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海上保安庁の任務

1 治安の確保

 我が国にとって海は、古くから漁業や海上輸送、外国との往来の場として重要な役割を果たしてきました。また、我が国は、多くの人が利用する港湾施設のほか、原子力発電所等の臨海部の重要施設を有しています。
 海上保安庁では、我が国の安定した社会経済や国民生活の維持のため、海上における犯罪の未然防止や法令違反の取締り等を通じ、海上における治安の確保に努めています。

2 生命を救う

 海は、海上交通や漁業、マリンレジャーなどの様々な活動の場として利用され、我々にとって身近な存在ではありますが、時に船舶の衝突・転覆、海浜事故等が発生する危険な場所でもあります。
 海上保安庁では、海の危険性や自己救命策の必要性について周知・啓発活動を行うとともに、海難等が発生した場合には、迅速な救助活動を行い、尊い人命の救助に全力を尽くしています。

3 青い海を守る

 海上保安庁では、私たちの共通の財産である海を美しく保つため、「未来に残そう青い海」をスローガンに、海洋汚染の状況調査、海上環境法令違反の取締り、海洋環境保全に関する指導・啓発等の取り組みを行っています。

4 災害に備える

 海上における災害には、船舶の火災、衝突、乗揚げ、沈没等や、それに伴う油、有害液体物質の排出といった事故災害と、台風、地震等により被害が発生する自然災害があります。
 海上保安庁では、このような災害が発生した場合には、迅速かつ適切な対応により、被害を最小限にできるよう、資機材の整備や訓練等を通じて万全の準備を整えているほか、事故災害の未然防止のための取組みや自然災害に関する情報の整備・提供等も実施しています。

5 海を知る

 「海洋」は、今、開拓の余地を残した「フロンティア」として、改めて注目されています。この「フロンティア」を積極的に利用・開発していくためには、海洋に関する詳細な調査を実施するとともに、調査によって得られた情報を適切に管理・提供していく必要があります。
 このため海上保安庁では、最新の調査機器を駆使し、より広域で綿密な海洋調査を行うことで多種多様な海洋情報を収集しています。また、様々なニーズや関心に合わせた情報を、国民の皆さんが利用しやすい形で提供することで、海洋における様々な活動を支援しています。

6 交通の安全を守る

 我が国の周辺海域では、毎年2500隻前後の船舶海難が発生しています。ひとたび船舶海難が発生すると、人命や財産だけでなく、我が国の経済活動や海洋環境に多大な影響を及ぼすこともあります。
 海上保安庁では、海上交通ルールの設定、航路標識の整備、海難防止活動等を通じて船舶海難を減少させるとともに、船舶の円滑な航行の確保に取り組んでいます。

7 海をつなぐ

 四方を海に囲まれ、世界有数の海運国である我が国にとって、海でつながる諸外国との連携・協力を図り、海で発生する様々な問題を円滑に解決することは非常に重要です。
 海上保安庁では、諸外国の海上保安機関との間で、多国間・二国間の枠組みを通じて、様々な分野での連携・協力を図るとともに、我が国にとって極めて重要な海上交通路の安全確保のため、東南アジアやソマリア沿岸国の海上保安機関に対する能力向上支援を行っているほか、国際機関と連携した様々な取組みも行っています。

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紋別海上保安部

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