目次
1.海上保安庁全般
- 海上保安庁はどのような仕事をしていますか
- 海上保安庁は、「海上の安全及び治安の確保を図ること」を任務としています。この任務を果たすため、広大な「海」を舞台に、国内の関係機関のみならず、国外の海上保安機関とも連携・協力体制の強化を図りつつ、治安の確保、海難救助、海洋環境の保全、自然災害への対応、海洋調査、海洋情報の収集・管理・提供、船舶交通の安全の確保等、多種多様な業務を行っています。
- 海上保安官になるためにはどうすればいいのですか
-
海上保安官になるには、基本的には次の採用制度があります。
このほか中途採用制度がありますが、詳しくは海上保安庁ホームページをご覧下さい。
① 海上保安大学校(本科/初任科)に入校し卒業する
② 海上保安学校のいずれかの課程に入校し卒業した者
③ 海上保安学校(門司分校)に入校した者
④ 国家公務員採用総合職試験(院卒者試験)又は国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)に合格した者(これと同等の能力を有すると海上保安庁長官が認める者を含む。)で海上保安庁に採用された者 - 海上保安庁の職員数はどのくらいですか
- 定員数は、約14,000 人です。
- 海上保安庁の女性職員はどのくらいですか
- 約1000 人の女性職員がいます。
- 女性職員も男性職員同様に現場で活躍していますか
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平成26 年度には、女性の活躍推進や、ワークライフバランスの推進に向けた政府全体の取組などを踏まえ、海上保安庁次長を本部長とする「海上保安庁女性職員活躍・ワークライフバランス推進本部」を設置し、女性職員が活躍できる職場環境の整備を進めています。
女性職員の活躍の場は、巡視船艇や管区本部等での勤務のほか、外国語を用い外国人犯罪の捜査を行う国際捜査官、鑑識技術を用い客観的な証拠を収集する鑑識官、適切な情報提供により船舶交通の安全を確保する運用管制官、飛行機からの哨戒や救助活動を行う飛行士(パイロット)、航空機の整備を行う整備士などの、専門技術を駆使して活躍する職種から、海上保安部長や巡視船船長など、幹部職員としてその重責を担う職まで多岐にわたっています。 - 受験を考えている者ですが、どの試験を受けたらよいですか
- 海上保安庁ホームページに各採用試験の受験資格等を掲載しているほか、職種から選ぶ方法などを掲載しております。詳しくは海上保安庁ホームページをご確認ください。
- どのような研修制度がありますか
-
ほとんどの海上保安官は、大学校・学校を卒業後巡視船艇に配属されます。その後は、経験をつみながら、自分の適性や希望に応じて様々な研修を受けることで、それぞれが目指す道に向けてキャリアアップを図っていきます。
〇海上保安大学校特修科
海上保安学校卒業者・門司分校修了生を対象とした将来の幹部候補生を養成する研修です。一定期間現場で仕事をした後、選抜された職員が、初級幹部として必要な素養を身につけます
〇潜水研修
海難事故が発生した場合に、転覆船舶等に取り残された方の救出や漂流者の救助等にあたる潜水士を養成する研修です。約2 か月にわたる研修・訓練では、潜水業務に必要な知識・技術、転覆船を想定した救助活動等を行います。
〇航空整備士研修
航空機の整備を行うエキスパートを養成する研修です。海上保安学校在学中に選抜試験に合格した者等が、航空機の機種毎に必要な知識・技能を身につけます。
〇語学研修
外国人犯罪の捜査を行うためには外国語が不可欠であり現場の捜査で必要なプロフェッショナルを養成する研修です。研修修了後国際捜査官等として犯罪捜査等の業務に従事します。 - 給与について教えてください
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海上保安官の給与(諸手当を含む)は、一般職の国家公務員の給与に関する法律等の法令の定めに従い支給されています。以下に海上保安官の月収の例を紹介します。
例1)保安学校卒、大型巡視船の士補、25 歳、独身の場合 約25 万円
例2)保安大学校卒、大型巡視船の主任、25 歳、独身の場合 約26 万円
例3)保安学校卒、40 歳、既婚、子供2 名の場合 陸上勤務(海上保安部の係長)約37 万円海上勤務(巡視艇船長) 約40 万円
例4)保安大学校卒、陸上勤務(海上保安部の課長)、40 歳、既婚、子供2 名の場合 約49 万円 - 休日・休暇について教えてください
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勤務地にもよりますが、年間125 日あります。
例)巡視船艇の勤務は4 週間で8 日の休みを基本としています。また有給休暇は年間で20 日認められています - 海外勤務や他機関への出向はありますか
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海上保安官には、大使館や国際機関などの在外機関に外交官として出向する機会があります。出向先の例としては、ロシア・中国・韓国等の近隣の国々に加え、東南アジア諸国や欧米等もあります。
多様化する海上保安業務に対応するためには、国内外の関係機関との連携は極めて重要です。海上保安庁では、 関係機関との人事交流を推進し、広い見識を備えた海上 保安官の育成に努めるほか、さらなる関係機関との連携 強化を進めています。 - 職員住宅について教えてください
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独身用又は世帯用の国家公務員宿舎に入居することができます。
なお、宿舎の戸数に限りがあるため、民間アパートなどの使用をお願いする場合があります。(民間アパートなどを使用する場合は、住居手当が支給されます。) - 海上保安庁のイベントについて教えてください
- 海上保安庁では様々なイベントを全国で実施しております。詳細は海上保安庁ホームページトップ画面information をご確認ください。
2.採用試験
- 共通
- 以下、共通の項目になります。
- 過去に出題された問題を入手したいのですが
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過去問題の配布は行っていませんが、同海保HP内「受験案内・試験結果」の出題例のページをご確認ください。
また、人事院に情報公開を請求すれば、有料で入手することができます。手続きにつきましては、人事院開示請求窓口(人事院人事行政情報センター[電話03-3581-5311(代)]へお問い合わせください。
なお市販の問題集としては以下の(1)~(5)のようなものがあります。
(1)海上保安大学校・海上保安学校採用試験問題解答集―その傾向と対策―(成山堂書店)
(2)海上保安大学校・海上保安学校への道(成山堂書店)
(3)大学入試シリーズ 海上保安大学校・気象大学校(教学社)
(4)海上保安大学校学生採用試験問題集解答集(株式会社 海)
(5)海上保安学校学生採用試験問題集解答集(株式会社 海) - 人物試験はどのような形で行われるのですか
- 人物試験は、受験者の人柄や対人的能力をみるための試験で、個別面接により行われます。
- 身体測定の基準について教えてください
