男木島灯台が建設された当時には、職員2名がその家族とともにこの地に住み、灯台の管理を行っていました。
地元の村落からも遠く離れ、孤立した環境の下、必要な食料・生活用品調達の困難、
乏しい雨水を使っての炊事と洗濯、閉鎖社会での人間関係、情報からの断絶、医療の不備、子どもの教育の困難、娯楽施設の皆無、数年での広域転勤、しかしながら、
その一方で、同僚との連帯感、子どもの成長などささやかななぐさめもあり、まさに、厳しい環境下にて、家族とともにじっと耐え、ひたすらに沖行く船の航海の安全を祈った職員の崇高な使命感〜いわゆる
「守灯精神(しゅとう・せいしん)」〜は、日本映画の名作「喜びも悲しみも幾年月」に描かれています。
現在では、男木島灯台は無人化がなされておりますが、男木島灯台に隣接して、灯台の歴史をテーマとした灯台資料館が設けられています
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