空き缶を利用した簡易レーダー反射器、名付けて「みえな ア缶」(四日市海上保安部考案)について紹介します。
のり網などの定置漁具は、レーダーに映りにくいうえに、海苔が育って沖合いに出ると竹棒が無く、網が水面下に設置されるため一層発見しにくくなるため毎年一般船舶が乗り揚げる事故が発生しています。
この対策として、海苔網設置区域の周りにいれるボンデン(竹竿付きの浮き)等にレーダー反射器を設置してレーダー画面上で漁具の存在を知らせるのが効果的です。
四日市海上保安部では、空き缶を利用した簡易レーダー反射器、名付けて「みえな ア缶」の作成方法を考案しました。
レーダー反射器は数多く設置することが効果的です。この「みえな ア缶」は空き缶を使って比較的安価で簡単に製作できますので費用対効果は抜群です!
レーダー画面を見ていただくと、「みえな ア缶」を取り付けた竹竿のレーダーでの写り具合が、航路ブイや10mFRP船と遜色がないことが分かると思います。
近年、大型船舶と漁船、プレジャーボート等の小型船舶との衝突事故が増えています。
FRP製の船舶はレーダーに映りにくいため、法定備品でレーダー反射器の設置が義務図けられています。
本品は法定備品の基準には達しておらず代用にはなりませんが、法定品の他に2個、3個と付けていただく事でより一層のレーダー視認性UPが図れます。
作り方はこちらからダウンロード(PDF版)
初号機
【350ml缶使用】空き缶レーダー反射器「みえな ア缶」」
弐号機(強度UP、作り方簡単)
改訂版【500ml缶使用】空き缶レーダー反射器「みえな ア缶」
完成写真(アルミ製ハトメで穴を開け5mm紐を付けてみました)
なお、このような2等辺三角形を組み合わせた形のレーダー反射器は、取り付け方によってはレーダー電波を効果的に反射しません。
こちらの注意事項をご覧になって、適切な取扱いを行ってください。
*注意:この簡易レーダー反射器は小型船舶用の法廷備品としての性能を満たすものではありません。