本州・岡山県と四国・香川県に挟まれた海域は、「備讃瀬戸」と呼ばれています。
「備讃瀬戸」は、本州と四国を南北に、関西と九州を東西に結ぶ海上交通の大動脈であり、
まさに「海の銀座」と言えます。
男木島の北側には、「備讃瀬戸東航路」という船の通り道があり、
1日あたりこの付近を通過する船はおおよそ710隻で、明石海峡に次いで全国第2位の交通量
を誇っています。
左の写真は、男木島灯台沖を通過する自動車運搬船です。
なお、この付近では、船体の長さが280mを超える30万トン級の巨大タンカーも通過します。
男木島は、都会と違って静かな環境であり、ゆっくりとした「時(とき)」が流れているような感覚を持つことができますが、その一方で付近の海上は日本有数の繁華街であり、異質の空間が交錯(こうさく)する興味深い不思議な場所と言えるでしょう。
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