マリンレジャー トピックス

- 第三管区海上保安本部  マリンレジャー安全推進室 -

 

¤ 平成19年(2007年)の掲載記事目次

磯場から海中転落2件 (平成19年12月30日)  

LJ(ライジャケ)着用宣言プロジェクトが第三管区十大ニュースにランクイン
(平成19年12月27日)  

マストが折れてウインドサーファー1名漂流 (平成19年12月25日)  

ボート雑誌がライフジャケット着用宣言プロジェクトを開始 (平成19年12月21日)

おりたたみマーチスくん誕生! (平成19年12月12日)

釣り中の安全管理啓発用ビデオ」の撮影に協力 (平成19年12月11日)

カヌー漂流女性 防水パック入り携帯電話所持で無事救助止 (平成19年12月3日)

プレジャーボートの乗揚げ海難防止 (平成19年11月30日)

ライフジャケット着用体験会の掲載記事について (平成19年11月29日)

手芸ボランティアグループ「あじさい」へ感謝状 (平成19年11月27日)

海難救助者表彰とライフジャケット着用座談会の実施について (平成19年11月20日)

ダイビング事故相次ぐ! (平成19年11月19日)

文字・映像配信システムで自己救命索確保をPR (平成19年11月14日)

膨脹式救命胴衣点検の「はひふへほ」 (平成19年11月5日)

遊漁船船長に対する命を守るライフジャケット着用体験会を開催 (平成19年11月1日)

「 遊漁船海難及び釣り愛好者事故の分析 」を発表! (平成19年11月1日)

マリンレジャー船海難救助訓練 官民合同で実施 (平成19年10月29日)

台風接近中の無謀なマリンレジャー サーファー2名が一時行方不明
 (平成19年10月28日) 

命を守るライフジャケット着用体験会の開催について (平成19年10月19日) 

「海のボランティア」ページ開設!  (平成19年10月19日) 

マリンレジャー活動等における児童等の死亡事故防止対策の徹底について
(平成19年10月12日) 

10月初旬 釣り中の事故相次ぐ! (平成19年10月12日) 

プレジャーボートから海中転落 1名行方不明 (平成19年10月8日)

羽田沖で遊漁船火災 巡視艇により16人全員救助 (平成19年10月7日)

ドラゴンボートチーム「海猿火組」 (平成19年10月5日)

ライフジャケット着用体験会の掲載記事について(2) (平成19年10月1日)

膨脹式救命胴衣の保守・点検について (平成19年9月29日)

ありがとう!小便小僧 (平成19年9月27日)

プレジャーボート炎上、沈没 (平成19年9月25日)

ボートダイビング等の事故防止対策 (平成19年9月20日)

下田沖遊漁船転覆事故から1年 (平成19年9月14日)

サーファーの救助活動に尽力された方の話 (平成19年9月11日)

ライフジャケット着用で5名全員救助 (平成19年9月10日)

台風接近中、サーファーの漂流情報相次ぐ! (平成19年9月7日)

マリンレジャー活動に係る夏季安全推進期間の実施結果等について
 (平成19年9月6日)

台風第9号の今後の動きに注意! (平成19年9月3日)

国土交通省海事局のライフジャケット関連ホームページが全面改訂 (平成19年8月29日)

ライフジャケット着用推進モデルマリーナを指定 (平成19年8月28日)

小便小僧がライフジャケット着用をPR (平成19年8月28日)

<速報 >今夏(7月1日〜8月20日)のマリンレジャー事故の発生状況について
 (平成19年8月24日)

ライフジャケット着用体験会の掲載記事について (平成19年8月20日)

太平洋沿岸に津波注意報発令 (平成19年8月18日)

海水浴の心得 (平成19年8月15日)

「離岸流CD」が情報番組で活用されています (平成19年8月11日)

小便小僧がライフジャケットを着用します (平成19年8月10日)

海浜での死亡事故多発! (平成19年8月6日)

台風第5号の高波に注意! (平成19年8月3日)

管内一斉集中安全指導・取締日について (平成19年8月1日)

飲酒後の海水浴は大変危険です! (平成19年7月30日)

ヘッドランドで離岸流による海水浴事故が続発! (平成19年7月28日)

心肺停止から蘇生 (平成19年7月8日)

プレジャーボート転覆!ライフジャケット着用で泳ぎ着く (平成19年7月8日)

命を守るライフジャケット着用体験会を開催 (平成19年7月5日)

LJ(ライジャケ)着用宣言プロジェクト (平成19年3月27日)

近年目立つマリンレジャー海難事例! (平成19年2月2日)

「118番緊急通報」における位置情報通知システムの導入について (平成19年1月31日)

¤ 磯場から海中転落2件

平成19年12月30日

第三管区海上保安本部

〜ライフジャケット着用・複数行動で無事救助〜

1.
 平成19年12月29日(土)午後4時13分頃、釣り人から「伊豆大島の泉津漁港近くで、釣り中に仲間1名が磯場から落水した。」「40m位沖に浮いている。」との 118番通報 がありました。
 第三管区海上保安本部では、巡視艇や航空機を出動させるとともに関係機関へ連絡をしていたところ、午後4時41分頃、漂流中の男性1名(52歳)は、地元の漁船により救助されました。
 男性は、仲間と磯釣り中に足を滑らせて海中転落し沖に流されたもので、若干海水を飲んでおり病院へ搬送されました。
2.
 平成19年12月29日(土)午後5時44分頃、釣り人から「午後5時24分頃、真鶴半島北側で、仲間1名が磯場から落水し、沖に流され行方不明になった。」との 118番通報 がありました。
 第三管区海上保安本部では、巡視艇や航空機を出動させるとともに関係機関へ連絡をしていたところ、午後6時34分頃、暗闇の海に漂流中の男性1名(34歳)は、出動した神奈川県水難救済会真鶴救難所の救助艇により救助されました。
 男性は、釣りを終えて仲間とともに磯場を歩いて帰る途中、押し寄せた波に足をさらわれ海中に転落したもので、低体温症の疑いで病院に搬送されました。

 事故当時は、関東海域全域で海上強風警報が発令中でした。
2件の事案に共通する点は、
  海中転落者が救命胴衣を着用していたこと
  複数行動であったことから、仲間が救助機関へ迅速に通報できたこと
であり、無事救助された大きな要因といえるでしょう。

¤ LJ(ライジャケ)着用宣言プロジェクトが第三管区十大ニュースにランクイン

平成19年12月27日

第三管区海上保安本部

 第三管区海上保安本部では、平成19年12月20日、 平成19年 第三管区十大ニュース を発表しておりますが、その中でマリンレジャー安全推進室が平成19年4月1日から推進中の 「LJ(ライジャケ)着用宣言プロジェクト」 が、第10位にランクインされました。 マリンレジャー安全推進室では、今後もプレジャーボートや遊漁船からの海中転落による死亡・行方不明者を減少させるため、ライフジャケット着用宣言者を増やし、ライフジャケット着用率の向上を目指します!

¤ マストが折れてウインドサーファー1名漂流

平成19年12月25日

第三管区海上保安本部

 平成19年12月24日(月)午後2時35分頃、マリンショップから「午後1時頃、横須賀市津久井浜沖でウインドサーフィンのマストが折れ、ボード上に乗り漂流している者を発見したが、現在見失っている。」との 118番通報が第三管区海上保安本部 にありました。
 第三管区海上保安本部では、付近海域で訓練中の救助ヘリコプターなどを出動させ捜索したところ、午後2時45分頃、救助ヘリコプターが三浦市金田漁港の北0.5海里付近において漂流中の男性を発見、午後2時57分頃、救助ヘリコプターに同乗中の潜水士が男性を吊り上げて無事救助しました。
 救助された男性(47才)は、午後0時頃から津久井浜海岸において 単独でウインドサーフィンを始めたものの、10分後にはマストが折れて帰還不能となり、2時間以上ボードにつかまって漂流していました。
 事故当時の天候は晴れ、 北北西の風17メートル毎秒、波浪1.5メートル、うねり2メートル 、海水温度15度、視程10メートルで、 海上強風警報が発令中 でした。

吊り上げ救助の様子

¤ ボート雑誌がライフジャケット着用宣言プロジェクトを開始

平成19年12月21日

第三管区海上保安本部

 第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室では、平成19年4月1日から、プレジャーボート及び遊漁船の乗船者に対するライフジャケット着用率向上を目指し、ステッカーを活用した 「 LJ(ライジャケ)着用宣言プロジェクト 」 を推進中ですが、 ボート雑誌「Boat CLUB」 においても、平成20年1月号から、プレジャーボート乗船者に対するライフジャケット着用率向上を目指し、紙面及びフラッグを活用した「Boat CLUBライフジャケット着用宣言プロジェクト」が実施されています。
 同雑誌では、1年以上同プロジェクトを継続し、毎月著名人やプレジャーボート愛好者などのライフジャケット着用宣言者を紙面で紹介するとともに、読者が宣言した場合は、その証明としてフラッグをボートに掲揚することにより、プレジャーボート乗船者のライフジャケット着用を推進するとのことです。
 「Boat CLUBライフジャケット着用宣言プロジェクト」のフラッグは、第三管区 「 LJ(ライジャケ)着用宣言プロジェクト 」 のステッカーと同様、「さかなクン」がデザインしたものとなっています。
海上保安庁では、ボートの事故やライフジャケット着用に関するデータの提供など、「Boat CLUBライフジャケット着用宣言プロジェクト」に協力をしております。

三管区プロジェクトのステッカー
三管区プロジェクトのステッカー

Boat Club プロジェクトのフラッグ
Boat Club プロジェクトのフラッグ

¤ おりたたみマーチスくん誕生!

