海上保安庁は、「海上の安全及び治安の確保を図ること」を任務としており、海上を舞台に幅広く活躍しています。このような任務達成のため、国内関係機関や関係国との連携・協力体制の強化を図りつつ、治安の確保、海難救助、海洋環境の保全、災害への対応、船舶交通の安全確保、海洋情報の収集・提供等様々な任務を行っています。
【海上保安庁の任務】⇒
海上保安庁は、全国を11の管区に分け、それぞれに地方支分部局である管区海上保安本部を設置し、担任水域を定めています。第一管区は、北海道全域を管轄し、その沿岸海域をはじめ周囲に拡がる太平洋、日本海、オホーツク海を担任水域とし、北海道小樽市にある第一管区海上保安本部のほか、19箇所ある海上保安部署・航空基地等と38隻の巡視船艇、10機の航空機により、日夜、海上保安業務に当たっています。
紋別海上保安部は、1953年(昭和28年)11月1日に釧路海上保安部紋別分室として発足、その後幾多の改変を経て、1962年(昭和37年)4月に紋別海上保安部に昇格し、今日へ至っています。
また、紋別海上保安部の管轄下に網走海上保安署があります。
紋別海上保安部の管轄区域は、オホーツク総合振興局管内の全域で、担任水域は、宗谷総合振興局とオホーツク総合振興局の境界から知床岬に至る沿岸とその沖合いのオホーツク海南西部海域であり、管内には重要港湾と漁港が多数あります。
北はサハリン、東は千島列島に囲まれた国境の海であり、冬期は厳寒のうえ流氷が来襲する厳しい自然環境にあります。サハリン沖石油開発に伴う原油流出事故が発生した場合には、管内沿岸部に多大な影響が及ぶ可能性があることから、原油流出事故に対応するための訓練を実施しております。
このような厳しい自然環境下においても海の安全・安心を守るため、海難防止や海難救助に海上保安官は日夜従事しています。
1953年(昭和28年) | 11月 | 釧路海上保安部紋別分室として発足 | |
1955年(昭和30年) | 3月 | 釧路海上保安部紋別警備救難署に昇格 | |
1955年(昭和30年) | 8月 | 組織規定改定により紋別海上保安署となる | |
1955年(昭和30年) | 10月 | 巡視艇さぎり PC26(18m型)が網走海上保安署から配置換となる | |
1959年(昭和34年) | 4月 | 巡視船そらち PM57(350トン型)が配属される | |
1962年(昭和37年) | 4月 | 紋別海上保安署が紋別海上保安部に昇格 | |
1962年(昭和37年) | 4月 | 網走海上保安署を紋別海上保安部の管轄下に統合 | |
1964年(昭和39年) | 4月 | 紋別海上保安部通信所が開局 | |
1967年(昭和42年) | 6月 | 巡視艇さぎりPC26が函館海上保安部瀬棚分室へ配置換となる | |
1984年(昭和59年) | 8月 | 巡視船そらち PM57(350トン型)が解役 | |
1984年(昭和59年) | 8月 | 巡視船そらち PM10(500トン型)が就役、配属となる | |
1987年(昭和62年) | 5月 | 紋別海上保安部通信所が廃止 | |
2003年(平成15年) | 11月 | 紋別海上保安部開設50周年 | |
2018年(平成30年) | 9月 | 巡視船そらち PM10は第八管区舞鶴海上保安部へ配置換となり、「いさづ」と改名。翌平成31年6月解役となった | |
2018年(平成30年) | 9月 | 新造巡視船そらち PM57(500トン型)が就役、配属となる | |
2023年(令和5年) | 12月 | 巡視船そらち PM57(500トン型)が網走海上保安署へ配属替となる | |
2023年(令和5年) | 12月 | 巡視船だいせつ PL61(1000トン型)が配属となる |