全般
オープンキャンパスは行っていますか
年2回程度、オープンキャンパスを開催しています。
1回目は、6月上旬に開催される学生祭「海神祭(わたつみさい)」に併せて2日間
2回目は、夏休み期間中の1日間
推薦入試や編入などの制度はありますか
推薦入試は行っていません。また、編入制度もありません。
研修開始までに準備しておくべきことや心構えは何ですか
研修開始後は、船舶職員としての教育のための航海・機関科目の授業のみならず、訓練や乗船実習等を行います。怪我することなく、元気な身体と基礎体力の向上に努めてください。また、英語や理系科目に不安を感じる方は高校卒業程度までのレベルの学習を継続的に復習してもらえれば、円滑に授業に入ることができます。なお、これらができない場合でも各教官が丁寧に教えてくれます。
加えて、入学当初は忙しい日々となるので、必要な準備は可能な限り入学前に済ませてください。
研修の修了が認められないことや留年することはありますか
学業成績不良等のために留年することなどがあります。また、所定のカリキュラムを修了できず、履修が認定されない場合には、退学となることもあります。
入学後にかかる費用はありますか
入学の際に身の回りの生活必需品などを揃えるため、支度費として約10万円が必要になります。入学後は教科書代等として年間で約10万円のほか食費や身の回りのことで毎月数万円かかりますが、毎月の給与で十分に生活できる範囲内の額です。
授業
どのようなカリキュラムがありますか
海上保安庁の幹部職員を養成するため、合計2年間の研修を受けることとなり、幹部海上保安官として、複雑化・国際化している海上保安業務に対応するために必要な高度な専門能力を身に付けるとともに、航海又は機関の各専攻に分かれ、海技免状を取得するために必要な海事系の専門的な知識を習得します。(1年目は、海上保安官として必要な基礎的知識・技能並びに海技免状を取得するための研修。2年目は、幹部海上保安官に必要な高度の知識・技能を習得するための研修。乗船実習等も実施。)
なお、令和6年度以降の初任科入学生については、2年間の研修修了後は、本科生と同様、専攻科(6か月)及び研修科国際業務課程(3か月)に進み、世界一周の遠洋航海や海上保安業務に関する実務教育等を行います。
カリキュラムにコースはありますか
航海・機関のコースがあります。
航海・機関コースの選択は、いつ行い、変更は可能ですか
第二次試験時に提出していただく「調査票」をもとに、コースを決定していくこととなります。原則、決定後の変更はできません。
選択科目はありますか
全て必須科目となり、選択科目はありません。
日課・寮生活
寮生活はどのようなものですか
全寮制が採用されています。起床から就寝に至るまで日課表に従い生活し、同期と共に勉学に励むこととなります。寮内では親切な先輩が丁寧に不安な点を解消してくれます。
また、入学して暫くすれば、時間を効率的に使えるようになり、自由な時間で自習や読書や運動など自分のやりたいことをして過ごしています。
長期休暇はありますか
夏期休暇(夏休み)として約3週間、冬期休暇(冬休み)が約2週間、春期休暇(春休み)が約1週間あり、その期間は原則として寮を閉鎖するので、実家等で自由に生活することになります。
寮は個室ですか、また風呂やトイレは共同ですか
寮の自習室は4人、寝室は10~14人で構成される集団部屋となっており、風呂・トイレも共同となっております。男女についてはそれぞれ別の建物で生活しています。
下宿の借用は可能ですか。また下宿から通うことはできないのですか
申出により可能です。しかしながら、海上保安大学校は全寮制を採用していますので、下宿からの通学は認められません。
自動車の保有はできますか
許可を受ければ保有することができます。
外出や外泊は可能ですか
平日であって翌日も平日の場合は17:15~22:15の間、同じく平日であって翌日が土日又は休日の場合は17:15~22:45の間、土日又は休日であって翌日が平日の場合は06:30~22:15の間、土日又は休日であって翌日も土日又は休日である場合は06:30~22:45の間、それぞれ外出が可能ですし、土日又は休日の前日においては、届け出ることによって外泊することも可能です。
スマホ・携帯電話は使用可能ですか
使用することができます。ただし、授業中のスマホ等の携帯及び使用は、授業担当教官が許可した場合を除き、禁止です。
クラブ・サークル活動はありますか
初任科は7・8時限目まで授業がある場合が多く、本科のように体育部活動への所属が必須ではありませんが、限られた時間のなかでも、本人の工夫次第で体育部活動等への参加は可能です。