平成19年12月12日

第三管区海上保安本部

 ライフジャケット着用犬マーチスくん。
 マーチスくんは海が大好き。
 だけどすぐに海に落っこちてしまいます。
 犬かきもへたっぴ(おマヌケさん)なのでいつもライフジャケットを着けています。
 みんなも海にでかけるときはマーチスくんのようにライフジャケットを着けようね。

 おりたたみマーチスくんは、海上保安庁が推進するライフジャケット着用キャンペーンの一環として、 東京湾海上交通センター の職員が考案・作成いたしました。
 名前の由来であるマーチスは、 東京湾海上交通センター の呼び出し名称です。
 平成19年11月3日、東京湾海上交通センターの施設一般公開において、おりたたみマーチスくんが華々しくデビュー、その愛くるしい姿とおマヌケな性格で人気急上昇中!

おりたたみマーチスくんを作成する (PDF:614KB)

おりたたみマーチスくんを作成する(PDF:614KB)
おりたたみマーチスくん

¤ 「釣り中の安全管理啓発用ビデオ」の撮影に協力

平成19年12月11日

第三管区海上保安本部

 平成19年12月10日(月)、横浜海上防災基地の訓練水槽において、水産庁資源管理部沿岸沖合課釣人専門官が企画した「釣り中の安全管理啓発用ビデオ」作成のため、ライフジャケットの正しい着用法や膨脹式ライフジャケットの水面での作動状況などの撮影が行われ、第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室が撮影の協力を行いました。
 このビデオは、水産庁や海上保安庁によるイベントブースや安全講習会での活用、また釣り関連団体への配布等を目的として、作成しているものです。

啓発用ビデオの撮影状況
啓発用ビデオの撮影状況
海のもしもは、防水パック入り携帯電話で118番へ
海のもしもは、防水パック入り携帯電話で118番へ

¤ カヌー漂流女性 防水パック入り携帯電話所持で無事救助

平成19年12月3日

第三管区海上保安本部

自己救命策確保が功を奏した事例

 平成19年12月2日(日)午後3時55分頃、静岡県東伊豆熱川の旅館宿泊客から、「沖合でカヌー2隻が無人で漂流し、2名が浮いている」との通報が下田警察署経由で下田海上保安部にありました。
 第三管区海上保安本部が巡視艇や救助ヘリコプターを発動中のところ、午後5時25分、熱川の穴切海岸に無事泳ぎ着いた男性を警察官が保護しました。男性から話を聞いたところ、一緒にカヌーをしていた女性1名が、転覆漂流した男性のカヌーを追ったまま行方不明であることが確認されました。
 午後7時23分頃、捜索中の下田海上保安部巡視艇「いずなみ」が無人漂流中のカヌー2隻を発見、また午後7時37分頃には行方不明中の女性から「 東伊豆北川の沖合で陸岸に向けて泳いでいる 」との118番通報が第三管区海上保安本部にありました。
 第三管区海上保安本部の運用司令センター運用官が女性と連絡を取り、励まし続けるとともに、救助ヘリコプターを携帯電話位置情報及び女性から見える陸地の建物、パトカーのランプ、ヘリコプターの音の方向などを総合した情報をもとに誘導、午後7時49分頃、救助ヘリコプターが漂流中の女性を発見しました。
 午後8時2分頃、救助ヘリコプターとそれに同乗中の羽田特殊救難隊員が漂流中の女性を吊り上げて救助したのち、羽田航空基地において救急車に引継ぎ病院へ搬送されました。幸いなことに女性の命に別状はありませんでした。
 事故当時は晴れ、南の風10メートル、波浪50センチメートル、視程良好、海水温度は19.8度でした。また、伊豆地方には強風注意報が発令中でした。
 今回、夜間の捜索にもかかわらず、早期に女性を発見し無事救助できた要因として、女性がウエットスーツを着用していたことから浮力と保温がある程度保たれていたこと、防水パック入り携帯電話を所持していたことから118番通報による携帯電話位置情報等により漂流位置が絞れたことがあげられます。

海上保安庁では、自己救命策確保3つの基本として、

  • 救命胴衣の常時着用
  • 防水パック入り携帯電話の所持
  • 海のもしもは118番

を推進しています。
 今回の事案は、まさしく自己救命策確保が功を奏した事例となりました。

漂流中の女性の携帯電話を通じて励まし続けながら、捜索ヘリコプターを誘導する運用司令センター運用官
漂流中の女性の携帯電話を通じて励まし続けながら、
捜索ヘリコプターを誘導する運用司令センター運用官
救助ヘリコプターから降下し漂流中の女性を救助・確保する特殊救難隊員(赤外線暗視装置による撮影画像)
救助ヘリコプターから降下し漂流中の女性を救助・確保する特殊救難隊員
(赤外線暗視装置による撮影画像)
救助ヘリコプターから救急車へ女性を移乗させる様子
救助ヘリコプターから救急車へ女性を移乗させる様子

¤ プレジャーボートの乗揚げ海難防止

平成19年11月30日

横須賀海上保安部

 横須賀海上保安部管内では、プレジャーボートが浅瀬や定置網漁具などへ乗揚げる海難が多く発生しています。これまでに発生した乗揚げ海難では、船底に生じた破口から浸水して沈没したり、定置網に乗揚げたあと浸水して転覆するなど、人命の危機など大きな被害に及ぶ例が少なくありません。
 これらプレジャーボートによる乗揚げ海難を防止するために 注意喚起リーフレット (PDF:660KB) を作成しました。
 プレジャーボート等を運航される方々は

  • 三浦半島の東京湾側、相模湾側の沿岸には定置網が多数設置されている
  • 海獺島(アシカジマ)と笠島の間には浅瀬(暗岩)が存在する
  • (海獺島灯台と笠島灯浮標の間は浅瀬があるので通り抜けできません!)

ことを理解して、運航前には必ず海図等で安全な海域を確認して航走ルートを定めて、安全なマリンレジャーを楽しんで下さい。

平成18年1月から平成19年10月までに発生したプレジャーボート乗揚げ海難発生位置図

平成18年1月から平成19年10月までに発生したプレジャーボート乗揚げ海難発生位置図

 また、最近、停泊しているプレジャーボートに他の小型船が衝突する海難も多く発生しています。その衝突原因は見張り不十分(全く見ていない)が多いことから、停泊して釣りを行なっている場合であっても、常に周囲の見張りを厳重に行い、自船に向かってくる船があれば「相手の船はこちらに気付いていない」場合も想定して、自ら避航するなどして衝突を避けることが必要です。

¤ ライフジャケット着用体験会の掲載記事について

平成19年11月29日

第三管区海上保安本部

 第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室では、平成19年11月1日、今年度第2回目となる「命を守るライフジャケット着用体験会」を実施いたしましたが、参加した釣りジャーナリストの皆さんにより、次のとおり多くの雑誌・新聞に体験会の様子やライフジャケット着用の大切さについて掲載して頂きました。

  • ( 雑 誌 )
    • 隔週刊 つり情報    12月1日号 (11月15日発売) 15万部
    • 月刊 磯投げ情報    1月号    (11月25日発売)  6万部
  • ( 新 聞 )
    • スポーツニッポン    11月5日(月)  東京版103.6万部
    • スポーツ報知      11月6日(火)  東京版68.1万部
    • 日本釣具新報(業界新聞) 11月15日号  全国6千部
    • 日刊スポーツ      11月24日(土) 東京版94.9万部
掲載された新聞・雑誌の一部

また、NHK横浜支局が取材した体験会の映像が

  • 11月1日(木) NHK 首都圏ネットワーク

で放送されました。

 多くの釣り愛好者に掲載紙面を読んでいただき、ライフジャケット着用の大切さを再認識して頂ければと考えております。

¤ 手芸ボランティアグループ「あじさい」へ感謝状

平成19年11月27日

第三管区海上保安本部

( 関連記事:小便小僧がライフジャケット着用をPR )

 平成19年11月26日(月)港区ボランティアセンターにおいて、手芸ボランティアグループ「あじさい」の皆さんへ、海上保安庁が推進する自己救命策確保へのPR協力に対して、第三管区海上保安本部長より感謝状を贈らせて頂きました。
 「あじさい」の皆さんには、平成19年8月27日から平成19年9月26日までの間、JR浜松町駅にある小便小僧にライフジャケットを着せて頂きました。

手芸ボランティアグループ「あじさい」のみなさん
手芸ボランティアグループ「あじさい」のみなさん
ありがとうございました。

¤ 海難救助者表彰とライフジャケット着用座談会の実施について

平成19年11月20日

第三管区海上保安本部

 横須賀海上保安部では、平成19年11月19日(月)、神奈川県三浦市小網代の遊漁船「丸十丸」事務所において、遊漁船第十五丸十丸の小菅裕二船長に対して、平成19年9月23日(土)に発生したプレジャーボートの転覆事故で船底に掴まり漂流していた男性1名を揚収救助した功績により、横須賀海上保安部長が感謝状を授与いたしました。
 小菅船長は、今年8、9月に3件、12名の人命を救助しており、今回で3度目の受賞となりました。
 表彰終了後には、横須賀海上保安部長、小菅船長、取材者により、海難事故の状況やライフジャケットの着用推進について座談会が行われました。 座談会の様子は、取材された釣りジャーナリストにより、釣り雑誌「つり丸」に掲載される予定です。

感謝状授与
感謝状授与
座談会の様子
座談会の様子

¤ ダイビング事故相次ぐ!