-
身体測定の結果、次のいずれかに該当する者は不合格となります。(保校航空課程を除く。)
○身長が男子157cm、女子150cm に満たない者(保校海洋科学課程を除く。)
○体重が男子48kg、女子41kg に満たない者(保校海洋科学課程を除く。)
○視力(裸眼又は矯正)がどちらか1眼でも0.6 満たない者
○色覚に異常のある者(職務遂行に支障のない程度の者は差し支えない。)
○どちらか片耳でも2,000、1,000、500 各ヘルツでの検査結果をもとに算出した聴力レベルデシベルが、40 デシベル以上の音の失聴のある者
○四肢の運動機能に異常のある者
保校航空課程については、次のとおりです。
○身長が158cm に満たない者又は190cm を超える者
○体重が男子48kg、女子41kg に満たない者
○各眼が裸眼で0.7 以上及び両眼で1.0 以上の遠見能力を有しない者又は各眼について、各レンズの屈折度が(±)8 ジオプトリーを超えない範囲の通常眼鏡により0.7 以上、かつ、両眼で1.0 以上に矯正することができない者。
○どちらか一眼でも、80cm の視距離で、裸眼又は矯正により近見視力表(30cm 視力用)の0.2 の視標を判読できない者
○どちらか一眼でも、30~50cm の視距離で、裸眼又は矯正により近見視力(30cm 視力用)の0.5 の視標を判読できない者
○色覚に異常のある者
○どちらか片耳でも2,000、1,000、500 各ヘルツでの検査結果をもとに算出した聴力レベルデシベルが、35 デシベル以上の音の失聴並びに3,000 ヘルツでの検査結果をもとに算出した聴力レベルデシベルが、50 デシベル以上の音の失聴のある者
○その他操縦士として航空業務に支障のある者
※詳細は海保HP 内「受験案内・試験実施結果」の受験案内のページをご確認ください。 - 受験案内の中で、裸眼視力又は矯正視力がどちらか1眼でも0.6 に満たない者は不合格とあるが、矯正視力で0.6 以上あれば問題ないか
- 視力検査の基準は、「視力(裸眼又は矯正)がどちらか1眼でも0.6 満たない者」となっており、眼鏡あるいはコンタクトレンズを使用して0.6 以上あれば問題ありません。
- 体力検査の内容について教えてください
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体力検査は、上体起こし、反復横跳び及び鉄棒両手ぶら下がりについて、それぞれ基準を満たすかどうかを検査します。基準は、次のとおりであり、基準に達しないものが一つでもある場合は、不合格となります。
○上体起こし(海洋科学課程を除く)
ひざを曲げ、あおむきに寝た姿勢で、30 秒間のうちに何回上体を起こすことができるかを検査します。男子21 回以上、女子13 回以上を基準とします。
○反復横跳び(海洋科学課程を除く)
100cm 間隔に引かれた3 本のライン上で、20 秒間のうちに何回サイドステップすることができるかを検査します。男子44 回以上、女子37 回以上を基準とします。
○鉄棒両手ぶら下がり
水平に設置された直系2.8cm の鉄棒を両手でにぎり、両足を床から離してぶら下がり、10 秒以上耐えることができるかを検査します。 - 受験料はいくらですか
- 国家公務員採用試験であることから、受験料は無料です。
- 入学金、授業料は必要ですか
- 海上保安大学校、海上保安学校ともに入学金は、授業料は一切必要ありません。また、学内の生活に必要な制服や寝具類は貸与されます。ただし、教科書、食費、身の廻り品等は自己負担です。
- 海上保安大学校、海上保安学校は自宅から通学できますか
- 海上保安大学校、海上保安学校において、就学中は全員が校内にある寮で生活します。
- 受験するにあたって有利となる学校や学科はありますか
- 受験に際して、どこの学校又は学科が有利になるというものはありません。
- 海上保安官に向いている人はどんなひとですか
- 海上保安庁の仕事は、幅広い業務があり、一概に向き不向きは決められませんが、船は一度出港すると何日も帰ることができない場合もありますし、仕事は組織で進めていくので、チームワークを重視する人が向いていると思います。
- 最終合格しても採用されないことがありますか
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最終合格者として発表されても、採用予定数の関係上、採用内定者と未内定者に分けられます。
採用内定者には、採用内定通知書を送付させていただき、海上保安大学校(学校)への入学の意思確認をさせていただいた後、採用を決定させていただきます。
未内定者は、採用内定者の辞退により、繰り上げ内定として採用内定通知書による通知がない限り採用されません。国家公務員採用試験であることから、このような形態であることをご理解ください。 - 受験申込書、受験案内(募集要綱)はいつごろ配布されるのですか
-
海上保安大学校(本科)6月中旬
海上保安大学校(初任科)2 月上旬
海上保安学校(4月入校) 6月中旬
海上保安学校(特別)(10 月入校)3月上旬
海上保安学校(門司分校)<有資格者対象> 5月中旬及び10月中旬
※例年上記のとおりですが、変更される場合がありますので、詳細については受験の際に必ず確認して下さい。 - 受験申込書、受験案内及び資料(大学・学校パンフ等)が欲しいのですが、どのように請求すればいいのですか
- 海上保安庁では様々なイベントを全国で実施しております。詳細は海上保安庁HPトップ画面information をご確認ください。
- 採用試験に年齢による制限はありますか
-
海上保安大学校(本科)については、試験年度の4 月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して2 年を経過していない者及び試験年度の3 月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者、若しくは人事院がこれと同等の資格があると認める者であること。
海上保安大学校(初任科)については、試験年度の4 月1 日における年齢が30歳未満の者かつ大学を卒業した者及び試験年度3 月までに大学卒業見込みの者、若しくは人事院がこれと同等の資格があると認める者であること。
海上保安学校及び海上保安学校(特別)については、
(1)試験年度の4 月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して12年(特別試験については、13年)を経過していない者及び試験年度の3 月(特別試験については、9月)までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者
(2)高等専門学校の第3学年の課程を修了した者であって、試験年度の4月1日において当該課程を修了した日の翌日から起算して12年(特別試験については、13年)を経過していないもの等人事院が(1)に揚げる者と同様の資格があると認める者海上保安学校(門司分校)<有資格者対象>については、試験区分等により、受験資格等が違いますので、詳細は同HP受験案内・試験実施結果をご確認ください。 - 採用試験において、高等学校等採用前の学校の成績は考慮されますか
- 採用試験において、採用前の学業成績等を考慮することはありません。
