JASREPの運用海域は北緯17度以北、東経165度以西です。この海域にある全ての船舶(外航船からヨットまで)から通報を受付けます。
このようにして集められた通報は海上保安庁にあるコンピューターで管理され、船舶の安全運航を見守っています。なお、近年においては高まる海賊対策の一環として、また海上テロ防止の一環としてこのエリア外にある船舶からも通報を受付けています。
海難が発生すると海上保安庁では、海難を起こした船舶情報を調べると共に、付近を航行している船舶を検索し、救助要請を行います。また、24時間ごとに通報することになっている位置通報を送信しなかった船舶に対しては、その船舶の安全を確認するために電話などにより確認を行っています。確認が取れなかった場合には、万が一に備えて巡視船などを向かわせることとしています。
JASREPに参加するには航海計画・位置通報・変更通報・最終通報を送るだけで、費用は特にかかりません。
海上保安庁では、JASREPに少しでも多くの船が参加して、より安全な海を守ることに努めています。
米国ではこのような船位通報制度(Amverといいます。)を1958年から運用しており、多くの人命・財産の救助に貢献してきました。
我が国でも、「1979年の海上における捜索及び救助に関する条約」(通称SAR条約)が発効した昭和60年(1985年)から、日本の船位通報制度(ジャスレップ:JASREP)の運用を開始し、今日まで多くの船舶に参加をしていただいております。
|
|