発表日
令和7年7月2日
概要
海上保安庁は、6月27日~6月29日に測量船「平洋」で黒潮の観測を行い、伊豆半島沖で黒潮が蛇行している状況を確認しました。
本文
1 調査結果概要 海上保安庁では、測量船「平洋」により、黒潮の流路を捉えるための観測を実施しました。
その結果、黒潮は、伊豆半島沖およそ300km南の海域を東向きに流れた後、向きを変えて伊豆諸島沿いを北上する様子を確認することができました。
黒潮は、平成29年(2017年)8月より本州沿岸部から離れ大蛇行の状態となりましたが、今年4月下旬から大蛇行がみられなくなりました※1。その後、海上保安庁および気象庁が5月31日から6月1日にかけて行った観測でも、同様の状況を確認しています。※2※3
一方、今回の海上保安庁の観測結果では、黒潮大蛇行ではないものの、伊豆半島沖で黒潮が蛇行している状況を確認しました。黒潮は、伊豆半島沖およそ300km南の海域を東向きに流れた後、向きを変えて伊豆諸島沿いを北上しています。
紀伊半島から関東にかけての南方海域では、黒潮の流路が大きく変化しており、引き続き海上保安庁は、関係省庁と連携しながら黒潮の観測を実施していく予定です。
日々の情報は当庁が公表している海洋速報をご確認ください。
海上保安庁では、当庁船舶及び一般船舶から寄せられた観測データや衛星画像等をもとに、日本周辺の海流や水温の現況を現した「海洋速報」を平日毎日公表しています。

(左)2025年6月2日発行の海洋速報(抜粋)(右)2025年6月30日発行の海洋速報(抜粋)と測量船「平洋」が6月27日~29日に取得した観測データ(紫色矢印)