- 海上保安大学校(本科/初任科)と海上保安学校の採用試験を併願することはで
- 受験資格等の条件があえば、可能です。
- 推薦入試や編入などの制度はありますか
- 海上保安大学校(本科/初任科)、海上保安学校、海上保安学校(門司分校)では、推薦入試は行っていません。また、編入制度もありません。
- 海上保安大学校(本科)採用試験
- 以下、海上保安大学校(本科)採用試験の項目になります。
- 試験科目について教えてください
-
第一次試験の試験種目は「基礎能力試験(多肢選択式)」、「学科試験(多肢選択式、記述式)」、「作文試験」です基礎能力試験は、一般的な知識(国語、社会、数学、理科など)及び知能(文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈)についての筆記試験です。
学科試験は、
① 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列、ベクトルの分野に限る。)
② 英語Ⅰ、英語Ⅱ、リーディング、ライティング
についての筆記試験で、多肢選択式と記述式で行われます。
第二次試験は、第一次試験の合格者に対し、性格検査、人物試験、身体検査、身体測定、体力検査が行われます。 - 海上保安大学校(本科)の本年度の試験日程を教えてください
- 第1次試験日を10月末に予定しております。詳細は、同海保HPの受験案内・試験実施結果をご確認ください。なお海上保安大学校(本科)の受験申込書、受験案内(募集要綱)の配布は6月中旬を予定しております。
- 海上保安大学校(本科)の偏差値はどのくらいですか
- 海上保安大学校(本科)の採用試験は、人事院が実施している国家公務員採用試験の一つですので、一般大学と試験科目が異なることと、抽出データがないことから、偏差値として計算されたものはありません。
- 試験科目から見ると、文系からの受験でも大丈夫ですか
-
受験することには文系、理工系により区別はありません。
試験の出題範囲については、数学は数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(数列、ベクトルの分野に限る。)、物理、化学は物理Ⅰ、化学Ⅰまでの範囲となっています。また物理、化学はいずれか1 科目選択となっています。
なお、実際に文系出身者も採用試験に合格し、入学しています。 - 海上保安大学校(本科)を受験するにあたり有利となる学校や学科はありますか
- 海上保安大学校の受験に際して、どこの学校又は学科が有利になるというものはありません。高等学校を卒業された方ならどなたでも受験可能で、どの学科を選択されていても結構です。
- 競争倍率を教えてください
- 詳細は、同海保HPの受験案内・試験実施結果をご確認ください。
- 受験資格について教えてください
- 海上保安大学校(本科)については、試験年度の4 月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して2 年を経過していない者及び試験年度の3 月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者、若しくは人事院がこれと同等の資格があると認める者であること。詳細は同HP受験案内・試験実施結果をご確認ください。
- 海上保安大学校(初任科)採用試験
- 以下、海上保安大学校(初任科)採用試験の項目になります。
- 試験科目について教えてください
-
第1次試験の試験種目は「基礎能力試験(多肢選択式)」、「課題論文試験」です。
第2次試験は、第1次試験の合格者に対して実施し、試験種目は、人物試験、身体検査、身体測定、体力検査です。
基礎能力試験(多肢選択式試験)の内容は、基礎能力試験(多肢選択式)は、国家公務員専門職試験(大卒程度)と同様の試験問題です。公務員として必要な基礎的な能力(知能 及び知識)を問うものです。
課題論文試験の内容は、文章による表現力、課題に対する理解力・判断力・思考力などについての筆記試験で、時事的な問題に関するもの、事例課題を予定しております。 - 海上保安大学校(初任科)の本年度の試験日程を教えてください
- 第1次試験日を6月に予定しております。詳細は、同海保HPの受験案内・試験実施結果をご確認ください。なお海上保安大学校(初任科)の受験申込書、受験案内(募集要綱)の配布は2月上旬を予定しております。
- 試験科目から見ると、文系からの受験でも大丈夫ですか
- 受験することには文系、理工系により区別はありません。
- 海上保安大学校(初任科)を受験するにあたって有利となる学部や学科はありま
- 有利となる学部・学科はありません。
- 競争倍率を教えてください
- 詳細は、同海保HPの受験案内・試験実施結果をご確認ください。
- 受験資格について教えてください
- 海上保安大学校(初任科)については、試験年度の4 月1 日における年齢が30歳未満の者かつ大学を卒業した者及び試験年度3 月までに大学卒業見込みの者、若しくは人事院がこれと同等の資格があると認める者であること。
- どのような課程なのか
- 「海上保安官採用試験」は、幹部海上保安官を養成するため、令和2年度国家公務員採用試験(専門職)大卒程度の者を対象として、新設した課程です。令和2年度の採用試験で採用された者は、令和3年4月から、海上保安大学校において、1年間の研修(以下「大卒課程(仮称)」という。)を受けた後、無試験で特修科(1年間)に編入します。この2年間の研修において、海上保安庁の幹部職員として海上保安業務を遂行するために必要な学術や技能を教授し、併せて心身の練成を図ります。
- 海上保安学校(4月入校)採用試験
- 以下、海上保安学校(4月入校)採用試験の項目になります。
- 試験科目について教えてください
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第一次試験の試験種目は、各課程共通の「基礎能力試験(多肢選択式)」の他、船舶運航システム課程は「作文試験」、航空課程・情報システム課程・海洋科学課程は「基礎能力試験(多肢選択式)」です。
基礎能力試験は、一般的な知識(国語、社会、数学、理科、英語など)及び知能[文章理解(英文を含む)、判断推理、数的推理、資料解釈]についての筆記試験です。
学科試験は、数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B(ベクトルの分野に限る。)、物理Ⅰ(航空課程、海洋科学課程のみ)、英語Ⅰ及び英語Ⅱについての筆記試験で行われます。
第二次試験は、第一次試験の合格者に対し、性格検査、人物試験(航空課程を除く)、身体検査、身体測定、体力検査が行われます。
なお、航空課程は第二次試験の合格者に対し、第三次試験として身体検査(精神及び神経系)、性格検査、人物試験及び適性試験が行われます。 - 海上保安学校(4月入校)の本年度の試験日程を教えてください
- 第1次試験日を9 月に予定しております。詳細は、同海保HPの受験案内・試験実施結果をご確認ください。なお海上保安学校(4 月入校)の受験申込書、受験案内(募集要綱)の配布は6月中旬を予定しております。
- 航空課程と船舶運航システム課程を二つ受験することはできますか
