平成19年8月24日
第三管区海上保安本部
問合せ先
  電話 045−211−1118
  各課夜間共通 045−211−0773
警備救難部救難課(海浜・人身事故担当)
 救難課長  森本 和博  (内線3250)
交通部企画課(船舶海難担当)
 安全課長  土崎 弘志   (内線2610)

(速報)
今夏(7月1日〜8月20日)のマリンレジャー事故の発生状況について

 第三管区海上保安本部では、平成19年7月1日から平成19年8月20日までの間に管内において発生したマリンレジャー事故について、以下のようにまとめましたので速報します。

 マリンレジャーに関する事故等の状況

 1.マリンレジャーに伴う人身事故者

(1) 船舶海難によらないプレジャーボート・遊漁船乗船者の人身事故の発生状況 【表―1】

 船舶海難によらないプレジャーボート・遊漁船乗船者の人身事故者数は9人で、これに伴う死亡・行方不明者数は1人でした。
表−1

(2) マリンレジャーに伴う海浜事故の発生状況 【表−2】

 マリンレジャーに伴う海浜事故者数は90人で、これに伴う死亡・行方不明者数は24人でした。
表−2

(3) マリンレジャーに伴う海浜事故の県別発生状況 【表―2】 【表―3】

 マリンレジャーに伴う海浜事故の発生状況を県別に見ると、事故が最も多かった県は、神奈川県で事故者数25人、これに伴う死亡・行方不明者数6人、次いで千葉県が事故者数24人で、これに伴う死亡・行方不明者数6人、静岡県が事故者数19人で、これに伴う死亡・行方不明者数5人と続いています。
表−3

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 2.プレジャーボート・遊漁船の海難

(1) 海難隻数 【表―4】

 プレジャーボート・遊漁船の海難隻数は38隻で、用途別発生隻数は、モーターボートが23隻で最も多く、次いでヨットが7隻となっております。
 また、海難の種類別発生隻数は、衝突及び機関故障が8隻、次いで乗揚げが7隻となっております。

(1) 海難による負傷者等 【表―4】

 プレジャーボート・遊漁船の海難に伴う負傷者は5人、死亡・行方不明者数は1人でした。
表−4

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 今夏(7月1日〜8月20日)のマリンレジャーに伴う海浜事故について

 1.今夏の海浜事故の特徴

 7月中におけるマリンレジャーに伴う海浜事故者数は23人(昨年比14人減)で、これに伴う死亡・行方不明者数は6人(昨年比6人減)でした。
 7月に事故が減少した要因としては、各地で多くのイベントが予定されていた「海の日」を含む三連休(7月14日〜16日)に、台風4号が関東南岸を通過し悪天候となったこと、関東地方等の梅雨明けが平年より12日遅い8月1日となり、雨の日が多く海へ出かける機会が少なかったことなどが考えられます。
 また、8月1日から20日までにおけるマリンレジャーに伴う海浜事故者数は67人(昨年比13人増)で、これに伴う死亡・行方不明者数は18人(昨年比1人減)でした。
 特に8月3日(金)から5日(日)にかけて事故者数17人(うち死亡・行方不明者5人)、8月11日(土)から12日(日)にかけて事故者数22人)(うち死亡・行方不明者7人)と週末にマリンレジャーに伴う海浜事故が多く発生しております。
 その要因としては、8月3日から5日にかけては関東沿岸海域に台風5号の影響による高波が発生していたこと、8月11日から12日にかけては猛暑日が続く中、お盆休みに突入した多くの方がマリンレジャーを楽しまれたことなどが考えられます。

 2.遊泳中に発生した事故の特徴

 遊泳中の事故のうち、 離岸流 等で沖へ流されたことに伴う事故者数は、23人(うち死亡・行方不明者数は5人)でした。
 また、遊泳中の事故のうち、飲酒に伴う事故者数は9人(うち死亡・行方不明者数は6人)でした。

 (参考) ■ 離岸流について 〜離岸流映像CDダイジェスト版〜

 (参考) ■ マリンレジャーの心得

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 今後のマリンレジャー安全対策についてのお願い

 これから、まだ暑い日が続くなか、マリンレジャーに伴う事故を防止するため、次のようなことを守っていただくようお願いします。

 (1) 事故数が多い遊泳中の事故防止について

  1.  泳力や体調にあわせて、無理のない遊泳を楽しむようにしましょう。
  2.  離岸流によって沖に流され溺れる事例等があることから、監視体制のある遊泳区域で泳ぐようにしましょう。
  3.  飲酒後は、水に入らないようにしましょう。
安全な遊泳を楽しみましょう!

