発表日
令和5年12月7日
概要
海上保安庁は、東南アジア周辺海域における海賊対策のため、令和5年12月3日から12月6日までの間、航空機を同海域に派遣のうえ、公海上でのしょう戒を実施し、シンガポール及びインドネシアへ寄航しました。
派遣中は、現地海上保安機関等を訪問し、連携・協力関係の強化を図りました。
さらに、インドネシアにおいては国連薬物・犯罪事務所(UNODC:United Nations Office on Drugs and Crime)と連携した、海洋状況把握(MDA:Maritime Domain Awareness)にかかる研修のため、同派遣機にてフライトを行いました。
引き続き海上保安庁では、これらの取組を通じ、インド太平洋海域における法の支配に基づく自由で開かれた海洋秩序の維持・強化を推進していきます。
本文
派遣中における主な行事
(1)表敬訪問
海上保安庁総務部参事官 足立 基成(あだち もとなり)参事官を団長とし、現地海上保安機関等を表敬訪問し、意見交換を実施しました。
12月4日、シンガポールにおいてアジア海賊対策地域協力協定情報共有センター事務局(ReCAAP‐ISC)のナタラジャン事務局長と会談し、東南アジア地域における海賊対策にかかる連携協力等について意見交換を実施しました。 12月5日、インドネシア・バタム島においてインドネシア海上保安機構(BAKAMLA)のシュフェンリ西部管区本部長と会談し、当庁航空機のバタム島派遣に対する歓迎と支援への謝意を伝えるとともに、今回の派遣及び当庁航空機を利用した研修が、両機関のさらなる連携・協力の強化及び東南アジア地域における海洋状況把握に関する相互能力向上に繋がるという認識を共有しました。
また同日、同島所在のバタム海上保安基地を訪問し、ニョマン基地長エスコートにより各種施設を視察し、現状を把握、今後の連携・協力方針検討の一助となりました。
※ReCAAP‐ISC: Regional Cooperation Agreement on Combating Piracy and Armed Robbery against Ships in Asia - Information share center
※BAKAMLA:BADAN KEAMANAN LAUT
(2)UNODCと連携したMDA研修
インドネシアのバタム島に海上保安庁職員を派遣し、インドネシア、マレーシア、フィリピンの海上保安機関職員に対し、海洋監視等のノウハウについて講義を行いMDAに関する能力向上支援を実施しました。
本研修では、海上の状況を監視して情報を収集し、不審な船舶の発見や海難救助等に迅速に対応するための技術などを教授しました。
(3)UNODCと連携したMDA研修フライト
MDA研修の一環として、インドネシア、マレーシア、フィリピンの海上保安機関職員を派遣機に同乗させた上、当庁が実施する監視取締りについて研修フライトを実施しました。本研修フライトでは、スマトラ島周辺の海域をレーダーなどを使って監視し、オペレーション本部に報告するまでの手順を実践しました。
なお、当庁航空機を活用したMDA研修は今回が初めての取組です。
アジア海賊対策地域協力協定情報共有センターへの表敬訪問・意見交換(12月4日)
インドネシア海上保安機構西部管区本部への表敬訪問・意見交換
(12月5日)
インドネシア海上保安機構バタム海上保安基地への表敬訪問・意見交換(1月5日)
MDA研修(12月4日)
MDA研修フライト(12月5日)