ダイビングを楽しむために
行く前に
〇気象・海象を調べよう!
・警報、注意報が発令されているときはもちろん、天候の悪化が予想されるときは、ダイビングを中止しましょう。また、晴れていても「うねり」があることもありますので、海の状況に注意しましょう。
・海上保安庁では、
海の安全情報で気象情報を提供しています。
・スマートフォンから利用できる
海の安全情報スマートフォン用サイトを利用すると便利です。
・
潮汐カレンダーを利用して、干潮時刻・満潮時刻のおおよその時間を覚えておきましょう。
〇 ダイビングスポットを調べよう!
・北海道沿岸にも色々なダイビングスポットがあります。どんな地形なのか、深度はどれくらいなのか海に入ってから知るのでは遅いのです。潜りに行く前に、どのような場所で潜るのか、しっかりと状況を把握しましょう。
○ダイビング計画
・実際に潜る前には、自分や一緒に潜る人の技術や経験等によってダイビング計画を立てなければなりません。潜水深度や、海面、海中での移動距離等も考え、無理のない計画を立てましょう。また、自分やバディのどちらかでも不安に感じるようなダイビングは絶対にやめましょう。
○届出は?
・せっかく楽しくダイビングに行くのに、密漁者のような目で見られたりするのは悲しいことです。そう思われないためにも、ダイビングスポットの近くの漁業共同組合に連絡をして、できれば届出をしておきましょう。
ダイビング中は
〇波や流れに注意
・海岸線の形状や海底の地形、満潮時・干潮時など、複雑な流れであったり、一時的に強い流れや波が起こったりすることがあります。特に河口付近などは強い沖に出る流れがあり、逆らって泳ぐことはできません。似たようなものには
離岸流も存在します。
離岸流のページ:【離岸流にも注意!】
〇周囲の状況に注意
・浮上した際や、シュノーケリングでの移動中に付近を航行していた船舶とぶつかりケガをする人がいます。周りの状況に気をつけ、船を見かけたら離れるように心がけましょう。
〇深度や潜水時間を守ろう!
・その日の最大深度や潜水時間を前もって決めてきたのに、海の中に入ったら、海の生き物やきれいな景色に目を奪われがち。でも、減圧症等の潜水病を忘れていませんか?時間と深度は絶対に守りましょう。
〇バディの状態把握
・あなたはマリンレジャーの部屋を見たので、ダイビング前にしっかり準備。でも、バディはしっかり準備をしていなかったり、前日に お酒を飲みすぎたかも知れません。また、風邪をひいているかも知れません。そんなことも想像して、ダイビング中にはバディの顔や動きを見て、体調が悪そうじゃないか、無理していないか等の状況を把握しましょう。
〇海の中で知る海の状態
・コンブ等の動き、海水の動きなどで起きる泡。そんな状況は潜った後にしか分かりません。たくさんの泡がある場所は、海水が岩等にぶつかって起きていることが予想されます。コンブ等の海藻も大きく揺れていれば、流れが強いことが予想されます。そのような場所は避けることが一番です。
〇大切な器材
・ダイビングをするには色んな器材が必要です。レンタルであったり、自分で買ったり、決して安い物ではありません。潜っている時も器材に気を配りましょう。しかし、器材より自分の命が1番大切だということを忘れてはいけません。
お役立ち情報
〇風圧差って?
風によって受ける圧力の差です。簡単に言えば、大きい物の方がそれだけ風を受ける面積が広いため、風下に流される速さも速くなるわけです。それを人と船で考えると、当然船の方が大きいので風の力によって風下に流されます。そのため、できることなら風上に逃げましょう。