京浜港横浜区及び川崎区は、臨海工業地帯を控え、多数の大小各種船舶が出入し港内における船舶交通は極めて輻輳しています。
石油精製、石油化学、火力発電等の危険物取扱事業所が多数立地する港内においては、原油、LNG、ケミカル等各種の危険物の荷役が行われているほか、南本牧ふ頭埋立工事、浮島U期埋立工事等の大規模工事が進められているため、航行安全対策、海上防災対策、海洋汚染対策の確立が重要な課題となっております。
また、近年、けん銃を使用した凶悪犯罪の発生や薬物の乱用が深刻な社会問題となっており、さらに、就労を目的とした外国人の密入国も後を絶たない状況にあります。 京浜港には、多数の外国船舶が出入港しており、これらの船舶を利用した銃器、薬物の密輸入や密入国に対する監視取締りを強力に推進していく必要があります。
さらに、大小様々なマリーナや海の公園等の海洋レジャー施設も多く、マリンレジャーが通年盛んに行われています。このため、マリンレジャーに対する安全対策の推進、海難救助体制の充実強化が緊要となっております。