発表日
令和7年7月4日
概要
海上保安庁では、令和7年7月9日~12月18日の間、独立行政法人国際協力機構(JICA)と協力し、アジア・アフリカで水路測量に従事する若手技術者の海図作製能力向上を目的とする研修を開催します。
本研修は、海上保安学校学生を対象とした講習を除き、国内で水路測量の国際認定資格を取得することができる唯一の研修です。
本文
1 研修概要 本研修は50年を超える歴史を有するもので、昭和46年から(新型コロナウイルス感染症の影響により2回中止を経て)、今年で53回目の開催となります。これまでに46カ国から473名の修了生を輩出し、修了生の多くが、帰国後、各国水路当局で要職を務め活躍しています。
本研修は、海上保安学校学生を対象とした講習を除き、国内で水路測量の国際認定資格※1国際B級を取得することができる唯一の研修です。
今回、初めてパラオから研修生が参加するほか、本年成立した「水路測量能力向上に関する交流フレームワーク」※2に基づき、シンガポールの研修生も参加します。
海上保安庁は、本研修を通じ世界の航海安全に貢献するとともに、各国との国際的な連携強化を進めていきます。
令和7年7月9日(水曜)~12月18日(木曜)(主な日程は別紙参照)
3 研修参加予定者(10カ国10名)カンボジア1名、モルディブ1名、パキスタン1名、パラオ1名(新規)、フィリピン1名、スリランカ1名、ベトナム1名、バングラデシュ1名、マダガスカル1名、シンガポール1名
4 主なカリキュラム(1)海図作製に必要な理論と実務に関する講義(測地学、潮汐、水深測量等)
(2)海上保安庁の最新鋭測量船「平洋」による乗船実習
(3)海図作製に必要なデータ収集のための港湾測量実習
(4)航行安全・防災のための講義、研修旅行(地震、津波、漂流物、海流等)