巡視船ゆうばりは、大分県臼杵市の臼杵造船所において建造され、昭和60年11月28日に竣工し、網走海上保安署に配属されました。
全長67.8メートル、全幅7.9メートル、総トン数は330トンで、海上保安庁では「500トン型」巡視船と呼ばれています。
ゆうばり船首部の両舷に「PM11」の記載があります。「PM」は「Patrol vessel Medium」の略で、「中型巡視船」の意味となります。「11」は、同型の巡視船において「11番目」の建造だったからです。
中型巡視船の名称は、河川や島から命名しており、「ゆうばり」は「夕張川」が由来です。
巡視船ゆうばりは、徹底した監視取締りの体制を取り、海上における治安の維持に対応しているほか、海難を未然に防ぎ、海で安全に過ごしていただくための海上交通の安全確保の活動も行っています。
また、海難が発生した際には、迅速に捜索、救助を行うための体制を日々整えているほか、海上における災害発生への迅速な対応、美しい海洋環境を守るための海洋環境保全活動を実施しています。