平成19年11月19日

第三管区海上保安本部

 平成19年11月16日(金)、東京都八丈小島付近でボートダイビング中のダイバー4名(インストラクター1名を含む)が、午前10時40分頃から潜水を開始したものの未だ浮上してこないとの通報が、ダイビングボート船長からダイビングショップへ午後0時10分頃にありました。
 第三管区海上保安本部では、巡視船やヘリコプターを発動中のところ、午後1時50分頃、捜索中の地元漁船等が八丈小島北6海里付近において漂流中のダイバー4名を発見、漁業調査船により八丈島まで搬送して、ダイバーは全員無事に救助されました。
 ダイバーの話によると午前11時30分頃浮上したものの潮に流されたためダイビングボートが付近におらず、そのまま海面を漂流していたとのことでした。
 ダイバー4名は結果として約2時間20分、距離にして約5海里(約10km)を漂流しており、早期発見されなければ潮流が早い海域であったことからも広大な範囲を捜索しなければならず、発見が困難になるところでした。

ボートダイビング事故の略図

 平成19年11月18日(日)午後4時5分頃、静岡県伊東市宇佐美のダイビングスポットにおいてダイビング終了後、インストラクターが沖合30メートルから岸に向かって泳いでいるダイバー1名(女性48才)を目撃したのを最後に行方不明であるとダイビングセンターより第三管区海上保安本部へ118番通報がありました。
 第三管区海上保安本部では巡視艇や航空機により、また、消防、警察、ダイビング関係者も懸命に捜索しておりますが、11月19日(月)現在発見に至っておりません。
 事故当時の天候は晴れ、西の風12メートル、波浪1メートルで、 伊豆地方は強風波浪注意報が発令中でした。

ダイビング事故の発生位置図

¤ 文字・映像配信システムで自己救命策確保をPR

平成19年11月14日

第三管区海上保安本部

 第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室では、横浜市道路局の都市情報システムを利用して、 「3つの基本で安心マリンレジャー」 と題し、文字や映像により海上保安庁が推進している自己救命策確保をPRしております。
 都市情報システムは、 みなとみらい地区を中心に スクリーン6ヶ所 文字LED版8ヶ所 により、仕事やショッピング等で同地区を訪れる人々に多彩な情報や企業のPRを発信しているものです。

  文字LED版 では、 平成19年10月30日から同年12月31日までの間、毎日午前8時から午後10時、 10分程度の間隔ごとに1回 、次の文字を配信してPRを実施しております。

マリンレジャーを楽しまれる皆様へ!
 『 自分の命 守れますか? 3つの基本で安心マリンレジャー 』

  1. ライフジャケットの常時着用
  2. 防水パックに入れた携帯電話の携行
  3. 海のもしもは118番へ通報

第三管区海上保安本部 マリンレジャー安全推進室

 また、 スクリーン では、 平成19年11月3日から同年12月31日までの間、毎日午前8時から午後10時、 毎時21分前後に1回 、次の映像を配信してPRを実施しております。

 みなとみらい地区にお越しの際は、是非ご覧下さい。

  マリンレジャー愛好者の皆さん、海で遊ぶ時は、自分の命を自分で守るためにライフジャケットを着用して、 防水パック入り携帯電話を所持しましょう!

¤ 膨脹式救命胴衣点検の 「はひふへほ」 

平成19年11月5日

第三管区海上保安本部

 膨脹式救命胴衣は、浮力材により常に浮力が確保されている固形式救命胴衣とは異なり、海中転落した際などに救命胴衣の気室へ炭酸ガスが充填され浮力が確保されることから、気室布に破損がないかなど、使用者の定期的な保守・点検が必要となります。
 万一の時、救命胴衣が膨脹しないことが無いように、取扱説明書をよく読み、メーカーが定めた保守・点検を実施したうえで、救命胴衣を正しく着用しましょう。

参 考

 第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室では、膨脹式救命胴衣の点検項目を覚える一つの方法として、点検する項目をすべて  「は行」の文字から始まる 膨脹式救命胴衣点検の 「はひふへほ」  を考えました。
 安心してマリンレジャーを楽しむため、着用前に膨脹式救命胴衣点検の「はひふへほ」を活用されてはいかがでしょうか。

膨脹式救命胴衣点検の「はひふへほ」

¤ 遊漁船船長に対する命を守るライフジャケット着用体験会を開催

平成19年11月1日

・第三管区海上保安本部

・横浜海上保安部巡視船「いず」潜水士

 第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室では、平成19年11月1日、横浜海上防災基地の訓練水槽において、遊漁船船長を対象として、今年度2回目となる「命を守るライフジャケット着用体験会」を実施しました。

 今回は、遊漁船船長が波や風のある水槽に入り、ライフジャケット着用の有効性を体感することで遊漁船船長の安全意識の向上を図るとともに、釣り客へライフジャケットの着用を推進して頂くこと、また、体験会の模様を釣りジャーナリストの皆様が取材し、釣り新聞や釣り雑誌などに体験会の記事を掲載して頂くことを目的として、釣りの事故が最も多くなるこの時期に実施しました。
 体験者は海に精通する遊漁船船長など10名が2班に分かれて水槽に入り、ライフジャケットを着用しないで3分間波にのまれた際は溺れかける方が出るほどでしたが、ライフジャケットを着用した時は楽々と浮ける状態となり、遊漁船船長からは改めてライフジャケット着用の有効性を体感したとの声が聞かれました。
 この状況は、テレビ局2社、釣りジャーナリストなど約10名が取材しましたので、メディアを通して多くの釣り愛好者の目に触れることを期待しています。  また、今回体験会に参加した遊漁船船長全員が、今後もライフジャケットの着用や釣り客に対して着用を推進することを誓う、「ライフジャケット着用宣言」を行いました。宣言された方々は次のとおりです。

  • 千葉県いすみ市大原  長福丸
  • 川崎市          つり幸
  • 川崎市          中山丸
  • 横浜市金沢八景    新修丸
  • 横浜市金沢八景    荒川屋
  • 横浜市金沢八景    小柴丸
  • 横浜市金沢八景    太田屋
  • 横浜市小柴港     三喜丸
1.体験会の説明と事故分析の様子
1.体験会の説明と事故分析の様子
2.体験会をサポートする横浜海上保安部いず潜水士の紹介
2.体験会をサポートする横浜海上保安部いず潜水士の紹介
3.体験会の様子
3.体験会の様子
1.体験会の(2)

¤ 「 遊漁船海難及び釣り愛好者事故の分析 」を発表しました。

平成19年11月1日

第三管区海上保安本部

 第三管区海上保安本部管内の過去5年間(平成14年から平成18年まで)の「遊漁船における海難及び釣り愛好者事故」について分析し、

  1. 遊漁船における海難事故
  2. 釣り愛好者の人身事故
  3. まとめ
  4. 守ってほしいこと
  5. 自己救命策3つの基本を忘れずに

を細かく掲載しています。

遊漁船海難及び釣り愛好者事故の分析へのリンク

¤ マリンレジャー船海難救助訓練 官民合同で実施

平成19年10月29日

銚子海上保安部

 平成19年10月28日(日)、銚子海上保安部では、銚子マリンクラブ・関東小型船安全協会千葉外房支部と合同で、約20名が参加してマリンレジャー船海難救助訓練を実施しました。
 昨年に続き2回目となるマリンレジャー船海難救助訓練は、官民の連携強化や海難防止思想の普及を図ることを主な目的として実施しております。
 まず岸壁において救命胴衣の取り扱い確認や結索などの基礎訓練を実施したのち、港内において巡視船つくばや銚子マリンクラブ所属艇3隻が参加して、曳航救助や漂流者救助など実際の海難を想定した本番さながらの訓練を実施しました。
 訓練に参加した銚子マリンクラブ会員からは、実際に曳航される場合のロープの取り方などを再確認できたなどの声も聞かれ、全体を通して有意義な訓練が実施できました。

曳航救助訓練
(プレジャーボートを曳航する巡視船つくば)
「曳航救助訓練」でプレジャーボートを曳航する巡視船つくば
漂流者救助訓練
「曳航救助訓練」でプレジャーボートを曳航する巡視船つくば

¤ 台風接近中の無謀なマリンレジャー サーファー2名が一時行方不明

平成19年10月28日

第三管区海上保安本部

 平成19年10月27日(土)午後3時5分頃、神奈川県平塚市の相模川河口付近でサーフィンをしていた男性2名が流され、うち1名(50才)が平塚消防本部の水上オートバイに救助され病院へ搬送されましたが、1名(46才)が行方不明となりました。
 さらに、同日午後5時27分頃、神奈川県鎌倉市の材木座海岸でウィンドサーフィンをしていた男性1名(42才)が、夕方になっても岸に戻らないとの通報が湘南海上保安署にありました。
 第三管区海上保安本部や消防などの救助機関が、ヘリコプターや巡視船などを出動させ捜索を実施していたところ、27日午後11時10分頃、ウインドサーフィン中に行方不明となっていた男性が神奈川県葉山町の海岸に自力でたどりつき、また28日午前0時55分頃、サーフィン中に行方不明となっていた男性が平塚市の隣、大磯町の海岸に自力でたどりつき、2名とも無事が確認されました。
 事故当時は、台風20号の影響により関東海域では海上暴風警報が発令中で、現場付近の天候はともに雨、北の風20メートル、波浪約1.5メートル、視程10キロメートルでした。 今回、一時行方不明となったサーファー2名は、ともに自力で陸岸まで戻ってくることができましたが、一歩間違えば最悪の結果となったであろうことが容易に想像できます。

2007年10月27日午後2時30分の気象衛星ひまわりの衛星写真

10月27日午後2時30分 ひまわり衛星写真

 平成19年9月上旬に台風9号が関東沿岸を通過した際も、鎌倉市・逗子市・藤沢市など相模湾沿岸でサーファーの漂流情報が相次いで救助機関に寄せられ、第三管区海上保安本部では、その都度ヘリコプターなどを出動させて対応しております。

 台風接近中の気象・海象状況を無視した無謀なマリンレジャーは、あなたの命に関わる大変危険な行為であるとともに、自己責任にとどまらず多くの方に迷惑をかけることにもなります。

¤ 命を守るライフジャケット着用体験会の開催について

平成19年10月19日

第三管区海上保安本部

 第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室では、平成19年11月1日、釣りシーズン最盛期における安全啓発活動の一環として、遊漁船船長を対象とした「命を守るライフジャケット着用体験会」を開催します。
 本体験会はジャーナリストによる取材を受け付けております。

命を守るライフジャケット着用体験会の様子

¤ 「海のボランティア」のページを開設しました!