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海上保安学校学生採用試験については、船舶運航システム課程・航空課程・情報システム課程・管制課程・海洋科学課程があり、同じ日程で行いますので、違う課程の採用試験を併願することはできません。
海上保安大学校(本科/初任科)採用試験とは日程が違いますので、受験資格があれば併願することができます。 - 海上保安学校のコース(課程について)教えてください
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海上保安学校には船舶運航システム、航空課程、情報システム課程、管制課程、海洋科学課程の5つの課程があります。船舶運航システムは1年制で、航海、機関、主計の3コースが設置されています。
航空課程は1年制で、航空機の操縦要員となるために必要な知識と技能を学びます。
情報システム課程は2年制で、巡視船艇や航行援助施設の無線・通信機器等の情報システム及び航路標識などの保守・管理の基礎を学びます。
管制課程は2 年制で、船舶交通の管制に関する知識・技能を修得します。
海洋科学課程は1 年制で、海上交通の安全確保、海洋の利用・開発等に不可欠な海洋科学基礎資料の収集・解析に必要な海洋調査技術を修得します。 - 競争倍率を教えてください
- 詳細は、同海保HPの受験案内・試験実施結果をご確認ください。
- 受験資格について教えてください
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海上保安学校については、
(1)試験年度の4 月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して12年を経過していない者及び試験年度の3 月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者
(2)高等専門学校の第3学年の課程を修了した者であって、試験年度の4月1日において当該課程を修了した日の翌日から起算して12年を経過していないもの等人事院が(1)に揚げる者と同様の資格があると認める者 - 海上保安学校(10 月入校)採用試験
- 以下、海上保安学校(10 月入校)採用試験の項目になります。
- 海上保安学校の試験とはどう違うのですか
- 海上保安学校(4 月入校)の試験と大きな違いはありませんが、海上保安学校(10 月入校)は船舶運航システム課程のみの採用試験となっています。なお10 月入校の海上保安学校採用試験名を、海上保安学校学生採用試験【特別】といいます。
- 海上保安学校(10 月入校)の本年度の試験日程を教えてください
- 第1次試験日を6月に予定しております。詳細は、同海保HPの受験案内・試験実施結果をご確認ください。なお海上保安学校(10月入校)の受験申込書、受験案内(募集要綱)の配布は3月上旬を予定しております。
- 競争倍率について教えてください
- 詳細は、同海保HPの受験案内・試験実施結果をご確認ください。
- 受験資格についておしえてください
-
海上保安学校(10 月入校)については、
(1)試験年度の4 月1日において高等学校又は中等教育学校を卒業した日の翌日から起算して13年を経過していない者及び試験年度の9月までに高等学校又は中等教育学校を卒業する見込みの者
(2)高等専門学校の第3学年の課程を修了した者であって、試験年度の4月1日において当該課程を修了した日の翌日から起算して13年を経過していないもの等人事院が(1)に揚げる者と同様の資格があると認める者 - 海上保安学校(門司分校)<有資格者対象>採用試験
- 以下、海上保安学校(門司分校)<有資格者対象>採用試験の項目になります。
- 海上保安学校の試験とはどう違うのですか
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「船艇職員・無線従事者・航空機職員採用試験」は有資格者を対象とした試験であり、必要な資格としては、海技免状、無線従事者免許、航空整備士及び事業用操縦士等の免許となります。
詳細は、同海保HPの「受験案内・試験実施結果」受験案内をご確認願います。 - 競争倍率について教えてください
- 近年の受験状況及び採用結果は海上保安庁HP に掲載しております、同海保HPの「受験案内・試験実施結果」試験実施結果をご確認ください。
- 教養試験の内容は?
- 教養試験過去問題は提供しておりませんが、出題範囲は、高校卒業程度となります。国家公務員採用一般職(高卒)試験相当の問題が出題されると考えて下さい。
- 受験資格に定める資格を取得予定だが、受験は可能か?
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試験区分「航海」「機関」「通信・技術」「整備」「航空通信」にあっては、受験資格に定める免許等を採用日までに資格取得見込みであれば受験することが可能ですが、試験区分「飛行」においては、受験時に事業用操縦士の資格以上の技能証明を有している必要があります。
なお、取得見込みで受験し、最終合格した場合についても、採用日までに有効な免許等を取得できなかった又は取消となった場合は採用されません。 - 海上保安学校(宮城分校)採用試験
- 以下、海上保安学校(宮城分校)採用試験の項目になります。
- 海上保安学校の試験とはどう違うのですか、一般募集はありますか
- 海上保安学校(宮城分校)は、海上保安学校航空課程を卒業した者及び海上保安学校(門司分校)の航空機職員(飛行)、航空機職員(整備)で入校した者を養成する教育機関です。一般募集はありません。
3.海上保安大学校(本科)
- 全般
- 以下、全般の項目になります。
- 学生には給料が支給されるそうですが、手取りはどの位になるのでしょうか
- 海上保安大学校(本科)は採用と同時に国家公務員となり、月額148,600 円の給与と年2回の期末・勤勉手当(ボーナス)が支給されます。なお、在学中給料は一律です。
- 海上保安大学校を卒業できないことや留年することもありますか
- 所定のカリキュラムを修了できず、履修認定が受けられない場合には、卒業ができないことがあります。
- 海上保安学校との違いについて教えてください
-
海上保安大学校(本科及び初任科)は海上保安庁の幹部職員を養成することを目的として、採用した学生に対し海上保安業務に必要な高度な学術や技能を教授します。海上保安大学校(本科)の教育期間は4年、専攻科6カ月及び研修科国際業務課程3カ月の合計4年9カ月です。
海上保安大学校(初任科)の教育期間は1年間の研修を受けた後、無試験で特修科(1年間)に編入しますので、合計2年です。
海上保安学校は海上保安庁の一般職員を養成することを目的として、採用した学生に対し海上保安業務に必要な学術や技能を教授します。教育期間は課程により1年と2年に分かれています。 - 海上保安官採用試験(大卒課程)との違いを教えてください
- 海上保安大学校(本科)と海上保安大学校(初任科)はともに、海上保安庁の幹部海上保安官を養成するため課程です。海上保安大学校(本科)の場合、高卒者を対象とした、4 年9 ヵ月(専攻科6カ月及び研修科国際業務課程3カ月を含む)の課程であり、海上保安大学校(初任科)の場合は、大卒者を対象とした、2年(特修科を含む)の課程です。カリキュラム等の違いなどは、同海保HP内、海上保安官になるの各ページをご確認ください。