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 (2) プレジャーボート・遊漁船の事故防止について

 出航前に・・・

  1.  日頃の機関の点検・整備、発航前の安全確認を的確に実施しましょう。
  2.  事前の水路調査や気象・海象などの情報を的確に入手し、出航を中止するなど適切な対応をしましょう。
  3.  航行距離・時間などから予想される消費燃料を把握する、また、長期間のレジャー活動は疲れが出るので、行動は控えめにするなど、無理のない航海計画を立てましょう。
日頃の機関の点検・整備、発航前の安全確認を的確に実施しましょう。  事前の水路調査や気象・海象などの情報を的確に入手し、出航を中止するなど適切な対応をしましょう。  航行距離・時間などから予想される消費燃料を把握して無理のない航海計画を立てましょう。

 出航後・・・

  1.  航走中、停留中を問わず、見張りや船位の確認を的確に実施しましょう。
  2.  気象・海象の変化に注意して、荒天が予想される時には、早めに帰港するなど適切な対応をしましょう。
  3.  無謀な運航や遊泳者の近くを航行するのはやめましょう。
航走中、停留中を問わず、見張りや船位の確認を的確に実施しましょう。 気象・海象の変化に注意して、荒天が予想される時には、早めに帰港するなど適切な対応をしましょう。  無謀な運航や遊泳者の近くを航行するのはやめましょう。

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 (3) 自己救命策の確保について

大切な命を自分で守るために、次の3つの基本を守るようにしましょう。
  1.  浮力の確保 (ライフジャケットの常時着用、浮き輪などの浮き具の使用等)
  2.  防水パック入り携帯電話等の連絡手段の確保
  3.  「118番」緊急通報番号の有効活用
浮力を確保しましょう! (ライフジャケットの常時着用、浮き輪などの浮き具の使用等) 防水パック入り携帯電話等の連絡手段を確保しましょう! 「118番」緊急通報番号を有効に活用しましょう!

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 なお、自己救命策確保キャンペーンの一環として、8月27日(月)1300から、JR浜松町駅山手線外回りホームにおいて、同ホームに設置している小便小僧の衣装作成と着せ替えを毎月行っている港区の手芸ボランティアグループ「あじさい」のメンバーの皆さんにより、ライフジャケットの衣装の着せ替えが行われる予定です。
 8月27日(月)から9月26日(水)の1ヶ月間、小便小僧がライフジャケットを常時着用して啓発活動を実施します。

メンバーの皆さんが作成したライフジャケットの衣装
浮力を確保しましょう! (ライフジャケットの常時着用、浮き輪などの浮き具の使用等)
8月現在の衣装
防水パック入り携帯電話等の連絡手段を確保しましょう!

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 海上保安庁が提供しているマリンレジャー安全情報の一部ご案内

¤ 沿岸域情報提供システム(MICS)
 インターネット  http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/mics/
 携帯電話 http://www.kaiho.mlit.go.jp/info/mics/m/
 東京マーチスインターネット携帯電話情報サービス
 http://www6.kaiho.mlit.go.jp/tokyowan/imode/
 http://www6.kaiho.mlit.go.jp/tokyowan/jsky/
 http://www6.kaiho.mlit.go.jp/tokyowan/ezweb/
沿岸域情報提供システム(MICS) へのリンク

 ¤ 第三管区海上保安本部ホームページ マリンレジャー安全情報
 http://www.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/04sankanakukatudou/marinreja.htm
 ⇒マリンレジャー愛好者を対象とした、安全情報を提供

 ¤ 第三管区海上保安本部海洋情報部ホームページ(マリンレジャー情報)
 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN3/marine.htm

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