発表日
令和5年7月14日
概要
令和5年7月19日、歴史的な海図等を展示している海洋情報資料館(東京都江東区)を、海洋情報の歴史をより理解しやすい資料館としてリニューアルします。
新しい海洋情報資料館では、海上保安庁の調査で明らかになった日本周辺の海底地形を立体的に見ることができる「大型3D海底地形図」の展示や、古くなり役目を終えた海図を再利用してオリジナル紙バックを作る「工作コーナー」などを設け、海上保安庁の海洋情報業務に親しみを持って学んでいただけます。
本文
1 5つのテーマに分けて海図・海洋情報の歴史を展示
(1)我が国の海図作製のはじまり ~幕末から明治初期~
幕末から明治初期にかけて西欧諸国の海図作製の理論と技術を導入し、国防や航海安全の目的で始まった日本の海図作製初期の歴史や当時の海図を展示しています。
(2)海軍水路部の成果 ~明治初期から昭和初期~
明治初期から昭和初期に刊行され、軍港など海軍内部で使用するために作製された秘密海図や、海図の補助資料として使用する水路誌など展示しています。
(3)日本と世界の珍しい貴重な地図 ~幕末から明治初期~
安政3年(1856年)にドイツで作成された日本を中心とする世界全図、マーシャル諸島の島民がカヌーの航海用に使用していた貝殻やヤシの枝葉を用いたスティックチャート、伊能図(謄写図)のうち、海洋情報部だけが所蔵しているもの等を展示しています。
(4)海図作製に使われた機器 ~昭和初期から昭和中期~
潮の満ち引きの予報を計算する潮候推算機(英国製、2012年産業技術遺産認定)や2枚の写真から波浪を図化するために使用した一級図化機(ドイツ製)など、歴史的に貴重な機器を展示しています。
(5)現在の海洋情報業務
幕末・明治初期に国防と航海安全を目的として始まった水路業務は、現在、我が国の海洋権益確保や防災・海洋環境保全など様々な目的のため、海洋調査、海洋情報の管理・提供などを行っています。最新の海洋情報業務で使用する機器や成果を展示しています。
(6)その他
海上保安庁が刊行した最新の海図の閲覧や明治から昭和初期の古海図をデジタルアーカイブ画像で閲覧することができます。
2 新たに設置した主な展示
(1)大型3D海底地形図
3D眼鏡をかけ、海底地形を立体的に見ることにより、日本周辺の起伏に富んだ複雑な海底地形の様子を理解することができます。
(2)工作コーナー
古くなり役目を終えた海図を再利用し、世界に一つしかないオリジナルの紙バックや測量船のペーパークラフト等を作成することができます。作成した作品は、持ち帰ることができます。
(3)映像コーナー
本資料館で展示している海図作製に使われた様々な機器を使用して海図作製に必要な作業を行っている当時の映像を放映しています。
3 海洋情報資料館
海洋情報資料館は、海洋情報業務を広く紹介する資料館として、平成23年に開館しました。我が国において海図作製を開始して150年以上にわたる歴史の中で作成された古海図、海洋調査等に関する貴重な歴史的資料の展示や最新の海洋情報業務を紹介しています。
- 開館時間
午前10時~午後5時(12時~13時は閉館) - 休館日
月曜、火曜、年末年始(12月29日~1月3日) - 入館料
無料 - 場所
東京都江東区青海2-5-18 青海合同庁舎
ゆりかもめテレコムセンター駅から徒歩5分 - 電話
03-5500-7155