平成19年10月19日

第三管区海上保安本部

¤ マリンレジャー活動等における児童等の死亡事故防止対策の徹底について

平成19年10月12日

第三管区海上保安本部

〜子供の命をライフジャケットで守りましょう〜

海上保安庁広報 (PDF:982KB)

うみまる

¤ 10月初旬 釣り中の事故相次ぐ! 

平成19年10月12日

第三管区海上保安本部

 秋の行楽シーズンを迎えておりますが、第三管区海上保安本部管内では10月に入ってから、「釣り中」の事故が4件4名(うち3名死亡)と相次いで発生しました。
  事故に遭遇した4名は、全員がライフジャケットを着用しておりませんでした。

事故の概要

  • 10月6日(土)
    • 大島  20代男性  岩場から高波にさらわれて海中転落  (自力上陸)
  • 10月7日(日)
    • 大島  70代男性  岩場から高波にさらわれて海中転落  (死亡)
    • 鹿島  60代男性  防波堤からの海中転落          (死亡)
  • 10月9日(火)
    • 熱海  80代男性  テトラポットからの海中転落      (死亡)

 第三管区海上保安本部では、過去の事故データを基に、天気予報や潮汐表だけでは入手できない地域特性としての危険情報を「落とし穴」として洗い出し、「釣り愛好者のための釣りの落とし穴マップ」として、ホームページに掲載しております。
 釣りに行く前に「釣りの心得」と合わせてチェックしてみませんか。

¤ プレジャーボートから海中転落 1名行方不明

平成19年10月8日

第三管区海上保安本部

 平成19年10月7日(日)午後4時10分頃、プレジャーボート船長(出港時3名乗船)から、「中ノ瀬から東京向け航行中、甲板上にいた1名が行方不明となった。」との 118番通報が第三管区海上保安本部 にありました。
 プレジャーボートは釣りの帰りで、海中に転落した男性(50歳代)はビールを1リットル程度飲んでおり、 船尾甲板上のクーラーボックスに座っていた とのことです。 男性は7日午後3時から午後4時頃にかけて、東京湾内の中ノ瀬Aブイからレインボーブリッジまでの間に行方不明となったもので、第三管区海上保安本部ではヘリコプターや巡視艇などにより、捜索を実施しておりますが、本日まで発見に至っておりません。 また、 海中転落した男性は、ライフジャケットを着用していませんでした

東京湾略図

 船舶職員及び小型船舶操縦者法では小型船舶の船長が遵守しなければならない事項のうち、船外への転落に備えた措置として、

  • 水上オートバイに乗船する者
  • 12才未満の子供
  • 連絡手段を有さない単独乗船の漁船で漁労作業をする者
    ただし、命綱等を装着している場合や旅客船の乗客、船室内にいる場合は除外されています。

に救命胴衣の着用を義務付けています。遵守事項に違反した場合は、6月以内の業務停止又は戒告の行政処分の対象となります。
 また、 小型船舶の暴露甲板に乗船している者については、救命胴衣を着用させるよう努めることとなっています
 救命胴衣を着用していれば、万一海中に転落しても海面に浮いていることができ、救助される確立が高くなります。


¤ 羽田沖で遊漁船火災 巡視艇により16人全員救助

平成19年10月7日

第三管区海上保安本部

 平成19年10月6日(土)午前8時17分、羽田空港沖の京浜大橋付近において、漁場向け航行中の遊漁船(約16トン)船長から「機関室から出火した。救助願う。」との 118番通報が第三管区海上保安本部 にありました。
  付近をパトロール中の東京海上保安部巡視艇「やまぶき」が救助へ向かい、火災が船全体へ広がる前の午前8時26分に船長と釣り客の計16名全員を救助しました。全員がライフジャケットを着用して、発災中の遊漁船から巡視艇へ乗り移りました。
 また、釣り客の1人が軽いやけどを負ったものの、命に別状はありませんでした。 遊漁船は、巡視艇や東京消防庁の消防艇の消火活動により、午前9時25分に鎮火が確認されましたが、甲板部分が全焼しました。
 今後、東京海上保安部において、出火原因などを調査します。

巡視艇「やまぶき」(東京海上保安部所属)による救助活動
東京海上保安部所属
巡視艇「やまぶき」による救助活動
巡視艇「いそぎく」(東京海上保安部所属)による消火活動
東京海上保安部
巡視艇「いそぎく」による消火活動
巡視艇「はやかぜ」(東京海上保安部所属)による鎮火確認
東京海上保安部
巡視艇「はやかぜ」による鎮火確認
黒煙をあげる火災船
黒煙をあげる火災船

 海上保安庁では、遊漁船の安全な航行のために、出航前、航行中、入港後のチェック項目を掲載した海難防止実践パンフレット「マリンセーフティハンドブック」を配布しており、同パンフレットはダウンロードでの利用もできますので、ご紹介します。


¤ ドラゴンボートチーム「海猿火組」

平成19年10月5日

第三管区海上保安本部

 海猿火組(うみざる ひぐみ)は、海上保安庁や消防職員を中心としたメンバーによる、レガッタやドラゴンボートなどの競技に参加するマリンレジャー愛好者のチームです。
 2003年の清水羽衣レガッタ大会の練習において、日頃から業務協力関係にあった清水海上保安部と静岡消防防災局(旧清水・静岡消防本部)の職員が、レガッタを「一緒に漕ごうか」との一声で私生活においても協力関係を築き、「海猿火組」がマリンレジャー愛好者のチームとして結成されました。

 海猿火組は、静岡県ドラゴンボート協会に所属し、

  • ドラゴンボート競技への参加と普及
  • 海上安全思想の普及と安全対策の推進

を2本柱として活動しています。

 ドラゴンボートにおいては、清水の大会以外でもアジア選手権予選等の大会にも参加し、海上安全思想の普及と安全対策の推進については、平成19年8月25日(土)〜26(日)、御前崎港にて開催された「07カジキ祭り」の海上保安庁ブースにおいて、 海猿火組 相良サーフライフセービングクラブ(SLSC) のメンバーにより、離岸流に関するパンフレットを配布するなどしてマリンレジャー安全推進活動にボランティアとして協力をして頂きました。

「07カジキ祭り」ブースに参加した職員と協力して頂いた海猿火組メンバー
「07カジキ祭り」ブースに参加した職員と協力して頂いた海猿・火組メンバー
相良サーフライフセービングクラブのメンバー
相良サーフライフセービングクラブのメンバー

¤ ライフジャケット着用体験会の掲載記事について(2)

平成19年10月1日

第三管区海上保安本部

   第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室では、平成19年7月5日、「命を守るライフジャケット着用体験会」を実施しましたが、参加されたジャーナリストの皆さんの体験は、次のとおり多くの雑誌、新聞で記事にしていただきました。
  • Perfect BOAT (パーフェクトボート) : 月刊 5万部
  • OCEAN LIFE (オーシャンライフ) : 月刊 5万部
  • BOAT CLUB (ボート倶楽部) : 月刊 14万部
  • J-SAIRING (ジェイ−セーリング) : 会員誌
  • 水産経済新聞 : 5万8000部
  • 夕刊フジ  : 東京版105万部、  大阪版20万部
  • 神奈川新聞 : 23万部
記事が掲載された各雑誌、新聞
 ジャーナリストの皆さんの体験記事では、いずれも読者の皆様に向けて、 ライフジャケット着用の有効性を強く呼びかけて頂いております
 11月1日(木)には、平成19年度第2回目として、遊漁船船長を対象とした「命を守るライフジャケット着用体験会」を開催し、遊漁船乗船者のライフジャケットの着用普及を図るとともに、体験会の様子を釣りジャーナリスト協議会のジャーナリストの皆さんに取材して頂き、釣り新聞・雑誌等でライフジャケット着用の有効性を読者へ呼びかけて頂く予定としています。

¤ 膨脹式救命胴衣の保守・点検について

平成19年9月29日

第三管区海上保安本部

 近年、膨脹式救命胴衣は、小型軽量などの特徴から、固形式救命胴衣に代わり多くのマリンレジャー愛好者に使用されています。
 しかし膨脹式救命胴衣は、浮力材により常に浮力が確保されている固形式救命胴衣とは異なり、海中転落した際などに救命胴衣の気室へ炭酸ガスが充填され浮力が確保されることから、浮体となる気室に破損がないかなど、 使用者の定期的な保守・点検が必要 となります。
 万一の時、救命胴衣が膨脹しないことが無いように、 取扱説明書をよく読み、メーカーが定めた保守・点検を実施したうえで、救命胴衣を正しく着用しましょう
 また、泳げない方が海中転落をした場合、自動膨脹装置が不作動又は手動式においては、自ら紐を引き救命胴衣を膨脹させることが、焦りやパニックなどにより困難になることも考えられます。
 このような理由により、メーカーの中には泳げない方に対して、膨脹式より固形式救命胴衣の着用を推奨しているところもあり、取扱説明書にその旨を記載しているメーカーもあります。
参 考
「日本小型船舶安全機構」の技術マニュアルページ
   ( 小型船舶膨脹式救命胴衣の保守・点検マニュアルをご覧下さい )
救命胴衣は保守・点検を!

