海上保安庁 採用職員の声・8


所属職名 青森海上保安部巡視艇ひばかぜ機関士補
初研修了年月 平成28年6月
出身地 新潟県
作成時年齢 34歳
採用時の受験資格 三級海技士(機関)履歴限定有

入庁前の経歴

 海上自衛隊在職中に海技免状を取得
 海上自衛隊の艦艇の機関科員として約10年間、陸上職員として約3年間勤務

入庁の経緯

 海上自衛官として勤務している時、知人の父親が海上保安官をしており、海上保安庁には有資格者の中途採用があることを知りました。

 私は海上自衛隊において、戦闘訓練の他に人命救助、災害対応などの有事に備える訓練を行いましたが、東日本大震災、船舶の洋上火災などに派遣及び対応する機会は無く、自分の仕事に対し空虚な気持ちを持つようになりました。

 そんな時、親族の葬儀に参加し、人に別れを告げる際には、残された遺族、本人のためにもどんな形であれ体が必要だと強く思いました。

 そのことがきっかけとなり、どんな形であっても人を家族の元へ送り届ける仕事をしたいと思い、海上保安庁へ入庁しました。

現在の仕事

  現在は、青森海上保安部所属の巡視艇において機関士捕として勤務し、航海中は乗員が5名と少ないので機関科の業務だけではなく,甲板作業、見張りなども行なっています。

 警備救難業務としては、これまで密漁取締り、海事法令違反取締り、海難対応などの職務に従事しました。

 特に海難対応では、小型ヨットで漂流してしまった方を救助したことが深く記憶に残っており、海上で巡視艇に漂流者を引き揚げた際、安堵と共に達成感を感じました。

仕事をする上で大切にしていること

  私の船乗りとしての知識・技能は海上自衛隊で学んだものであり、基本的には海上保安庁と大きな差は無いと感じていますが、業務内容、人員数などが違うので、船の運航体制などに違いはあります。

 そのため、不具合や事故が起こらないよう、巡視船艇で初めて行なう作業などについては、些細なことでも上司に確認するようにしています。

 また、取締りなどの刑事業務はこの職場で初めて経験することなので、早くそれらの業務を覚えられるように、自分で学習すると共に経験豊富な上司の方々に「報告、連絡、相談」を行うようにしています。

今後の目標

  まずは、現在の巡視艇勤務において様々な警備救難業務を経験し、円滑に業務が行えるよう海上保安官としての基本的な業務能力を向上させたいと思っています。

 また、今後の巡視船艇の勤務において、自船の安全対策など海上自衛隊で学んだことを活かして、安全運航に貢献したいと思っています。

 

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