1.AIS(船舶自動識別装置)とは?
 AISとは、utomatic dentification ystemの略称で、日本語で船舶自動識別装置といいます。
 呼出符号、船名、位置、針路、速力、目的地などの船舶情報をVHF帯電波で自動的に送受信し、船舶局相互間、船舶局と陸上局間で情報の交換を行うシステムです。
 2002年(平成14年)に発効したSOLAS条約(海上における人命の安全のための国際条約)により、一定の基準を満たす船舶に対して搭載が義務化されました。(
搭載義務の詳細は、AIS搭載義務船を参照してください。)

2.南九州におけるAIS運用
 南九州を管轄区域とする第十管区海上保安本部では、平成21年7月にAISの運用を開始しました。
 そのサービスエリアは熊本県、宮崎県及び鹿児島県の陸岸から約20海里(約37キロメートル)以内の海域(三池港の区域及びその境界外10,000メートル以内の海域並びに鹿児島県鹿児島郡十島村中之島の北西海域を除く。)です。
 当海上保安本部は、AISの通信機能を活用して、エリア内を航行する船舶に対し安全航行に必要な情報(海難の情報、気象の状況、航路標識の異常の情報、工事・作業・航路障害物の情報など)を提供しています。
また、乗揚げのおそれのある船舶や荒天時に走錨のおそれのある船舶に対し海難防止のための情報を提供し、船舶の安全航行の援助を行っています。