¤ ありがとう! 小便小僧

平成19年9月27日

第三管区海上保安本部

 JR浜松町駅の小便小僧がライフジャケットを着用した自己救命策確保キャンペーンは、平成19年9月26日(水)に終了いたしました。
 キャンペーン期間中は、1日の平均乗車人員が約15万人のJR浜松町駅において、多くの方々にライフジャケットの着用を呼びかけることができました。
 また、プレジャーボート愛好者向けの月刊誌
「BOAT CLUB(ボート倶楽部)」11月号
において、キャンペーン中の小便小僧の記事が掲載されることになりましたので、今度は紙面を通してライフジャケットの着用を呼びかけて頂きます。
 小便小僧の衣装を作成、そして着替えさせて頂きました 手芸ボランティアグループ 「あじさい」 の皆さん、ご協力ありがとうございました
ライフジャケットを着用した小便小僧
9月26日撮影
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 ■ 小便小僧がライフジャケット着用をPR(平成19年8月28日)

¤ プレジャーボート炎上、沈没

平成19年9月25日

第三管区海上保安本部

 平成19年9月23日(日)、静岡県天竜川沖で遊漁中のプレジャーボート(4名乗船・総トン数18トン・船体FRP製)の機関室付近から出火、乗船者が消火器を使用して一旦は消火したものの、しばらくして再度出火いたしました。
 乗船者は ライフジャケットを着用、海上保安庁の緊急通報用番号「118番」で通報 をした後、救助のために接近してきた付近航行中のプレジャーボートに、3名は海中へ飛び込み、また1名は直接移乗して、4名全員無事に救助されました。
 その後、現場に到着した巡視船により消火作業を実施しましたが、プレジャーボートは海の中へ沈んでいきました。
 出火原因については調査中です。
炎上中のプレジャーボート
炎上中のプレジャーボート
巡視船「おきつ」による放水消火
巡視船「おきつ」による放水消火

¤ ボートダイビング等の事故防止対策

平成19年9月20日

第三管区海上保安本部

 ボートダイビング等の事故防止対策と事故発生時等における対応を掲載しています。
安全で楽しいボートダイビングを!

¤ 下田沖遊漁船転覆事故から1年

平成19年9月14日

第三管区海上保安本部

 平成18年10月8日、遊漁船(総トン数16トン)が下田港を出港し、低気圧の影響により大時化のなか新島沖向け航行中、後方からうねりを受けて短時間で転覆し、乗船者15名のうち8名が救助されたものの、7名が死亡・行方不明となった事故から間もなく1年になります。
「第3明好丸転覆海難情報」
(下田海上保安部ホームページへのリンク)
第3明好丸転覆海難
 下田海上保安部ホームページのトピックスでは、この事故に遭遇して救助された方からのメッセージ 「安全でこそ釣りは楽しい」 を掲載(平成19年4月9日掲載)していますので、多くの人々がこのような悲惨な事故を忘れず、また、安全に対する意識を高めて頂きたく、事故から1年をひとつの契機としてご紹介いたします。
 第三管区海上保安本部では、このような悲惨な事故を繰り返さないために、遊漁船関係者に対する講習会や訪船指導などあらゆる機会を通して安全啓発活動を実施し、事故の未然防止及び死亡・行方不明者の減少を目指しております。
 また、啓発活動時においては、遊漁船などの船舶が安全に航行するために出航前、航行中、入港後のチェック項目を掲載した海難防止実践パンフレット「マリンセーフティハンドブック」及びその簡易版として「マリンセーフティガイド」などを配布しており、同パンフレットはダウンロードでの利用もできますので、併せてご紹介いたします。

¤  PDFファイルについて
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マリンセーフティハンドブック(プレジャーボート・水上オートバイ編)
マリンセーフティハンドブック(プレジャーボート・水上オートバイ編)
(平成19年3月版)
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マリンセーフティハンドブック(漁船・遊漁船編)
マリンセーフティハンドブック(漁船・遊漁船編)
(平成19年3月版)
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マリンセーフティガイド(プレジャーボート・水上オートバイ編)
マリンセーフティガイド(プレジャーボート・水上オートバイ編)
(平成19年3月版)
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マリンセーフティガイド(漁船・遊漁船編)
マリンセーフティガイド(漁船・遊漁船編)
(平成19年3月版)
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¤ サーファーの救助活動に尽力された方の話

平成19年9月11日

第三管区海上保安本部

 ある海上保安官が、千葉県九十九里浜でサーファーの救助活動に尽力された方への思いを手記にして、サーフィン安全講習会などで紹介していますので、マリレトピックスでもご紹介いたします。
「今も海を見守っている」

 平成18年1月

 千葉県九十九里浜の中程に、片貝という小さな漁村があります。その付近は、静波や御前崎にも劣らずサーフィンが盛んで、首都圏から海水浴客や釣り客等も多数訪れます。その海をいつも見守っている初老のおじさんの話しです。
 おじさんはその小さな漁村で、小さなマリンショップを営み、海が荒れていたり、風が強かったり、サーファーが多数出ていたりする時は、決して海から離れず、事故が起きた時には、いつも自分のボートで救助に向かってくれます。私は、おじさんを社長と呼んでいます。
 社長は小柄な体格で、物静かな性格です。救助出動してくれた時の「ありがとうこざいます。」の言葉に、遠くを見つめ「自分の生まれ育ったこの海が人の命を奪うのが辛いからね。」と呟くように言います。

 私は社長から、ボートで波間に救助に行く時は、必ず船首を波頭に直角に向けておくこと、離岸堤や防波堤の付近では、要救助者を早く助けたいがために自分の退路を見失いがちになるが、如何なる時も、船首を直ぐ逃げられる方向、安全な方向に向けてから救助に移ること、また、状況によっては、要救助者に後進で近づくこと、水上オートバイの整備や修理の仕方、トレーラーの運転等、多くを教えてもらいました。

 そんな社長が病に侵されているのに気付いたのは三年前の初秋でした。病名は肺ガンです。告知されていました。それでも社長は事故が起きると自分のボートを出し、救助に向かいます。無理しないで下さいと言うと「自分の生まれ育ったこの海が人の命を奪うのが辛いからね。なんとかしなくちゃと思うと体が動くんだよ。」と微笑みながら答えます。きっと自分の体も辛いだろうに。

 昨年の夏、片貝で訓練があった時、水上オートバイレスキューのデモを見た社長が私に言った。「うちに集まる若い連中にもジェット乗りがいる。救助手法を教えてやれないか。若い連中はジェットに乗るのが楽しいだろうから、楽しみながら救助に活かせるだろう。」と、私は水上オートバイに付ける救助器具であるライフスレットの都合を付け、社長のマリンショップに置いた。社長は病に侵され確実に死期の近づいている体で、自ら若い衆のジェットにライフスレットを付ける穴をあけた。10月2日、第一回目の指導を行った。社長は丁度その頃から、病院での闘病生活が始まった。それから、1ヶ月余り経った11月19日に社長は海に帰った。

 私は定期的に社長の見舞いに行っていたが、亡くなる6日前、社長はもう自分の力で起き上がれる状態ではなく、甲に点滴の管のついた手を私の方に伸ばし、しきりに口をモゴモゴさせていた。私にはその時、何だか判らなかった。「社長、点滴が外れちゃうから、動ちゃダメだよ。」と私は言った。今から思えば、この時「自分のところに来ているジェット乗りに水上オートバイレスキューをもっと教えてやってくれ。」と言おうとしていたのではないかと、自分では解釈している。私が悔やまれるのは、その時、社長の手を握ってあげなかったこと。

 社長67歳、過去5年間の救助出動107回、救助した数30人余、故高円宮殿下からの水難救済名誉功労賞受章、海上保安庁長官賞授与、しかし、彼には、こんなことはどうでもいい、「自分の生まれ育ったこの海が人の命を奪うのが辛かった」ただそれだけ、社長の店には、「苦しい、疲れた、もうやめたでは、人の命は救えない」と書かれた色あせた手拭が今も貼られている。

¤ ライフジャケット着用で5名全員救助

平成19年9月10日

第三管区海上保安本部

 平成19年9月9日(日)那珂湊港沖において、レンタルボートで釣りをしていた乗船者5名(船長40代男性、60代男性2名、50代男性、10代女性)が、釣りを終え那珂川にあるマリーナへ向けて航行中、那珂川河口から那珂川へ入ろうとしたところ、船尾方向から大きな磯波を受けて転覆し、乗船者5名全員が海へ投げ出されました。
 乗船者5名は 全員ライフジャケットを着用していたことから海面に浮いていることができ 、4名は転覆したレンタルボートの船底に掴まり、また1名は漂流状態で浮いていたところを、これを目撃した付近航行中のプレジャーボートや118番通報により出動した巡視艇に救助されました。転覆した際に2名が打撲等の軽傷を負いましたが、命に別状はありませんでした。
 当時の気象海象は、天候晴れ、南東の風3メートル、波浪1メートル、うねり南東1.5メートル、海水温度25度でした。
 また、転覆したレンタルボートは巡視艇に曳航され、クレーン車により復元されました。 今回の事故は、乗船者全員がライフジャケットを着用していたことや付近に目撃者がいたことが、海面での浮力の確保や事故の早期認知に繋がり、5名全員が無事救助された大きな要因と考えられます
転覆ボートを曳航中の巡視艇
復元作業中の転覆ボート
(平成19年9月9日撮影)
関連記事
 ■ 相模川河口における転覆事故が多発しています。(平成18年7月18日)

¤ 台風接近中、サーファーの漂流情報相次ぐ!

平成19年9月7日

第三管区海上保安本部

 関東沿岸海域では、台風第9号の影響により海上は大時化となりましたが、台風が接近中の9月5日(水)から6日(木)にかけて、118番通報によりサーファーの漂流情報が相次いでありました。
  1. 9月5日 鎌倉市由比ヶ浜沖 サーファー2名漂流情報 ⇒ 自力上陸
     (大雨雷強風波浪洪水注意報発令中)
  2. 9月6日 逗子市逗子マリーナ沖 サーファー1名漂流情報 ⇒ 自力上陸
     (波浪警報・大雨雷強風洪水注意報発令中)
  3. 9月6日 藤沢市片瀬海岸沖 サーファー5名漂流情報 ⇒ 自力上陸
     (波浪警報・大雨雷強風洪水注意報発令中)
 第三管区海上保安本部では、漂流情報を入手し次第、ヘリコプターの発動など救助活動を指示するとともに、必要に応じて消防・警察などの関係機関へ連絡をしています。
 台風接近中の荒れ狂う海の中でサーフィンなどのマリンレジャーを行うことは気象・海象状況を全く無視した大変無謀な行為です。
 海に出るときは、必ず天気予報等で気象・海象情報を入手し、注意報・警報が発令されている時や悪天候が予想される時は中止しましょう。
安全で楽しいマリンレジャーを!
藤沢市片瀬海岸沖の無謀サーファー
(9月6日 海上保安庁ヘリコプター撮影)


「沿岸海域情報提供システム」(MICS)へのリンク
「沿岸海域情報提供システム」(MICS)へのリンク

¤ <速報 >マリンレジャー活動に係る夏季安全推進期間の実施結果等について < 7月14日(土)〜9月2日(日)>

平成19年9月6日

第三管区海上保安本部

 第三管区海上保安本部から、平成19年7月14日(土)から平成19年9月2日(日)までの期間中における「マリンレジャー活動に係る夏季安全推進期間」の実施結果等について広報(速報)されました。
 ■ PDF版の広報資料  (PDF: 482KB)

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¤ 台風第9号の今後の動きに注意!

