発表日
令和7年6月26日
概要
海上保安庁は、東南アジア周辺海域における海賊対策のため、巡視船「みずほ」をマレーシアに派遣し、令和7年6月25日(水)、マレーシア海上法令執行庁(MMEA)と海賊対処にかかる連携訓練を実施しました。これら取組を通じ、インド太平洋地域における法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の維持・強化に貢献して参ります。
本文
1 訓練概要
(1)日時令和7年6月25日(水)午前11時~午後2時 ※現地時間
(2)場所マレーシア ポートクラン沖
(3)参加勢力ア 海上保安庁 巡視船「みずほ」
第四管区海上保安本部 名古屋海上保安部所属 (総トン数6,000トン、ヘリコプター搭載型)
イ MMEA 巡視船「KM BANGGI」 (総トン数1,300トン)
(4) 訓練想定- MMEA巡視船「KM BANGGI」が「ポートクラン沖20海里付近海域において、商船が海賊被害に遭った。」との情報を入手
- MMEA巡視船「KM BANGGI」は海上保安庁巡視船みずほへ同情報を共有
- 海上保安庁巡視船「みずほ」及びMMEA巡視船「KM BANGGI」は連携して海賊容疑船を発見・停船措置を実施する訓練を実施
- その後MMEAの制圧部隊が商船へ移乗し海賊を制圧
2 結果概要
海上保安庁とMMEA両機関は、海賊対処をテーマとした連携訓練を行うことにより、相互理解を深め、両機関の更なる能力の向上を図ることができました。 海上保安庁ではこれらの取組を通じ、シーレーンの安全確保に向けた外国海上保安機関等との連携強化、外国海上保安機関への能力向上支援、及び東南アジアにおけるプレゼンスの向上を図り、法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の維持・強化に貢献して参ります。
挨拶を行う彼末海上保安監
MMEA巡視船を訪れるみずほ乗組員
みずほ(手前側)とKM BANGGI(奥側)が連携して
海賊容疑船を追跡している様子
移乗及び制圧訓練の様子
(商船に見立てたみずほの甲板上)