海上標識のルール

晴れた日に、港や岬に立つと大きな船、小さな船が気持ち良さそうにスイスイと走っているのを見ることができます。

ちょっと見たところ全く自由気ままに好きなところを勝手に走っているように見えますが、海には、浅瀬、岩礁、海の下に隠れている暗礁など危険なところもあって、どこでも走れるわけではありません。

船が危険を避け安全に、しかも目的地に効率的に走れるように、海にも陸上の道路に似た航路があります。

しかし、この航路は、陸上の舗装されている道路のように、ひと目で見て判るものではありません。

海のうえは、ちょっと見ただけでは、どこもかしも同じ波間、水面に見えます。

マリンレジャーを含め船が安全にしかも効率的に目的地に航海するためには、自分の位置を正確に地図等で知らなければなりません。このための海の地図を海図(かいず)といいます。そして、自分の船が海図の上でどこにいるのか知るための海のうえの道しるべ、つまり陸上の道路標識のようなもの(みなさんがよく知っている岬のうえに立つ灯台等)を総称して航路標識といいます。

灯台をはじめとする航路標識には、航海の目標となる地点をしめしているもの、安全な海域をしめしているもの、暗礁等の危険をしめしているもの、陸上にあるもの、海のうえにあるものなど目的別に色々なものがありますが、ここでお話ししたいのは、海の上にある色々な標識についてです。

(この日本の沿岸には約5,500以上の航路標識がありますが、そのうち約1,800以上が海上にある標識です。)
水上バイクのようなマリンレジャーを楽しむ皆さんも含め色々な船が安全に効率的に航海するためには、海の標識、すなわち航路標識について良く知っていただくことも必要と思います。

船が港に入るイメージを絵にしてみました。見たこともない色々な標識が色々とあると思います。それでは、これらの海上標識ルール(海上浮標式)(かいじょうふひょうしき)について、ご説明します。

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