機動防除隊発足20周年記念式典、特殊救難隊発足40周年記念式典
第三管区
横浜機動防除基地に所属する機動防除隊は、平成7年4月、海上に排出された油・有害液体物質・危険物等の防除措置や、海上火災の消火及び延焼の防止措置に関する指導・助言等を実施する海上災害の防止に関する専門集団として発足し、その後、平成9年1月に日本海で発生したロシア籍タンカー「ナホトカ」号重油流出事故や同年7月に東京湾で発生した「ダイヤモンドグレース」号原油流出事故等、数々の海上防災事案等への対応を重ね、平成27年4月に発足20周年を迎え、これまでの20年間に332件出動し、国内外の大規模油流出事案等の海上災害に適切に対応してきました。
羽田特殊救難基地に所属する特殊救難隊は、昭和50年10月、前年11月に東京湾で発生したLPGタンカー「第拾雄洋丸」と貨物船「パシフィックアリス」号との衝突・火災海難を契機として、特殊火災の消火、毒物等危険物流出下や転覆船内からの救出等の特殊な海難への対応を目的に、海難救助のスペシャリスト集団として発足し、平成27年10月に発足40周年を迎え、これまでの40年間に4,816件出動し、2,515名を救助しました。
第三管区海上保安本部では、両隊のこれまでの業績を讃えるとともに、今後の益々の活躍を祈念し、平成27年7月に「機動防除隊発足20周年記念式典」、10月に「特殊救難隊発足40周年記念式典」を開催しました。
機動防除隊発足20周年記念式典には、機動防除隊がJICA短期専門家として海上防災に関する技術支援を目的として派遣されているスリランカの同国大使館公使参事官、特殊救難隊発足40周年記念式典には、石井国土交通大臣をはじめ多数のご来賓のご出席のもと盛大に執り行うことができ、また、これまで両隊の発展にご支援・ご協力をいただいた方々に第三管区海上保安本部長から感謝状を贈呈しました。
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