平成19年9月3日

第三管区海上保安本部

 気象庁の観測によると、台風第9号は9月3日1500現在、父島の東約440kmにあって、ゆっくりと西へ進んでいます。小笠原諸島では台風の接近に伴い厳重な警戒が必要です。
 また、本州の太平洋沿岸でも台風の影響により波が高くなってきており、管内各地で波浪注意報が発令されています。
 マリンレジャー愛好者の皆さん、今後の台風情報に注意するとともに、台風が接近するなど悪天候が予想される場合は、マリンレジャーの計画を延期又は中止するなど、
 気象・海象の早期把握と適切な対応
をとるように心掛けましょう。
気象庁観測による気象衛星画像
関連リンク

「沿岸海域情報提供システム」(MICS)へのリンク
「沿岸海域情報提供システム」(MICS)へのリンク

¤ 国土交通省海事局のライフジャケット関連HPが全面改訂

平成19年8月29日

第三管区海上保安本部

 ライフジャケットの種類と特徴、使用時の注意点、安全基準などライフジャケットに関する情報が満載。
国土交通省海事局のライフジャケットホームページへのリンク

¤ 稲毛ヨットハーバー、浦安マリーナをライフジャケット着用推進モデルマリーナに指定

平成19年8月28日

千葉海上保安部

 海上保安庁では自己救命策確保推進活動の一環として、ライフジャケットの常時着用を率先して推進しているマリーナや漁業協同組合をモデル的存在として、「ライフジャケット着用推進モデルマリーナ」「ライフジャケット着用推進モデル漁協」に指定する取り組みを平成13年から実施しております。
 平成19年8月27日、千葉海上保安部では、千葉海上保安部管内初となるライフジャケット着用推進モデルマリーナとして

  • 稲毛ヨットハーバー (千葉市スポーツ振興財団)
  • 浦安マリーナ (千葉県まちづくり公社)

の2ヶ所を指定し、千葉海上保安部長が指定書と看板を交付いたしました。
 今回指定されたマリーナには、マリーナのみならず地域におけるライフジャケット着用の推進及び安全意識の啓発、向上へつなげる拠点として、今後の活動が期待されます。

ライフジャケット着用推進モデルマリーナ
稲毛ヨットハーバー
稲毛ヨットハーバー
浦安マリーナ
浦安マリーナ

ライフジャケット着用推進モデルマリーナ
クリックすると大きな画像がご覧いただけます。

¤ 小便小僧がライフジャケット着用をPR

平成19年8月28日

第三管区海上保安本部

  8月10日のマリンレジャートピックス で予告しておりましたが、第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室では、自己救命策確保の推進の一環として、マリンレジャー愛好者に広くライフジャケットの着用を呼びかけるため、
 8月27日(月)から9月26日(水)までの間、
JR浜松町駅の小便小僧にライフジャケットを着用して頂いております。
ライフジャケットを着用して自己救命策の確保をPRする小便小僧
画像をクリックすると詳しい内容のページがご覧いただけます。

¤(速報)今夏(7月1日〜8月20日)のマリンレジャー事故の発生状況

平成19年8月24日

第三管区海上保安本部

 第三管区海上保安本部から、平成19年7月1日から平成19年8月20日までの間に管内において発生したマリンレジャー事故についてのまとめ(速報)が広報されました。
 ■ PDF版の広報資料  (PDF: 429KB)

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安全で楽しいマリンレジャーを!

¤ ライフジャケット着用体験会の掲載記事について

平成19年8月20日

第三管区海上保安本部

   第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室では、平成19年7月5日、「命を守るライフジャケット着用体験会」を実施しておりますが、参加したジャーナリストの皆さんの体験記事が8月上旬に発売された次のボート月刊誌に掲載されております。
  • OCEAN LIFE(オーシャンライフ) 9月号
  • BOAT CLUB(ボート倶楽部) 9月号
  • Perfect BOAT(パーフェクトボート) 9月号
 また、7月にはNHK横浜支局が体験取材した映像が
  • 7月13日(金) NHK 首都圏ネットワーク
  • 7月24日(火) NHK こんにちはいっと6けん
の各番組で放送された他、次の新聞でも体験記事が掲載されました。
  • 7月10日(火) 水産経済新聞
  • 7月14日 (土)  夕刊フジ
  • 7月23日 (月)  神奈川新聞
 ジャーナリストの皆さんには、自らライフジャケットを着用した場合、また着用しない場合で造波プールに入水した体験などをもとに、ライフジャケット着用の有効性を読者や視聴者へ呼びかけて頂いております
 11月上旬には、今年度第2回目として、遊漁船船長を対象とした「命を守るライフジャケット着用体験会」を開催し、遊漁船乗船者のライフジャケットの着用普及を図るとともに、体験会の様子を釣りジャーナリスト協議会のジャーナリストの皆さんに取材して頂き、釣り新聞・雑誌等でライフジャケット着用の有効性を読者へ呼びかけて頂く予定です。
ライフジャケットを常時着用して浮力を確保しましょう!

¤ 太平洋沿岸に津波注意報発令

平成19年8月18日

第三管区海上保安本部

 気象庁はペルー地震の発生により、平成19年8月17日(金)午前1時過ぎ、北海道から沖縄までの太平洋沿岸に最大50センチの津波が到達するとして、津波注意報を発令しました。
 16日夜、気象庁が津波注意報発令の見通しを明らかにしたことにより、管内各部署からはマリーナなどの関係先へ情報の伝達・注意喚起を実施しました。
 また、17日未明から消防などにより、釣り愛好者やサーファーへ海に近づかないように呼びかけが行われるとともに、各地の海水浴場では、早朝から遊泳禁止や遊泳注意などの措置がとられました。
管内では八丈島などで10センチの津波が観測されましたが、17日午後1時に津波注意報はすべての地域で解除されました。
 この日、マリンレジャーに伴う海浜事故の報告はありませんでした。
津波予報が発令されたら
 津波予報(津波警報や津波注意報)が発令された場合は、到達時刻や予想される津波の高さ、各地の満潮時刻、津波が到達した場合の観測波高などの「津波情報」が発表されます。
 津波情報に留意するとともに、海水浴や釣りなどの海辺でのマリンレジャーは大変危険ですので、マリンレジャーを取り止めて海辺から離れましょう。
 ( 参考 )
 津波注意報・・・高いところで0.5m程度の津波が予測される場合に発表
 津波警報・・・・・高いところで2m程度の津波が予測される場合に発表
 大津波警報・・・高いところで3m以上の津波が予測される場合に発表
関連リンク

¤  海水浴の心得

平成19年8月15日

第三管区海上保安本部

 8月11日(土)及び12日(日)は、お盆休みに入り、関東各地が猛暑日であったことから、多くの方が海へ出かけたこともあり、各地でマリンレジャーに伴う死亡事故が相次ぎました。
 この2日間の管内におけるマリンレジャーに伴う 死亡者数は6名で、最も多かったのが遊泳中4名、次いでシュノーケリング中1名、磯遊び中1名 でした。
 遊泳中の死亡事故の要因としては、
  • 離岸流により沖に流され溺れた
  • 深みにはまって溺れた
  • 飲酒後に遊泳して溺れた
などが多く見受けられます。
 このような事故に遭わないためにも海水浴へ出かける前に 海水浴の心得 を読んでから海へ出かけて、安全に海水浴を楽しみましょう。  
関連リンク
安全に海水浴を楽しみましょう!

¤ 離岸流CDが情報番組で活用されています。

平成19年8月11日

第三管区海上保安本部

 暑い日が続く毎日、海水浴などのマリンレジャーが最盛期を迎えていますが、残念なことに遊泳時における事故もニュースで多く報じられています。その事故原因のひとつとして、岸から沖へ流れる強い流れ 「 離岸流 」があげられます。
 第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室では、平成16年7月、海浜事故防止のための啓発活動に活用して頂くことを目的として、千葉県九十九里での離岸流の実態調査にもとづき、『 海で楽しく安全に遊ぼう!(離岸流による海浜事故を防ぐために)』 と題した映像CDを作成しています。
 今年の夏は、各放送局で離岸流の話題が多く取り上げられており、このCDの一部映像が次のニュース・情報番組などで広く活用されました。
  • 7月20日(金) TBS「ピンポン」
  • 8月 3日(金) 関西テレビ放送「スーパーニュースアンカー」
  • 8月 7日(火) フジテレビ「スーパーニュース」
  • 8月10日(金) 毎日放送「ちちんぷいぷい」
  • 8月10日(金) テレビ朝日「ワイドスクランブル」
  • 8月10日(金) TBS「イブニング・ファイブ」
なお、この 離岸流映像CDは ホームページ上でダイジェスト版を公開 しています。
離岸流について 〜離岸流映像CDダイジェスト版〜
映像CDの一部
離岸流映像CDの一部 離岸流映像CDの一部
離岸流関連リンク
離岸流について 〜離岸流映像CDダイジェスト版〜
離岸流広報資料 (離岸流(リップカレント)による海浜事故防止のための映像CDを活用した啓発活動について
離岸流には要注意 マリンレジャーを安全に楽しむために

¤ 小便小僧がライフジャケットを着用します。

平成19年8月10日

第三管区海上保安本部

 JR浜松町駅の小便小僧が  8月27日(月)から9月26日(水)の1ヶ月間
ライフジャケットを常時着用して啓発活動を実施いたします。
 マリンレジャー安全推進室が、自己救命策確保キャンペーンの一環として、小便小僧の衣装製作と着せ替えを毎月行っている手芸ボランティアグループ「あじさい」へ協力を依頼したところ、快く承諾して頂き実現することになりました。
 8月9日、港区のボランティアセンターで「あじさい」代表の吉成さんやメンバーの皆さんと打ち合わせをしたあと、衣装製作が行われました。
8月27日にJR浜松町駅山手線外回りホームにおいて、メンバーの皆さんにより小便小僧の着せ替えが行われる予定です。
打合わせ状況 (左が「あじさい」代表の吉成さん)
打合わせ状況
メンバーの皆さんが作成したライフジャケットの衣装
メンバーの皆さんが作成したライフジャケットの衣装
現在(8月)の衣装
現在(8月)の衣装

¤ 海浜での死亡事故多発!