- 体力に自信がなくても平気ですか
- 例年体力に自信がない学生も入学してきますが、教官の指導及び学生の努力により卒業までには海上保安官として必要な体力をつけていきます。
- 普通の大学とは違うのですか
- 海上保安大学校は、文部科学省所管外の大学校です。海上保安大学校は将来の海上保安庁の幹部となる職員として必要な高度な知識と技能を教授します。教育内容は、一般大学と多くの共通点を持ちながらも、広範にわたる海上保安業務の職責を全うするための資質を培いながら、将来に向かって自分の可能性を伸ばそうとするフロンティア精神養成するもので、優れた人格とリーダシップの育成、高い教養と見識の習得、強靭な体力・気力の錬成の3 つを教育方針に揚げている大学校です。
- 遠洋航海は世界一周をすると書いてありますが、寄港地はどこになるのですか
- 練習船こじまの世界一周の遠洋航海実習では、太平洋・大西洋及びインド洋等の航海を通じ、船舶運航に関する知識・技術を向上させるとともに、寄港地の関係機関や市民の方々との交流を通じて国際感覚を養える寄港地を選定したいます。
- 女子学生はどれくらいいるのですか、在学している学生数はどれくらいですか
- 海上保安大学校(本科)の女子学生学生数は約40人が在学しています。
- 部活やサークルなどはあるのですか
-
海上保安大学校の教育方針の一つである「強靭な気力・体力の育成」のため、学生は必ず体育系サークルに所属し、原則として、平日の7・8時限目においてサークル活動をすることとなっています。現在活動しているのは、カッター部、柔道部、剣道部、サッカー部、水泳部、テニス部、バスケットボール部、野球部、ヨット部、ラグビー部、逮捕術部があります。
これらのサークルのほか、行政法ゼミ、学生音楽隊、応援団、救難同好会、茶道同好会などの学生有志で活動しています。 - オープンキャンパスは行っていますか
- 例年、6月上旬の土日に開催される学生祭「海神祭(わたつみさい)」に併せて、2日間、7月中旬の土日祝の1日間の年2回実施しています。詳細は同海保HPのイベント情報・説明会のページをご確認ください。
- 夏休みや冬休みはありますか
- 夏期日課(夏休み)として約4週間、冬期日課(冬休み)・春期日課(春休み)としてそれぞれ約2週間があり、その期間は原則として寮を閉鎖し、実家等で生活することになります。
- 授業
- 以下、授業の項目になります。
- どのような授業がありますか
- 海上保安庁の幹部職員となるために採用された学生に対して、幅広い教養を身につけるための哲学、文学などの基礎教育科目、専門教育を受けるため国際政治、海洋学、航海学、機械力学、情報理論などの専門基礎科目、複雑化、国際化している海上保安業務に対応するための行政法、国際法、警察管理政策、海難救助工学などの専門科目、特殊技能を身につけるための逮捕術などの訓練科目、小型船舶の操船技術や通信実技などの実習科目、そして練習船による乗船実習があります。
- 授業科目は選択できますか
-
海上保安大学校(本科)においては、細かくは選択できませんが、1学年時にロシア語、中国語、韓国語のいずれか、柔道、剣道のいずれかを、2学年時に第一群(航海)、第二群(機関)、第三群(情報通信)に分かれ群別科目を選択できます。
- 普通科以外(商業等)から入学した場合、授業についていけますか
- 授業については、新たな科目も多く、ついていけるかどうかは、学生個人の努力によるもので、出身校は、関係ありません。
- 授業は海に関するものばかりなのですか
- 海に関する授業のみならず、国際化している海上保安業務に対応するための行政法、国際法、警察管理政策などの専門科目があります。
- 在学中に何か資格をとれるのですか
-
海上保安大学校(本科;一群(航海)・二群(機関))の履修により取得できる資格は、「第一級海上特殊無線技士、第二級陸上特殊無線技士」です。また、受験により取得する資格としては、「一・二・級海技士(航海・機関)の筆記試験、一級小型船舶操縦士」です。なお、海上保安大学校(本科;一群(航海)・二群(機関))においては、三級海技士(航海・機関)筆記が免除になります。
海上保安大学校(本科;三群(通信))の受験により取得する資格としては、第三級海上無線通信士、航空無線通信士、第二級陸上無線技術士、第二級海上無線通信士、基本情報技術者試験などがあります。 - 日課・寮生活
- 以下、日課・寮生活の項目になります。
- 全寮制を採用しているということですが、その必要性を教えてください
- 海上保安庁は制服官庁、規律官庁であり、業務の実施が基本的に船を単位として行われることから、初級幹部海上保安官を要請する海上保安大学校においても、上級生指導等を通じたリーダーシップの涵養等を目的に全寮制が採用されています。起床から就寝に至るまで時間割に従い生活することとなります。また、原則として各学年1名の計4名で自習室を構成し、複数の自習室で班を構成して、これらの自習室や班を単位として様々な行事等が実施されます。
- 寮での上下関係は厳しいですか
- 寮生活は、上級生指導等を通じたリーダーシップの涵養等を目的に行われていますので、厳しい面もありますが、あくまでも良識の範囲内でのことです。
- 自動車の保有はできますか
- 3学年以上であれば許可を受ければ保有することができます。
- 外出や外泊は可能ですか
- 勤務日であって翌日が勤務日の場合は17:15~22:15、同じく勤務日であって翌日が週休日又は休日の場合は17:15~22:45 の間、週休日又は休日であって翌日が勤務日の場合は06:30~22:15、週休日又は休日であって翌日も週休日又は休日である場合は06:30~22:45の間、それぞれ外出が可能ですし、週休日又は休日の前日においては勤務日であるなしにかかわらず、届け出ることによって外泊することも可能です。
- 下宿等を借りることは可能ですか。また、下宿から通うことはできないのですか
- 3 学年以上であれば下宿を借りることは可能です。しかしながら、本校が全寮制を採用していることから、下宿からの通学は認められません。
- 携帯電話は使用できますか
- 寮内でのみ使用することができます。課業中の携帯及び使用は禁止されています。
- 飲酒及び喫煙は可能ですか
- 成年であれば可能です。ただし、校内(学生寮を含む。)での飲酒は特に認められた場合を除き禁止されています。喫煙は喫煙が認められた場所でのみ可能です。
- 食事はおいしいのですか
- 栄養バランスの考えられた食事で味もおいしいです。
- 自習室や寝室はどのような構成になっているのですか
-
自習室は4人部屋で1人1つ勉強机があります。
寝室は8人から12人部屋となっております。 - 休日はどのような過ごし方をしているのですか
-
休日は各自自由に過ごしています。
外出に関しては許可時間が定められていますが、平日・休日共に毎日外出できます。申請をして休日の前日に外泊することもできます。 - 訓練
- 以下、訓練の項目になります。
- 在学中、どのような訓練が行われるのですか
- 4年間を通して、水泳訓練、潜水訓練、端艇(カッター)訓練、けん銃訓練、総合指揮(基本動作、統率管理)訓練等が実施されます。夏期日課(夏休み)前には遠泳訓練が行われ、3マイル(約5.5キロメートル)又は5マイル(約9.3キロメートル)を泳ぐことになります。また、1月には、耐寒訓練(柔・剣道、端艇等)が行われます。
