沖縄から!美安全Tips

Tipsとは役立つテクニック・アドバイス。
沖縄の生活・文化を紹介しながら
海で安全に楽しく遊ぶためのアドバイスを届けます。

  Vol.01 令和5年7月11日

手軽に買えるけど・・・天ぷらとスノーケル

 沖縄に数あるソウルフードのひとつ、「天ぷら」をご存じですか?

 沖縄の天ぷらは県外のものと少し違って、イカや魚、野菜やモズクなどを厚めのコロモで揚げます。コロモは出汁や塩で下味をつけているので、つゆをつけずにそのまま食べられます。

 沖縄では、天ぷらは食事のおかずに限らず、おやつ感覚で食べられていて、家庭のほか専門店やスーパー、コンビニなどで手軽に求めることができます。

 この天ぷらのように、誰もが気軽に買えるマリンアクティビティと言えば「スノーケル」です。

 なお、「スノーケル」は一般的にはドイツ語読みで「シュノーケル」と言われますが、海上保安庁では英語読みの「スノーケル」で統一しています。


 スノーケルは、水中マスクやフィンといっしょに県内のスーパーやコンビニで数千円で販売され、または海水浴場などでレンタルされることもあって、誰でも手軽に手に入れて泳ぐことができます。

 ですが、中城保安部管内はじめ沖縄県内では、スノーケルを使用しての遊泳中における溺水事故が、死亡事故を含めて毎年多発しています。

 
 事故原因として挙げられるのが、スノーケル取り扱いの不慣れ。
 たとえば、スノーケルや水中マスクに入った海水によってパニックを起こし、溺れてしまうことが考えられます。

 こうした事故を防ぐためには、活動前に、スノーケルやマスクに水が入った際に水を追い出す「スノーケルクリア」や「マスククリア」というテクニックをマスターしておく必要があります。

 そのテクニックを使うためには、スノーケルや水中マスクを正しく装着しなければなりません。

 また、海上保安庁では、スノーケルを使う遊泳「スノーケリング」において、ライフジャケットを着用することを推奨しています。

 そのほかにも、波や風が強い時は泳がない、潮の流れの強い場所では泳がない、ひとりでは泳がない、エトセトラエトセトラ・・・。

 手軽に手に入れたスノーケルも、正しく使って安全に泳ぐには、いささかの、いえ、かなりの手間が必要になります。

 海上保安庁では、スノーケリングにおける安全対策をインターネットサイト「ウォーターセーフティガイド」や海上保安庁YouTubeで公開しています。
 また、中城海上保安部では、管内の販売店に協力いただき、店内でのリーフレットの配布及び掲示を行うとともに、海水浴場のパトロールなどによって、多くの人にスノーケルの正しい使い方を知ってもらう取り組みをしています。

 安全のためには手間を惜しまず、スノーケルを正しく扱えるようになってから、沖縄のきれいな海を楽しんでください。
 スノーケリングで泳ぐ水面から眺める、透き通った海は、一度は体験してもらいたいものです。

 一度体験してほしいのは沖縄の天ぷらも同様です。
 こちらは海の行き帰りなどにも、手軽に買って手軽に食べて、ご賞味ください。
 ただし、美味しさのあまりつい食べ過ぎても、当部も当庁も管轄外となり、責任は負えませんが・・・。



資料画像出典:
 リーフレット「美ら海で楽しく安全に楽しむために」
 (公社)西部海難防止協会・第十一管区海上保安本部 製作

参考リンク先:
 海上保安庁総合安全情報サイト「ウォーターセーフティガイド」スノーケリング編
 動画投稿サイトYouTube海上保安庁チャンネル 
【海上保安庁】スノーケリングガイド

ウォーターセーフティガイド
 海上保安庁は、マリンアクティビティを安全に遊ぶための総合安全情報サイト「ウォーターセーフティガイド」をインターネットホームページで公開しています。
 
海の安全情報
 海上保安庁は、全国の灯台等で観測した風向風速、気圧等の気象情報その他海の安全に役立つ情報を、「海の安全情報」としてインターネットホームページで公開しています。
  

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