平成19年8月6日

第三管区海上保安本部

 8月3日(金)から8月5日(日)の週末にかけて、管内各地で海浜事故が相次ぎ発生しました。8月4日、神奈川県の引地川河口では中学生2名が遊泳中、高波と潮の流れにより沖へ流され死亡するなど、 8月3日から8月5日までの3日間で海浜事故により7名が死亡 しております。
 海浜事故が多発した要因として、関東各地が晴れわたり暑い日が続いたこと、また梅雨明け後の最初の土・日であったことなどから、マリンレジャーを楽しむために多くの方々が海に出かけたものの、 8月3日及び4日は台風第5号の影響による強風波浪注意報が関東各地で発令されており、 沿岸海域では高波が発生していた ことなどが考えられます。
 家を出るときは、晴れていて行楽日和だと思っていても、海では高波が発生していることがあります。お出かけ前には必ず天気予報などにより 警報や注意報の発令の有無を確認 しましょう。更には、 海水浴は海水浴場で楽しむとともに、波が高ければ海に入らない、監視員・ライフセーバー等の指示に従う などして、 無理なマリンレジャーは止めましょう
神奈川県引地川河口の海岸沿いを
ヒューマンチェーンにより捜索するライフセーバー
ヒューマンチェーンにより捜索するライフセーバー
(8月4日、日没頃撮影)

「沿岸海域情報提供システム」(MICS)へのリンク
「沿岸海域情報提供システム」(MICS)へのリンク

¤ 台風第5号の高波に注意!

平成19年8月3日

第三管区海上保安本部

 気象庁は、8月1日に梅雨明けしたとみられると発表しました。関東地方では、平年より12日遅い梅雨明けとなりました。
 梅雨明け後の8月2日、関東地方沿岸部では台風第5号の影響による高波が発生しています。千葉県外房の海水浴場では、遊泳禁止と知りながら遊泳していた男性1名が高波に巻かれ行方不明となり捜索が続けられています。 台風第5号の今後の進路予想は関東地方から離れていますが、関東沿岸部においては引き続き高波に注意する必要があります。
 特に8月4日(土)・5日(日)は、梅雨明け後の最初の連休であり、マリンレジャーを楽しみにしている方も多いと思われます。お出かけの前には、気象海象情報を十分に把握し、場合によっては予定を変更するなどして、事故を起こさないように十分注意しましょう。
海上保安庁では、プレジャーボート、漁船などの船舶運航者や磯釣り、マリンスポーツなどのマリンレジャー愛好者の方々などに対して、全国の海上保安部等からリアルタイムに「海の安全に関する情報」を提供する 「沿岸海域情報提供システム」(MICS)を運用しており携帯電話でも利用できます。
ヘリコプターによる行方不明者の捜索状況(8月2日撮影)
ヘリコプターによる行方不明者の捜索状況(8月2日撮影)
「沿岸海域情報提供システム」(MICS)へのリンク
「沿岸海域情報提供システム」(MICS)へのリンク

¤ 管内一斉集中安全指導・取締日について

平成19年8月1日

第三管区海上保安本部

 第三管区海上保安本部では、平成19年7月14日(土)から同年9月2日(土)までの間、 マリンレジャー活動に係る夏季安全推進活動 として、海上保安官がマリーナの巡回や、マリンレジャー活動の活発な海域の重点的なパトロールを実施して、プレジャーボート等の乗船者、釣り愛好者などに対して直接的な安全指導等を実施しております。
 特に 8月4日(土)を、管内一斉集中安全指導・取締日に設定し 、管内全域において一斉に安全推進活動及び取締りを実施することとしております。
 なお、台風接近などにより 悪天候の場合は、8月5日(日)に日程を変更 して実施します。
写真は、ゴールデンウィーク期間中の安全推進活動状況の様子です。
プレジャーボート乗船者に対するライフジャケット着用指導
プレジャーボート乗船者に対するライフジャケット着用指導
遊漁船船長に対する出港前の安全指導
遊漁船船長に対する出港前の安全指導
釣り人に対する安全指導
釣り人に対する安全指導
広報資料

¤ 飲酒後の海水浴は大変危険です!

平成19年7月30日

第三管区海上保安本部

 平成19年7月28日(土)及び29日(日)の両日、関東各地では天候に恵まれ多くの方々が週末あるいは夏休みのマリンレジャーを楽しまれたところですが、飲酒後に海水浴などをした4名が事故に遭遇し、うち2名の尊い命が失われました。
平成18年7、8月の2ヶ月間において、海で遊泳中の事故者数は管内で77名、うち死亡者は27名(死亡率35パーセント)でした。その中で飲酒していた事故者数は6名、うち死亡者は4名(死亡率67パーセント)でした。
 このように、飲酒後の事故は高い率で死亡事故に至っています。
 飲酒は判断能力や人間の様々な感覚を鈍らせ、些細なことでも死亡事故につながることがあり大変危険ですので、皆さん飲酒後の海水浴は是非とも控えるようにしましょう!
事故事例 1 死亡事故
 7月28日(土)午前9時頃から千葉県富津市金谷の海岸において、友人等20名で バーベキューをしながら飲酒していた 40歳代の男性が、午前10時50分頃、シュノーケリング中にうつ伏せで海に浮いていたのを友人が発見し、119番通報しました。男性は病院へ搬送されましたが、残念ながら 溺水による死亡 が確認されました。
事故発生場所図
事故事例 2 死亡事故
 7月28日(土)、静岡県沼津市戸田御浜海水浴場において、30歳代の女性が 缶ビール(350ml)1.5本 を飲酒の後、午後1時頃、1人で海に入りシュノーケリングを行っていました。
 午後1時20分頃、海水浴中の男性客が海岸から約5メートルのところでうつ伏せで浮いている女性を発見し、119番通報しました。女性は病院へ搬送されましたが 残念ながら 溺水による死亡 が確認されました。
事故発生場所図
 
事故事例 3
 7月28日(土)午前8時頃から茨城県鉾田市柏熊海岸において、会社の同僚80名と海水浴に来ていた50歳代の男性が、午前9時40分頃、ヘッドランド沖合約30メートルのところでうつ伏せで浮いているのを同僚が発見し、海岸まで引き上げ救助しました。
 男性は、海水を飲み呼吸困難のため病院に搬送され、肺に大量の水が入っていたことから約一週間入院加療することになりました。男性は海岸到着時から同僚と バーベキューをしながら大量に飲酒していた とのことです。
事故発生場所図
 
事故事例 4
 7月29日(日) 午前8時頃から神奈川県三浦郡葉山町長者ヶ崎海水浴場において、友人等6名と海水浴に来ていた60歳代の男性が、海の家で 缶ビール(350ml)4本とワインを飲んだ のち海水浴をしていましたが、午後2時頃、男性がうつ伏せで海に浮いているのを妻が発見しライフセーバーに救助を求めました。
ライフセーバーが心肺停止状態であった男性を砂浜へ引き上げ、人工呼吸・心臓マッサージを実施したところ、自発呼吸を再開しましたが意識不明のまま病院の集中治療室へ搬送されました。
男性は 前日から大量に飲酒しており、一睡もしないで海水浴をしていた とのことです。
事故発生場所図

安全に海水浴を楽しみましょう!
安全に海水浴を楽しみましょう!

¤ ヘッドランドで 離岸流 による海水浴事故続発!

平成19年7月28日

第三管区海上保安本部

 茨城・鹿島管内のヘッドランド付近において、 離岸流 が原因と思料される海水浴での事故が7月20日、27日、28日と3件発生しております。3事例とも付近にいた人に救助されましたが、ヘッドランド付近は離岸流が発生することがあり大変危険な場所です
事故事例 1
 7月20日(金)午後3時頃、鹿島保安署管内の18番ヘッドランド付近において、遊泳中の20代男性が ヘッドランド脇に発生する離岸流により沖合へ約30メートル流されました。これに気がついた友人が「海の家」の従業員に救助を求めたところ、「海の家」が所有していた水上オートバイにより午後3時20分頃に救助されました。
 救助された男性は、救急車により病院に搬送され、命に別状はなかったものの海水を飲んでいたことから経過観察のために入院しました。
事故事例 2
 7月27日(金)午前11時50分頃、鹿島保安署管内の29番ヘッドランド付近において、母親と海水浴に来ていた男の子が水遊び中に、ヘッドランド脇に発生する 離岸流 により深いところへ流されて溺れました。 母親は助けることができず、付近サーファーが海水浴客と協力のうえ男の子を救助しました。 男の子は、呼吸停止状態でしたが人口呼吸により呼吸再開し、ドクターヘリで病院に搬送され重症により入院加療することになりました。
事故事例 3
 7月28日(土)午前9時40分頃、茨城保安部管内のヘッドランド付近において、海水浴に来ていた50代男性が ヘッドランド沖合約30メートルのところでうつ伏せで浮いていたのを同僚が発見し、海岸まで引き上げ救助しました。
 男性は、海水を飲み呼吸困難のため病院に搬送され、肺に大量の水が入っていたことから約一週間入院加療することになりました。男性は海岸に到着した時から同僚とバーベキューをしてお酒をかなり飲んでいたとのことです。
ヘッドランドとは?
 ヘッドランドとは、海に向けて大きくT字型をした人工岬(砂防波)です。これは、潮の流れで砂が流されてしまうために、海岸線の浸食を防ぐ目的で作られたものです。ヘッドランド周辺には、大変強い 離岸流 (沖に向かう潮の流れ)が発生することがあり、マリンレジャーには大変危険な場所でもあります。
海水浴は、海水浴場で楽しみましょう。
写真 :鹿島のヘッドランド
事故発生場所
写真をクリックすると離岸流の様子がご覧いただけます。
離岸流とは?