- 全く泳げませんが、遠泳は大丈夫ですか
-
例年泳げない学生も入学してきますが、教官の指導により泳げるようになります。ただし、本人の相当な努力が必要です。
なお、訓練についていけるかどうか不安であれば、入学前にスイミングスクールに通い、泳ぎに慣れておく方法もあると思います。 - 乗船実習について教えてください
-
現在、1学年、3学年、4学年及び卒業後の専攻科で計12 ヶ月の乗船実習を行っています。
1 学年、3学年、4学年で行う乗船実習は、各授業で学んだ知識・技能を国内航海実習において実地体験し、船舶の運航技術等の基本を身につけます。また、卒業後の専攻科では、4年間に履修した知識、学術等の集大成として、約3ヶ月半におよぶ遠洋航海実習を行い、運航技術等を磨くとともに、さまざまな訓練を通じて慣海性を養います。加えて、外国訪問を通じて国際的な感覚と幅広い視野を身につけます。 - 卒業後
- 以下、卒業後の項目になります。
- 海上保安大学校を卒業するとどのような仕事をするのですか
-
海上保安大学校を卒業すると、海上保安官(三等海上保安正)に任官されます。その後の進路については、希望や適正により個人差がありますが、一般的には、卒業後全国各地の巡視船に主任航海士等として配属され、2~3年海上勤務を行います。その後、本庁の係員、30 歳前後で大型巡視艇の船長等に就きます。その後、2~3年毎に、本庁係長、中型巡視船航海長等を経験し、40 歳前後で、管区本部の課長、本庁の課長補佐などへとキャリアアップしていきます。
また、一定期間ですが、本省(国土交通省)、内閣官房、外務省など他省庁のほか独立行政法人などに出向する者も多くいますし、海外で勤務する機会もあります。 - パイロットになることも可能ですか
-
本人の希望と適性により、パイロットになることも可能です。
大学校卒業後に希望と身体検査などの適性検査を受け、その後約2 年半の研修を受けてパイロットとして現場に配属されます。また、この研修後も乗る機体に応じてそれぞれの免許を取得する必要があります。
なお、卒業まではⅠ群(航海)、Ⅱ群(機関)、Ⅲ群(情報通信)のいずれかの専門基礎科目を選択し勉強する必要があります。パイロットとして選抜されるのは2~3名と狭き門になっています。 - 卒業後のキャリアパスについて教えてください
- 同海保HP内「ライフプラン・研修」の福利厚生「キャリアパス」をご確認ください。
4.海上保安大学校(初任科)
- 全般
- 以下、全般の項目になります。
- 給与の支給はあるのか、初任給はいくらか。処遇は
- 海上保安大学校(初任科)は採用と同時に国家公務員となり、研修中は月額182,200 円の給与と年2回の期末・勤勉手当(ボーナス)が支給されます。
- オープンキャンパス・インターンシップは行っているか
- 毎年オープンキャンパスを実施しております。オープンキャンパス・インターンシップの詳細は同海保HPの「イベント情報・説明会」をご確認ください。
- 推薦入試や編入などの制度はあるか
- 推薦入試は行っていません。また、編入制度もありません。
- 研修開始までに準備しておくべきことや心構えは
- 研修開始後は、海技試験受験のための航海・機関科目のみならず、訓練や乗船実習等を行います。怪我することなく、元気な身体と基礎体力の向上に努めてください。
- 研修の修了が認められない場合は、どうなるか
- 研修において、学業成績不良のため成業の見込みがない場合には、国家公務員としての身分を失うことがあります。
- 授業
- 以下、授業の項目になります。
- どのようなカリキュラムか。
- 海上保安庁の幹部職員を養成するための合計2年間のカリキュラムとなっております。1年目の初任科においては、海上保安官として必要な基礎的知識・技能並びに船舶運航に関する航海又は機関の専門的知識・技能を修得します。2年目の特修科においては、主として幹部海上保安官に必要な高度の学術・技能を身に付けます。期間を通じ、訓練や乗船実習等を行います。
- カリキュラムにコースはあるか
- 航海・機関コースがあります。
- 航海科・機関コースの選択は、いつ行うのか、変更は可能なのか
-
航海・機関コースの選択は、研修開始前に実施します。一次試験に合格した後希望するコースについての調査を実施し、最終合格後、採用意向確認時に専攻するコースを決定します。
原則、決定後の変更はできません。 - 選択科目はあるのか
- 全て必須科目となり、選択科目はありません。
- 取得できる資格はあるか
-
履修により取得できる資格は、「第一級海上特殊無線技士、第二級陸上特殊無線技士」です。また、受験により取得する資格としては、「二・三級海技士(航海・機関)の筆記試験、一級小型船舶操縦士」です。
履修により、四級海技士(航海・機関)の筆記試験が免除となります。 - 日課・寮生活
- 以下、日課・寮生活の項目になります。
- 寮生活はどのようなものか
- 全寮制が採用されています。起床から就寝に至るまで日課表に従い生活することとなります。
- 長期休暇はあるか
- 夏期日課(夏休み)として約4週間、冬期日課(冬休み)・春期日課(春休み)がそれぞれ約2週間あります、その期間は原則として寮を閉鎖するので、実家等で生活することになります。
- 寮は個室か、風呂やトイレは共同か
- 寮の自習室は4~5人で構成される集団部屋(自習室、寝室は別)となっており、風呂・トイレも共同となっております。
- 下宿の借用は可能か
- 基本的に、下宿の借用はできません
- 自動車の保有はできるか
- 許可を受ければ保有することができます。
- 外出や外泊は可能か
- 勤務日であって翌日が勤務日の場合は17:15~22:15、同じく勤務日であって翌日が週休日又は休日の場合は17:15~22:45 の間、週休日又は休日であって翌日が勤務日の場合は06:30~22:15、週休日又は休日であって翌日も週休日又は休日である場合は06:30~22:45の間、それぞれ外出が可能ですし、週休日又は休日の前日においては勤務日であるなしにかかわらず、届け出ることによって外泊することも可能です。
- スマホ・携帯電話は使用可能か
- 寮内でのみ使用することができます。課業中の携帯及び使用は禁止です。
- クラブ・サークル活動は
-
海上保安大学校の教育方針の一つである「強靭な気力・体力の育成」のため、必ず体育部に所属し、原則として、平日の7・8 時限目以降において体育部活動を実施することとなっています。現在活動しているものとしては、カッター部、柔道部、剣道部、サッカー部、水泳部、テニス部、バスケットボール部、野球部、ヨット部、ラグビー部、逮捕術部、女子バレーボール部があります。
これらのサークルのほか、邦楽同好会、行政法ゼミ、学生音楽隊、応援団、救難同好会、茶道同好会などがあり、学生有志により積極的に活動しています。 - 訓練
- 以下、訓練の項目になります。
- どのような訓練が行われるか
- 水泳訓練、端艇(カッター)訓練、けん銃訓練、総合指揮(基本動作、統率管理)訓練等が実施されます。夏期日課(夏休み)前には遠泳訓練が行われます。1月には、耐寒訓練(端艇、逮捕術、長距離走)が行われます。
- 全く泳げませんが、遠泳は大丈夫ですか
-
必要な訓練を行い、本人の努力と教官の指導により泳げるようになります。
