海洋汚染の現状(令和3年)
令和3年1月から令和3年12月の1年間における第五管区海上保安本部管内の海洋汚染の確認件数は49件で、令和2年の44件から5件増加しました。
内訳は、
【汚染物質別】 油類 30件、有害液体物質 6件、廃棄物 13件
【確認海域別】 大阪湾 13件、瀬戸内海 14件、本州南岸 22件
過去5年間の確認件数は次のとおりで、令和3年は過去5年間で最多となっています。
1.油類による海洋汚染
油類による海洋汚染確認件数は30件で、排出源が判明したものは21件、排出源不明は9件となっています。
排出源が判明した21件のうち船舶からの排出が19件となっていて、その排出原因で最も多いものが取扱不注意の8件、次いで破損等の5件となています。
2.有害液体物質による海洋汚染
有害液体物質による海洋汚染確認件数は6件で、排出源及び排出源は、船舶からの排出5件全てが故意の排出、陸上からの排出1件が施設の破損によるものでした。
3.廃棄物による海洋汚染
廃棄物による汚染は13件で、排出源は陸上からが12件、船舶からが1件で、排出原因は全て故意による不法投棄でした。
廃棄物の内訳は家庭ごみが9件、事業ごみが3件、漁業残渣が1件で、原因者別では一般市民が9件、事業者が2件、漁業関係者が2件でした。