その他では、邦楽同好会、行政法ゼミ、学生音楽隊、応援団、救難同好会、ライフセービングクラブ、茶道同好会などが本科学生有志で活動していますが、初任科研修生も積極的に参加することで本科学生などと活発な交流をすることができます。
訓練
どのような訓練が行われますか
総合指揮(基本動作、統率管理)訓練、防火訓練、端艇(カッター)訓練、水泳訓練、逮捕術訓練、拳銃訓練等が実施されます。夏期休暇(夏休み)前には、海での遠泳訓練が行われ、初任科1年目に3マイル(約5.6km)を泳ぎます。1月には、耐寒訓練(端艇、逮捕術、長距離走)が行われます。
全く泳げませんが、遠泳は大丈夫ですか
例年7月上旬に遠泳訓練があり、初任科生にあっては、3海里(約5.6km)を泳ぎ切るための泳力が必要になります。遠泳訓練までに水泳の授業や事前訓練が繰り返し行われるため、水泳が苦手な研修生も段階的に泳げるようになれますが、全く泳げないような場合には、入学前までにクロール100m以上、平泳ぎ300m以上を目安に泳げるようにしておけば、余裕をもって訓練に臨むことができます。
乗船実習について教えてください
乗船実習では、各授業で学んだ知識・技能を航海実習において実地体験し、船舶の運航技術等の基本を身につけます。運航技術等を磨くとともに、さまざまな訓練を通じて巡視船艇幹部職員としての実践力や統率力を養います。
乗船実習期間は、2年間の研修期間中に3.5ヵ月程度、専攻科等の研修期間中に5.5カ月程度となっています。
女性も男性と同じ内容の訓練を行うのですか
女性も男性と同じ内容の訓練を実施します。
卒業後
研修修了後のキャリアパスを教えてください
進路については、希望や適性により個人差がありますが、一般的には、研修等修了後、初級幹部として全国各地の巡視船に主任の士として配属され、約3年程度の船艇勤務を行い、その後陸上の勤務となります。その後、2~3年ごとに、船艇職員と陸上職員の勤務を経てキャリアアップしていきます。
巡視船に乗船せず、陸上勤務のみを続けることは可能ですか
採用後の任用については、職員の希望と適性を総合的に判断しており、基本的には、幹部となるために必要な幅広い視野と現場感覚の両面を養うため、巡視船勤務及び陸上勤務の双方を交互に経験することとなります。
研修修了後の勤務地はどこになりますか。修了時に希望を出すことは可能ですか
研修修了後の勤務地は全国の巡視船であり、勤務先は様々です。希望する勤務地は事前に確認しますが、適性や勤務先の人員状況などを考慮して決定するため、希望に沿えない場合もあります。
潜水士等特殊な仕事に就くことは可能ですか
本人の希望と適性を総合的に判断して任用しており、希望すれば特殊な仕事に就ける可能性があります。
特殊救難隊・特殊警備隊等で勤務することは可能ですか
本人の希望と適性を総合的に判断して任用しており、希望すれば特殊な仕事に就ける可能性があります。
パイロット・航空整備士になることは可能ですか
本人の希望と適性により、パイロットや航空整備士になることも可能です。
パイロットや航空整備士の要員は、在学中に行う希望調査で希望があった研修生の中から選抜され、パイロットを希望する研修生には身体検査などの適性検査も行います。
研修修了後は、他の研修生と同様、現場の巡視船に主任航海士や主任機関士として約4カ月~1年間乗船した後、航空要員となるための研修を行います。パイロットは、防衛省(委託研修)、海上保安学校宮城分校、北九州航空研修センター又は民間養成施設で約2年間の研修を受け、航空基地等に配属されます。
航空整備士は、民間養成施設等で約4ケ月間の研修を受け航空基地等に配属されます。
なお、パイロットや航空整備士の研修は、卒業後の研修機関で行うため、在学中の授業については、他の研修生と同じように航海科や機関科の専門基礎科目の授業を受け修得する必要があります。
※パイロットや航空整備士として選抜されるのは毎年各1名程度の非常に狭き門となっています。また、初任科は将来の幹部候補を養成する課程のため、航空基地等へ配属後は、航空基地等の勤務及び本庁等の陸上勤務の双方を交互に経験することとなります。当庁航空要員への道は、海上保安学校航空課程や一般課程航空整備コースもあるため、自身の希望に沿った受験をお願いします。
※パイロットや航空整備士は搭乗する機体や整備する機体に応じたそれぞれの免許を取得する必要があります。
男女による配偶先や処遇の違いはありますか
男女による配属先や処遇の違いはありません。
よくある質問