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大王埼灯台
 大王埼は、三重県志摩半島の南東端に位置し、海食台地の断崖を形成した風光明媚な土地です。大王埼付近の海域は、岩礁、暗岩が多く、特に大王岩(高さ:8.4メートル)は、「伊勢の神前、国崎の鎧、波切大王なけりゃよい」と詠われ、また、船頭達の間にも「大王沖で難破しても船主は、船頭の責任を問わない」と言われたほどです。
 大王埼灯台は昭和2年10月5日(1927年)に点灯しました。当時のコンクリート造りの灯台は、角形が主流でしたが、この大王埼灯台は円形白塗りで、下部には扇型の二階建付属舎を持つ斬新な設計で、他に例を見ない立派なものでした。
 灯器は、四等二面閃光フレネルレンズで、「チャンス式石油蒸発白熱燈器」(写真)を使用していました。四等フレネルレンズ(写真)は、1927年10月の初点から2005年11月までの約80年間使用され続けました。現在では水銀灯と反射鏡を組み合わせたLU-M型灯器(写真)が使われています。
 太平洋戦争では、アメリカ軍艦載機の機銃掃射により、灯ろう、レンズ等に大きな被害を受けましたが、灯塔はわずかに弾痕をとどめる程度で破壊は免れました。2005年11月まで使用されていた四等フレネルレンズの金枠には、当時の弾痕がそのまま残っています。
 また、昭和34年の伊勢湾台風等幾多の苦難に遭遇してきましたが、昭和53年に半世紀ぶりの大改修を行い、現在の姿になりました。
 この灯台では(社)燈光会が参観業務を行っており、平成22年3月に灯台関係の資料を展示する灯台ミュージアムが開設されて一般の方でも灯台とともに見学することが出来ます。
【付属施設】
『レーダー波高計』
 レーダー波高計とは、電波を海面に向かって送信し、海面で反射してきた電波を受信します。受信した電波は、波の高さによって強さや量が異なり、この違いを解析することで波の高さを知ることが出来ます。このデータは気象・海象ページで提供しています。
『風向風速計』
 灯台頂部に設置されている風向風速計により、大王埼の風向きと風速を知ることが出来ます。
『ライブカメラ』
 灯台下部二階建付属舎の屋上には、当ホームページ上で公開しているライブカメラが設置されています。これにより、「レーダー波高計」「風向風速計」のデータと併せて、大王埼灯台付近海域の気象・海象状況を知ることが出来ます。
所在地 三重県志摩市大王町波切
設置・点灯 昭和2年10月5日(1927年)
灯質(光り方) 単閃赤白互光 毎30秒に赤1閃光 白1閃光
光達距離 18.5海里(約34キロメートル)
アクセス [電車・バス]
近鉄:志摩線鵜方駅〜大王埼灯台約30分 徒歩7分
[自動車]
伊勢道伊勢IC〜伊勢磯部線〜国道167号〜国道260号で約1時間
チャンス式石油白熱燈器
チャンス式石油蒸発白熱燈器
四等フレネルレンズ
四等フレネルレンズ
LU-M型灯器
LU-M型灯器
レーダー波高計
レーダー波高計
風向風速計
風向風速計
ライブカメラ
ライブカメラ
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