、車の中だったと思う。
「社会人になると、勉強する機会がなくなるから、学校がいいんじゃないか。」というと娘は「情報は二年間だよ。」と言った。
大学の専攻は演劇だった娘に私が「ところで数学、できるのか?」と問うと「頑張れば平気かな。」と答えたので、「お母さんは寂しがるけれど、お前の自由だね。」と話した。
しばらくして決断した。理工系の科目は入学前に参考書を取り寄せていた。
娘が入学して一年目の五森祭の時、妻を誘って様子を見に行くことにした。バスを降りて門をくぐると、若い学生が颯爽と敬礼で迎えてくれた。娘も教官や年下の先輩に声をかけられ元気そうだ。海が好き、漕艇班が楽しいと言うので安心した。
学生生活では、無線の国家試験に合格、運動ではフルマラソンを走り切ったという。
これから、身につけた知識と鍛錬した健康な体を生かし、海上保安業務に邁進してくれたら嬉しく思います。
私の弟が誇らしい(男子・兄)
私の弟は、普通の文系大学に進学するつもりでしたが、高校3年生のとき、昔から好きな映画「海猿」の仙崎のような男になりたいという憧れが大きくなり、海上保安官を目指しました。
実際は、厳しい訓練と勉強が大変で、何度も挫けそうになるが、一緒にいる仲間たちのおかげで乗り越えられると話してくれました。
まだ、入学して半年ですが、帰ってくる度に、心身ともに成長していると思います。
海上保安庁の仕事は、国を守るため非常に危険で過酷だと思いますが、そんな道を選んだ私の弟が誇らしいです。
娘の顔を見た時、大丈夫だと感じました(女子・母親)
「充実した日々を送っている」それが初めて帰省した娘を見た時の感想でした。
4月の入校日からわずか1ヶ月でしたが、逞しく成長した我が子は眩しく、輝いていました。
家を離れ、寮の生活はどうしているのか?
大丈夫かなと思う日々でしたが、その思いは娘の顔を見た時、大丈夫だと感じました。
時折、学校での勉強、厳しい訓練、寮での生活の事を報告してくれます。
遠泳訓練の時は、とても心配しましたが、「完泳したよ、これで後1年8ヶ月大丈夫。」
とメールがあり、思わず涙しました。
日本は海洋国家、沿岸警備は完璧を期す必要があります。その1人として携われる事を学んでいる娘を誇りに思っています。
まだまだ、長い日が続きますが日々成長し立派な女性海上保安官となる日を楽しみにしています。