なお、訓練についていけるかどうか不安であれば、研修開始前にスイミングスクール等に通い、泳ぎに慣れておく方法もあると思います。 - 乗船実習について教えてください
-
乗船実習は、各授業で学んだ知識・技能を国内航海実習において実地体験し、船舶の運航技術等の基本を身につけます。運航技術等を磨くとともに、さまざまな訓練を通じて慣海性を養います。
乗船実習期間は、二年間の研修中、2~3 ヵ月程度となっています。 - 女性も男性と同じ内容の訓練を行うのか
- 女性も男性と同じ内容の訓練を実施します。
- 卒業後
- 以下、卒業後の項目になります。
- 研修修了後のキャリアパスは
- 進路については、希望や適性により個人差がありますが、一般的には、研修修了後、初級幹部として全国各地の巡視船に主任の士として配属され、4~5年の船艇勤務を行い、その後陸上の勤務となります。その後、2~3年ごとに、船艇職員と陸上職員の勤務を経てキャリアアップしていきます。
- 巡視船に乗船せず、陸上勤務のみを続けることは可能か
- 採用後の任用については、職員の希望と適性を総合的に判断しており、陸上のみの勤務となるかは、適性を見て判断することになる。基本的には、幹部となるために必要な幅広い視野と現場感覚の両面を養うため、巡視船勤務及び陸上勤務の双方を交互に経験することとなります。
- 研修修了後の勤務地はどこか。修了時に希望を出すことは可能か
- 研修修了後の勤務地は全国の巡視船であり、勤務先は様々である。希望する勤務地は事前に確認するが、適性や勤務先の人員状況などを考慮して決定するため、希望沿う場合も希望に沿えない場合もあります。
- 潜水士等特殊な仕事に就くことは可能か
- 本人の希望と適性を総合的に判断して任用しており、希望すれば特殊な仕事に就ける可能性があります。
- 特殊救難隊・特殊警備隊等で勤務することは可能か
- 本人の希望と適性を総合的に判断して任用しており、希望すれば特殊な仕事に就ける可能性があります。
- パイロット・航空整備士になることは可能か
- 本課程は、海上保安庁の幹部として巡視船の航海科・機関科として勤務する職員を養成するためのものであり、海上保安庁のパイロットは、海上保安学校航空課程で養成しています。
- 男女による配偶先や処遇の違いは
- 男女による配属先や処遇の違いはありません。
5.海上保安学校
- 全般
- 以下、全般の項目になります。
- 学生には給料が支給されるそうですが、どの位になるのでしょうか
- 海上保安学校は採用と同時に国家公務員となり、月額146,000 円の給与と年2回の期末・勤勉手当(ボーナス)が支給されます。なお、在学中給料は一律です。
- 海上保安学校を卒業できないことや留年することもありますか
- 所定のカリキュラムを修了できず、履修認定が受けられない場合には、卒業ができないことがあります。
- 海上保安大学校との違いについて教えてください
-
海上保安大学校(本科及び初任科)は海上保安庁の幹部職員を養成することを目的として、採用した学生に対し海上保安業務に必要な高度な学術や技能を教授します。
海上保安学校は海上保安庁の一般職員を養成することを目的として、採用した学生に対し海上保安業務に必要な学術や技能を教授します。教育期間は課程により1年と2年に分かれています。 - 編入制度は実施していますか
- 編入制度はありません。
- 体力に自信がなくても平気ですか
- 例年体力に自信がない学生も入学してきますが、教官の指導及び学生の努力により卒業までには海上保安官として必要な体力をつけていきます。
- 女子学生はどれくらいいるのですか、在学している学生数はどれくらいですか
- 海上保安学校の女子学生学生数は、約90 人が在学しています。
- 部活やサークルなどはあるのですか
- 補課活動として水泳、綱引き、ハンドボール、ソフトボール、バスケットボール、バレーボール、陸上、サッカー、ラグビー、柔道、剣道、逮捕術、空手、端艇(カッター)、卓球、MT(マルチトレーニング)、バドミントンの体育系各部のいずれかに所属します。
- オープンキャンパスは行っていますか
- 例年、7 月上旬頃に実施予定です。学校の施設見学や授業見学、練習船見学等を予定しています。詳細は同海保HPのイベント情報・説明会のページ(海上保安学校)をご確認ください。
- 夏休みや冬休みはありますか
- 夏休みと冬休みその他にも春休みがあります。
- 授業
- 以下、授業の項目になります。
- どのような授業がありますか
- 海上保安学校は様々な課程が設けられておりそれに則した授業を行っております。詳細は同海保HP内の「海上保安官になる」の海上保安学校をご確認ください。
- 授業科目は選択できますか
- 授業科目の選択はありません。
- 普通科以外(商業等)から入学した場合、授業についていけますか
- 授業については、新たな科目も多くついていけるかどうかは、学生個人の努力によるもので、出身校は、関係ありません。
- 授業は海に関するものばかりなのですか
- 課程毎に授業内容は異なっています。海上保安庁の一般職員として必要な知識・技能の習得を目的とした授業を行っております。
- 在学中に何か資格をとれるのですか
- 一級小型船舶操縦士の資格や無線の資格等海上保安業務を行う上で必要な資格を習得します。
- 日課・寮生活
- 以下、日課・寮生活の項目になります。
- 全寮制を採用しているということですが、その必要性を教えてください
- 海上保安庁は制服官庁、規律官庁であり、業務の実施が基本的に船を単位として行われることから団体生活の涵養等を目的に全寮制が採用されています。
- 寮での上下関係は厳しいですか
- 寮生活では先輩からの体罰といったものは一切ありません。
- 自動車の保有はできますか
- 海上保安学校では自動車の校内への持ち込みを禁止しております。
- 外出や外泊は可能ですか
- 許可時間、曜日が決まっておりますが外出可能です。また、休日の前日は申請をして外泊することも可能です。
- 下宿等を借りることは可能ですか。また、下宿から通うことはできないのですか
- 基本的に、下宿の借用はできません。
- 携帯電話は使用できますか
- 寮内及び決められた区画で使用できます。課業中の携帯及び使用は禁止されています。
- 飲酒及び喫煙は可能ですか
- 成年であれば可能です。ただし校内での飲酒は禁止されております。喫煙は喫煙スペースでのみ可能です。
- 食事はおいしいのですか。
- 栄養バランスの考えられた食事で味もおいしいです。
- 自習室や寝室はどのような構成になっているのですか
- 10人から12人部屋で構成されておりそれぞれに学習机が備え付けられています。寝室は2段ベッドになっています。
- 休日はどのような過ごし方をしているのですか
-
休日は各自自由に過ごしています。
外出に関しては許可時間が定められていますが、平日・休日共に毎日外出できます。申請をして休日の前日に外泊することもできます。 - 訓練
- 以下、訓練の項目になります。
- 在学中、どのような訓練が行われるのですか
-
武道(柔道・剣道・制圧術)、登山訓練、遠泳訓練、早朝訓練(カッター・ランニング・武道)等を行います。
大半の学生は日々の訓練で心身・体ともに鍛えられ、訓練を乗り越えています。 - 全く泳げませんが、遠泳は大丈夫ですか
-
当校では毎年3マイル(約5.5キロメートル)の遠泳訓練を行っており、これに向けて泳力に応じた、プールでの水泳訓練・海での水泳訓練を行います。
