文字を標準サイズにする
文字を拡大する

平成26年の船舶海難の発生状況!

平成26年の船舶海難の発生状況!

第五管区海上保安本部が取り扱った平成26年の船舶海難の発生状況等を取りまとめましたのでお知らせします。

1 船舶海難の発生状況
(資料1 資料2 資料3 参照)
平成26年に発生した船舶海難の隻数は249隻で、前年と比べ35隻減少。
(概要)
■船舶種類
船舶種類別での発生状況は、プレジャーボート(※1)が132隻(約53%)、次いで漁船が44隻(約18%)と、この二つの船舶種類で全体の約70%を占め、例年、プレジャーボートはワースト1、漁船がワースト2となっています。
■海難種類
海難種類別では、衝突が91隻(約37%)、機関故障が38隻(約15%)発生したほか、乗揚が36隻(約14%)と前年と比較し、6隻の増加となりました。
また、これらを船舶種類別でみると
(1)プレジャーボート
衝突が34隻で最多であり、次いで機関故障が33隻となり、ともに人為的要因の比率が高い。(資料4 参照)
①衝突は昨年と比較して7隻増加。
その原因は、見張り不十分、操船不適切となっており、全体の約85%(29隻)を占める。
②機関故障は、その約48%(16隻)が整備不良や機関取扱い不注意により発生している。
(2)漁船・遊漁船
衝突が17隻(約35%)と最も多く、その原因は、漁に没頭していた、漁具の手入れを行っていた等の見張り不十分により発生している。
(3)商船(※2)は、衝突が29隻(約64%)と最も多く、その原因は、見張り不十分、操船不適切となっている。
※1 プレジャーボート・・・スポーツ又はレクリエーションに用いられるモーターボート、水上オートバイ、ヨット等の船舶の総称
※2 商船・・・貨物船、タンカー、旅客船の総称

2 船舶海難に伴う死亡・行方不明者発生状況
(資料2 参照)
船舶海難に伴う死亡・行方不明者数は13人。
(概要)
船舶海難に伴う死亡・行方不明者数は13人(死亡10人、行方不明3人)で、前年に比べ6人増加。
これは、7名乗組みの漁船から火災が発生し、全員が救命胴衣を着用し海へ飛び込んだところ、夜明け前で暗く雨も降って視界が悪かったことも起因して、1人が救助、3人が死亡、3人が行方不明という大事故が発生したことも関係しています。

3 海難が減少した背景
各地域の特徴に応じた現場指導啓発の強化などの安全対策を推進した一方、「平成26年8月豪雨」など天候が悪かった8月に、プレジャーボートの事故が前年に比べて減少したことも関係していると推察されます

4 今後の取組み
船舶海難は、小型船舶(プレジャーボート、漁船、有漁船)によるものが約73%を占め、また、海難の種類では、衝突、乗揚、機関故障によるものが約66%を占めており、その発生は原因は、見張り不十分や整備不良等、安全運航のために必要な基本的事項が遵守されていない人為的要因によるものが約84%となっています。
このため、引き続き関係機関・関係団体との連携を強化し、船舶運航者に対して、見張りの励行や出港前点検の励行等を呼びかけ、船舶海難を減少させるための取組みを積極的に展開していきます。





EDIT


カテゴリ