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あおばずく機内

海上保安庁初の海洋調査を主任務とする測量機が令和3年2月に就役し、搭載する航空レーザー測深機の精度検証や訓練を終え、海洋権益の確保に向け、本格運用を開始しました。

【航空レーザー測深機による海底地形調査とは?】

測量機に搭載した航空レーザー測深機からレーザー光を発射し、その往復時間を計測することによって、海底地形を面的に連続測定する調査です。 測量船では調査することができない水深が浅い海域でも、安全に効率良く調査することがきます。 東日本大震災における被害状況の把握にも活用されました。

【精密低潮線調査とは?期待される領海やEEZ等の拡大】

国連海洋法条約において、領海や排他的経済水域(EEZ)の外縁の根拠について「通常の基線は、沿岸国が公認する大縮尺海図に記載されている海岸の低潮線とする。」とされています。 海上保安庁では、低潮線位置を決定するために航空機や自律型海洋観測装置(AOV)により精密な低潮線調査を実施しています。 航空機とAOVの調査成果を組み合わせることで、従来よりも高精度に低潮線位置が決定でき、新たな低潮高地の発見など、領海やEEZ等の拡大に繋がることが期待されています。