例年泳げない学生も入学してきますが、教官の指導により泳げるようになります。
なお、訓練についていけるかどうか不安であれば、入学前にスイミングスクールに通い、泳ぎに慣れておく方法もあると思います。 - 卒業後
- 以下、卒業後の項目になります。
- 海上保安学校を卒業するとどのような仕事をするのですか
-
〇船舶運航システム課程(航海・機関・主計)
採用時に決定される配属予定管区(第一管区~第十一管区)内の巡視船艇に配属され、その後も同一管区内の船艇や海上保安部等で勤務します。
〇航空課程
一定期間研修を受けたあと、飛行機又はヘリコプターの操縦士として、全国の航空基地又はヘリコプター搭載型巡視船等で勤務します。
〇情報システム課程
採用時に決定される配属予定管区(第一管区~第十一管区)内の巡視船艇又は海上保安部交通課、海上交通センター等に配属され、その後も同一管区内の船艇又は交通課等で勤務します。
〇海洋科学課程
本庁、全国の管区本部や測量船等で勤務します。
〇管制課程
本庁や全国の管区本部、海上交通センター等で勤務します。
※なお、所定の実務経験のあと、海上保安大学校の特修科に進むことにより、将来幹部として活躍する道も開かれています。その場合は全国で勤務することになります。 - パイロットになることも可能ですか
- 海上保安学校には、パイロットを養成するための航空課程があります。他の課程或いは卒業後現場での募集は行っておりません。
- 卒業後のキャリアパスについて教えてください。
- 同海保HP内「ライフプラン・研修」の福利厚生「キャリアパス」をご確認ください。
6.海上保安学校(門司分校)
- 全般
- 以下、全般の項目になります。
- 学生には給料が支給されるそうですが、手取りはどの位になるのでしょうか
- 海上保安学校は採用と同時に国家公務員となり、月額175,200~322,000 円程度の給与と年2回の期末・勤勉手当(ボーナス)が支給されます。なお、在学中給料は一律です。
- 海上保安学校を卒業できないことや留年することもありますか
- 一定の単位を修得しないと履修認定がおりなく、卒業ができないことがあります。
- 海上保安学校との違いについて教えてください
- 海上保安学校(門司分校)は、船舶、航空機及び無線通信の有資格者を対象とした学校です。
- 編入制度は実施していますか
- 編入制度はありません。
- 体力に自信がなくても平気ですか
- 例年体力に自信がない学生も入学してきますが、教官の指導及び学生の努力により卒業までには海上保安官として必要な体力をつけていきます。
- 女子学生はどれくらいいるのですか、在学している学生数はどれくらいですか
- 年度により異なるのですが一定数の女子学生が在籍しております。
- 部活やサークルなどはあるのですか
- 補課活動としてソフトボールやバレー等があります。
- オープンキャンパスは行っていますか
- オープンキャンパスは行っていません。
- 夏休みや冬休みはありますか
- 夏期休暇、冬期休暇があります。
- 授業
- 以下、授業の項目になります。
- どのような授業がありますか
- 約6カ月間、海上保安官として必要な知識、技能及び体力を錬成するための初任者研修を行っています。また、現場の職員に対して資質と能力の向上を図るための業務研修を行っています。
- 授業科目は選択できますか
- 授業科目の選択はありません。
- 普通科以外(商業等)から入学した場合、授業についていけますか
- 授業については、新たな科目も多くついていけるかどうかは、学生個人の努力によるもので、出身校は、関係ありません。
- 授業は海に関するものばかりなのですか
- 約6カ月間、海上保安官として必要な知識、技能及び体力を錬成するための初任者研修を行っています。また、現場の職員に対して資質と能力の向上を図るための業務研修を行っています。
- 日課・寮生活
- 以下、日課・寮生活の項目になります。
- 全寮制を採用しているということですが、その必要性を教えてください
- 海上保安庁は制服官庁、規律官庁であり、業務の実施が基本的に船を単位として行われることから団体生活の涵養等を目的に全寮制が採用されています。
- 寮での上下関係は厳しいですか
- 半年ごとの研修で学生が入れ替わりますので、同期しかいません。
- 自動車の保有はできますか
- 海上保安学校(門司分校)では自動車の校内への持ち込みを禁止しております。
- 外出や外泊は可能ですか
- 許可時間、曜日が決まっておりますが外出可能です。また、休日の前日は申請をして外泊することも可能です。
- 下宿等を借りることは可能ですか。また、下宿から通うことはできないのか
- 基本的に、下宿の借用はできません。
- 携帯電話は使用できますか
- 寮内及び決められた区画で使用できます。課業中の携帯及び使用は禁止されています。
- 飲酒及び喫煙は可能ですか
- 成年であれば可能です。ただし校内での飲酒は禁止されております。喫煙は喫煙スペースでのみ可能です。
- 食事はおいしいのですか
- 栄養バランスの考えられた食事で味もおいしいです。
- 自習室や寝室はどのような構成になっているのですか
-
2人部屋で構成されておりそれぞれに学習机が備え付けられています。
寝室はベッドになっています。 - 休日はどのような過ごし方をしているのですか
- 休日の過ごし方は定められておりません。また申請をして休日の前日に外泊することもできます。
- 訓練
- 以下、訓練の項目になります。
- 在学中、どのような訓練が行われるのですか
- 体育、制圧、基本動作、武器操法、救急安全法等が行われます。
- 全く泳げませんが、遠泳は大丈夫ですか
- 門司分校では遠泳訓練は行っておりませんが、海上保安官としての素養を身につけるためにプールを使用しての訓練があります。
- 乗船実習について教えてください
- 六日間の乗船実習があります。そこで海上保安官として必要な知識技能を身につけます。
- 卒業後
- 以下、卒業後の項目になります。
- 卒業するとどのような仕事をするのですか
-
船艇職員(航海、機関)の方は、配属管区の巡視船等に、無線従事者(通信・技術)の方
は、配属管区の巡視船、航空基地又は海上交通センター等(※)に、航空機職員(飛行、整
備、航空通信)の方は、全国の航空基地又は航空機搭載型巡視船にそれぞれ配属されます。
※陸上無線技術士の免許のみを有する者にあっては、巡視船で勤務することはできません。採用後であっても、海上無線通信士の免許を取得することで、巡視船で勤務することができます。 - 転勤はどれくらいの頻度でありますか
- 概ね3~5年毎に転勤があります。
7.海上保安学校(宮城分校)
- 海上保安学校宮城分校とはどのような学校なんですか
- 海上保安庁の航空要員を養成するための教育機関です。海上保安学校航空課程卒業者にヘリコプターの操縦資格を取得させるほか、現場で活躍している航空機職員(飛行士、整備士、航空通信士)に、それぞれの業務に必要な資格、特殊技能(吊り上げ救助等)や航空機運航に関する安全知識を習得させる学校です。
- 航空職員養成とありますが、どのように入学するのですか
- 宮城分校に直接入学することは出来ません。海上保安庁の教育機関を卒業・終了した航空職員を養成する学校になっています。
- 学生数はどれくらいいるのですか
- 時期により、研修中の学生数は違います。