過去最大規模の「第4回世界海上保安機関長官級会合に参加

発表日

令和7年9月17日

概要

 9月10日から12日までの間、イタリア・ローマにおいて「第4回世界海上保安機関長官級会合」が開催され、過去最大となる99の国・地域から115の海上保安機関等の代表が参加しました。海上保安庁からは瀬口良夫長官が出席し、イタリア沿岸警備隊長官と共同議長を務めました。
 本会合においては、

  • 世界の海上保安機関間の連携強化、対話拡大、世界中の知恵・技術・知識の結集の重要性を想起
  • 海上保安国際人材育成オンラインプログラムの促進、強化を支持
  • 海洋状況把握(MDA)に関して各国における活用事例について理解を深め、各国が連携して海を巡る課題に取り組むことの必要性について確認

などを内容とする議長総括をとりまとめたほか、2027年に第5回世界海上保安機関長官級会合をインドにて開催することが決定しました。

本文

1 日程概要

期間:令和7年9月10日(水曜)~9月12日(金曜) 
場所:イタリア・ローマ

2 参加国・機関

99の国・地域から115の海上保安機関及び関係機関等が参加。
詳細は別紙1をご覧ください。

3 会合の結果概要

(1)各国・機関からの先進的な取組みの発表

 「海上保安機能を活用した海洋状況把握(MDA)の強化」という全体テーマのもと、海上保安庁からは「法の支配と海洋安全保障」との表題で、「法執行機関たる海上保安機関は『法の支配の守護者』でなければならないこと」について発表しました。その他、アメリカ、イタリア、インドをはじめとする計18の海上保安機関等からそれぞれの取り組みなどについて発表がありました。

(2)海上保安国際人材育成

 海上保安国際人材育成オンラインプログラムの3カ年計画の実施状況について報告を行い、今後も同プログラムの活用を更に促進、強化することを確認しました。また、各海上保安機関の教育機関や研究所に関する情報やオンラインプログラムで使用された教育資料を掲載した例など、情報共有のための専用ウェブサイトの活用状況について報告しました。加えて、海上保安国際人材育成の好事例として、日本で行われている海上保安政策プログラムについて紹介しました。

※海上保安国際人材育成オンラインプログラム
令和元年、第2回世界海上保安機関長官級会合において、「地球規模の課題に対応するための人材育成」をコンセプトに「新たな教育機会」として設立されたオンラインプログラム。本プログラムは海上保安機関等がそれぞれの経験や教訓を共有することで、将来発生しうる新たな海上問題に対応できるような人材を育成することを目的として実施している。

4 議長総括

詳細は別紙2をご覧ください。

写真


世界海上保安機関長官級会合参加者による記念写真

石破総理からのビデオメッセージ

海上保安庁長官によるスピーチ

伊・メロー二首相との挨拶の様子

ホスト国継承セレモニー

先進的な取組みについての発表

海上保安国際人材育成についての報告