発表日
令和7年12月12日
概要
海上保安庁は、12月21日から24日までの間、国際緊急援助活動遂行に必要な基本的技術の習得及び都市型捜索救助技能の維持向上を図るため、横浜海上防災基地において都市型捜索救助訓練を実施します。
※都市型捜索救助とは、瓦礫の下に取り残された生存者に対する位置特定、閉鎖空間からの救出活動、生存者の容体を安定化するための応急処置を柱とする一連の救助・救急活動を指します。
本文
1 経緯
海上保安庁では、国際緊急援助隊の派遣に関する法律に基づき、海外における大規模な災害の発生等に際し、関係省庁等で構成される救助チームの一員として、国際緊急援助活動を行っています。直近では、令和5年2月に発生したトルコ地震に救助チームとして職員を派遣しており、これまで計13回、のべ162名を派遣した実績があります。
日本の国際緊急援助隊救助チームは国際機関から最高レベルの「ヘビー級」として認定されており、実派遣の際は最も危険で困難な現場での救助活動を担うことになります。
本訓練は、地震等により生じた倒壊の危険性がある建物における被災者の救助・救急活動を想定して、海上保安庁が単独で実施するものです。
2 日程
令和7年12月21日(日曜)~令和7年12月24日(水曜)
3 場所
神奈川県横浜市中区新港1-2-1
横浜海上防災基地
4 参加者
第三管区海上保安本部 羽田特殊救難基地所属 特殊救難隊
航空基地機動救難士(一、二、五、七、八、九、十、十一管区)
5 訓練内容
ア 被災地の現場評価
イ 被災者位置特定資器材の取扱い
ウ 倒壊建物・瓦礫の安定化(ショアリング)
エ コンクリート・鉄骨の切断(ブリーチング)
オ 閉所からの救助想定訓練

ブリーチング(梁破壊)の様子
ショアリングの様子