Column Vol.14
令和6年能登半島地震への対応〜全国の巡視船艇による給水支援を実施!!〜
第九管区海上保安本部
令和6年能登半島地震への対応〜全国の巡視船艇による給水支援を実施!!〜
第九管区海上保安本部
令和6年1月1日に発生した、令和6年能登半島地震では第九管区海上保安本部の管轄である石川県、富山県、新潟県の広い範囲で建物倒壊や断水、火災といった甚大な被害をもたらしました。
第九管区海上保安本部では発災後、ただちに巡視船艇・航空機等を発動し、人命救助を最優先に被害状況の調査や支援物資の搬送などを実施したほか、石川県からの要請を受け、発災翌々日の1月3日から七尾港(石川県七尾市)や輪島港(石川県輪島市)において給水支援を実施しました。
給水支援活動は、当管区の巡視船艇のみならず、全国から派遣された巡視船により、1月3日から3月1日までの間、毎日実施し、被災地域で給水支援活動を行う自衛隊・地方公共団体等の給水車両延べ2,937台に対し、合計7,888.5トンの給水支援を行い、被災された方々の入浴支援等に活用されました。
今後も、関係機関や地方公共団体と連携を図りながら、地域のニーズに応えていきます。
対応した職員の声
新潟海上保安部 巡視船さど 機関士補
中島 孝太
(出身地:石川県鳳珠郡穴水町)
実家が被災し、両親と連絡が取れない中で始まった給水支援。両親から「10日ぶりのお風呂は幸せ」と嬉しそうに連絡が来たときは、きっと多くの人がこんな気持ちになったんだと思い、微力ながらお役に立てたことにやりがいを感じると共に、災害派遣の一員として活動できたことを誇りに思います。
金沢海上保安部 巡視船のと 航海士補
新出 貴大
(出身地:石川県珠洲市)
私が乗船する巡視船のとでは、輪島港・七尾港において給水車への給水支援や関係機関職員の搬送業務を行いました。ニュース等で関係機関職員の活躍や地元住民への給水の様子を見たときには、被災地域の役に立っていると改めて実感できました。