¤ 磯遊び中に大波を受け、離岸流に流されて心肺停止!
ライフセーバーにより蘇生

平成19年7月8日

第三管区海上保安本部

 7月8日午後2時30分頃、銚子海上保安部管内で、Aさんは友人9名とともに海開き前の海水浴場を訪れ、服を着たまま磯遊びしていたところ、大波を受けて海に引き込まれ、さらに離岸流により沖へ流されました。
 そこに付近海岸で家族と遊びに来ていたBさんが「助けて」という声を聞き、Aさんが溺れているのを確認しました。Bさんは奥さんに近くで海の家の設営作業をしている人のところに行ってライフセーバーを呼んでもらうように指示するとともに、Bさん自身は携帯電話により119番通報しました。
 海の家を設営中の人から連絡を受けた4名のライフセーバーは、Aさんを発見しロングボードにより海岸まで搬送、意識が無いことを確認するとすぐさま心肺蘇生法を実施しました。しばらくするとAさんは自発呼吸を再開し、呼びかけに反応するまで回復しました。
 その後、消防救急隊員に処置をされたAさんは、ドクターヘリによる搬送が必要と判断されドクターヘリにより病院へ搬送されました。
 病院での診察結果、生命に別状なしと診断されました。
 このケースで注目する点は、磯遊び中に波や深みにはまったことにより溺れ、着衣という身動きの取りづらいことにより離岸流に流されたところです。
 磯遊び者は、もともと波に対する注意力が薄く、磯の上では水着のような軽装ではないために水に浸かったときの準備ができていません。波や深みにより一旦海に浸かるとパニックに襲われるとともに、着衣で泳ぐことができずに溺れ始めます。さらに離岸流に乗ってしまうと自力での生還は非常に困難なことでしょう。
 磯遊び事故の予防策として、以下の項目が考えられます。
  • ライフジャケットの着用
  • 単独の磯遊びを控える
  • 波の状況や深みの有無等が定かでない磯場への立入を控える
事故発生場所

¤ プレジャーボート転覆!ライフジャケット着用で泳ぎ着く

平成19年7月8日

第三管区海上保安本部

 7月8日午前9時30分頃、清水海上保安部管内で、釣りを終え帰港途中の一人乗りプレジャーモーターボートが、岸から約50メートル沖合いで大波を受けて転覆し、乗っていたAさん(男性49歳)は海に投げ出されました。Aさんは、その後、船べりにつかまって船と一緒に漂流していましたが、泳いで岸に向かう決心をして、船から離れ近くの陸岸に向けて泳ぎ始めました。
 丁度その様子を陸上で釣りをしていたBさんが目撃し、携帯電話で118番に通報しました。
 通報を受けた海上保安庁は、ヘリコプターに潜水士を乗せ救助に向かいましたが、現場到着前の午前10時15分頃に、Aさんは自力で岸に泳ぎ着き、Aさんの無事が確認されました。
 Aさんは、ライフジャケットを着用しており、疲労していたものの生命に別状はなく、消防救急隊による搬送も無く帰路につくことができました。
 Aさんは、携帯電話を持っていましたが浸水により使用不能となり118番に連絡することができませんでした。
 今回Aさんが助かった大きな要因の一つは、ライフジャケットを着用していたことであると考えられます。海に投げ出された瞬間に慌てずに行動し、岸まで泳ぎ着けたのはライフジャケットの効果です。 (ただし、岸までの距離や潮流、夜間等の状況により岸に向かって泳ぐことが体力の消耗等により、危険な状況に陥る場合もありますので注意が必要です。)
 しかし、携帯電話が浸水したことは、致命的になります。1人乗りプレジャーボートから海に投げ出された場合、目撃者がいなければ救助要請手段がなく、発見されるまでひたすら漂流することになります。この問題は、携帯電話を防水パックに入れて携行することにより解決できます。
今回の事例では、まさに以下の三点の重要性を確認しました。
  1. ライフジャケットの常時着用
  2. 連絡手段の確保(防水パック入りの携帯電話の携行)
  3. 海の緊急電話「118番」の有効利用
事故発生場所 事故発生場所

¤ 命を守るライフジャケット着用体験会を開催

平成19年7月5日

・第三管区海上保安本部

・横浜海上保安部巡視船「いず」潜水士

 第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室では、平成19年7月5日、横浜海上防災基地の訓練水槽において、マリンジャーナリスト会議・海事記者クラブのジャーナリストを対象とした、「命を守るライフジャケット着用体験会」を実施しました。
 プレジャーボート等の過去3年間の事故分析を説明後、水槽での体験会へ突入。
 まずは、ライフジャケットを着用せずに水槽へ入水。横浜海上保安部巡視船「いず」潜水士がマンツーマンでサポートする中、体験者は着衣での動きづらさにとまどいつつも、何とか浮こうとするため手足を動かし体力を消耗、2分間波にもまれた後は、皆さんへとへと状態でした。続いて、ライフジャケットを正しく着用して入水、体験者はその浮力の威力にライフジャケットの有効性を体感した様子でした。
 参加したジャーナリストには、自ら体験したライフジャケット着用の有効性について記事にして、マリン雑誌・新聞等に掲載して頂くことになっております。
 また、今回の体験会においては、船釣り愛好者や漁師などが着用している胴付長靴に、固型式や膨脹式浮体を取り付けた新しいタイプのライフジャケットなども着用体験しました。次世代ライフジャケットとしてジャーナリストにより広く紹介されることでしょう。
PDFアイコン 広報資料 「海で楽しく、安全に」〜夏季マリンレジャーシーズンにおける事故防止について〜(PDF:442KB)
プレジャーボート等の過去3年間の事故分析を説明
プレジャーボート等の過去3年間の事故分析を説明
ライフジャケット着用体験会の様子
ライフジャケット着用体験会の様子
膨脹式ライフジャケット「胴付長靴タイプ」
膨脹式ライフジャケット「胴付長靴タイプ」
固型式ライフジャケット「胴付長靴タイプ」
固型式ライフジャケット「胴付長靴タイプ」

¤ LJ(ライジャケ)着用宣言プロジェクト
 〜 さかなクンも宣言 〜

平成19年3月27日

第三管区海上保安本部

 第三管区海上保安本部マリンレジャー安全推進室では、平成19年4月1日から、プレジャーボート及び遊漁船の乗船者に対するライフジャケット着用率向上を目指し、ステッカーを活用したLJ(ライジャケ)着用宣言プロジェクトを推進します。
 >> LJ(ライジャケ)着用宣言プロジェクトへのリンク
LJ(ライジャケ)着用宣言プロジェクトへのリンク
LJ(ライジャケ)着用宣言ステッカー
 ステッカーのイラストは、さかなクンが描きました。

¤ 近年目立つマリンレジャー海難事例!

平成19年2月2日

横須賀海上保安部

2馬力ボート編
近年、手漕ぎボート等に小馬力の船外機を取付けた、通称2馬力ボート(ミニボート)による海難(海の事故)が多くなっています。
このボートは、バランスが悪く転覆しやすいので、湖・池等の波の立ちにくい場所で乗るのにはいいのですが、海で使うと危険が伴う為、お勧めはできません。
横須賀海上保安部管内で発生した2馬力ボートによる海難は、
  • 同乗者間で釣り糸が絡まり、これを解こうと船内の片側に移動した為にバランスを崩し転覆し、乗員が漂流した。
  • 2隻のボートがアンカーを降ろし釣りをしていたところ、互いのアンカーが絡まったことから、1名が片側に移動した際にバランスを崩し転覆し、乗員が漂流した。
などがあります。
また、昨年12月には機関故障により航行不能に陥ったミニボートが巡視艇に救助されたという事例がありました。
同船の船外機は半年ものあいだ無使用であったにも関わらず、何ら点検整備もしないまま出港したものであり、海を知るものからすれば考えられない行為です。
なお、同船(同人)は以前にも、下田海上保安部管内(9月)及び横須賀海上保安部管内(10月)で同様の海難をおこしており、初回の教訓!?を生かした改善点が見受けらなかったことから、本人に対し猛省及び再発防止に関する厳重指導をしました。
これらの事例では幸いにして命に別状はなかったものの人が移動しただけで転覆するようなバランスの悪いボートで海に出るのがいかに危険であるかが分りますね。
ミニボート
シーカヤック編
シーカヤックに乗り、横須賀から浦賀水道航路を横断した後の帰路で、浦賀水道航路内で転覆し、巡視艇に救助された事例です。
浦賀水道航路は世界でも屈指の船舶航行の多い航路であり、ここをシーカヤックで横断するといのは、高速道路を自転車で横断するような無謀な行為です。その航路内で転覆までして命が助かったのは運が良かったというほかありません。
遭難して救助されるシーカヤッカー

¤ 「118番緊急通報」における位置情報通知システムの導入について

平成19年1月31日

第三管区海上保安本部

 平成19年4月1日より第三管区海上保安本部運用司令センターにおいて、 「118番緊急通報」 について通報者の所在位置を迅速に把握するため、「緊急通報位置情報通知システム」を導入しますのでお知らせします。
 なお、同システムは全管区において導入されます。

詳  細 (PDFファイル)

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第三管区海上保安本部 マリンレジャー安全推進室

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